「セリーヌ」エディ・スリマンによる2シーズン目、"新しい女性像"が高評価

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2019年03月03日 11:02  Fashionsnap.com

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「セリーヌ」2019-20年秋冬コレクション Image by: FASHIONSNAP.COM
「セリーヌ(CELINE)」が3月1日、エディ・スリマン(Hedi Slimane)による2シーズン目となる2019-20年秋冬ウィメンズコレクションをパリで発表した。前シーズンは、前任のフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)が作り上げたイメージからの転換や、スリマンが在籍していた「サンローラン(SAINT LAURENT)」との類似性が挙げられるなど賛否両論だったが、今回のコレクションは"新しい女性像"が評価を得ているようだ。


ショーのオープニングでは光るボックスが登場
 最も注目されたのは、前シーズンとの違いだ。光るボックスからモデルが登場するといった近代的な会場演出こそ踏襲しているものの、提案されたスタイルそのものに相違が見られた。
 ナイトシーンを思わせるミニドレスが多かった前回のウィメンズコレクションとは対照的に、今回は1970年代のブルジョワ階級のパリジャンのようなスタイルがメイン。ブラウンのブレザーにボウブラウスとニット、ストレートのデニム、サイハイブーツを合わせるなど、知的でシック、少し懐かしさを感じさせる日常着とも言える。シルエットにゆとりがあり、スカート丈は全て膝下で肌の露出が無く、ウェアラブルだったことが前回とは異なっていた。

 セリーヌが打ち出した新たな女性像については、海外メディアも驚きをもって伝えている。「ノスタルジーはスリマンを他と差別化させる特性の一つだ。手の届かないものの美しさ、それが時には若さであったり、忘れ去られた時であったり。彼はそれら全てを、皆が欲しがるものに生まれ変わらせる」「ストリートウェアの熱狂が衰え始め、エレガンスが戻ってきている"移行期間"を迎えている今、エディはマジックスポットを見つけた」(Business of Fashion)、「とても力強く、非常にセリーヌらしいコレクション」(米WWD)といった、ポジティブなレビューが目立った。

 また、1945年に創立した歴史あるメゾンのアーカイブの要素を取り入れていることに着目しているメディアも多かった。前回が新生セリーヌの序章だとしたら、メゾンの歴史を更新する今シーズンが、本当の意味で新たな時代の幕開けとも言えそうだ。
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