「オーラリー」パリのアートギャラリーで新作発表、"本質"を見せる空間演出

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2019年03月04日 08:42  Fashionsnap.com

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「オーラリー」2019年秋冬コレクション Image by: FASHIONSNAP.COM
岩井良太が手掛ける「オーラリー(AURALEE)」が3月3日、パリファッションウィーク期間中に初のプレゼンテーションを開催し、2019年秋冬コレクションを発表した。「自分たちが本当に良いと思う素材を追求する」というブランドコンセプトが反映された会場で、海外デビューを飾った。

 オーラリーは、2018年10月に東京都と繊維ファッション産学協議会が主催するファッションプライズ「FASHION PRIZE OF TOKYO」を受賞したことから、パリでコレクションを発表するサポートを得た。ブランドにとって初となるプレゼンテーションの会場に選んだのは、彫刻家コンスタンティン・ブランクーシ(Constantin Brâncuşi)の作品が並ぶ、ポンピドゥー・センターのアトリエ・ブランクーシ。外見だけではなく本質を追求したブランクーシのモノ作りに共感したという。
 プレゼンテーションはウィメンズとメンズのミックスで、モデルがブランクーシの作品を囲う通路をウォーキングする形式。前半はベージュやアイボリーなどニュートラルカラーのワントーンルックが中心で、ブランドの強みでもある素材の質感を際立たせた。後半は深いグリーンやピンクベージュ、ブルーグレーといった独特なニュアンスカラーと、オーセンティックなチェック柄などが差し込まれ、上質でミニマルなウェアラブルスタイルを提案。シューズは「クラークス(Clarks)」のレースアップブーツや「ジェイエムウエストン(J.M.WESTON)」のレザーブーツを合わせている。
 モデルには様々な人種の男女を起用。ブランドにとって初のプレゼンテーションについては「これまでは日本人が着ているイメージが強かったが、どんな人が着てもその人の個性やキャラクターが活かせるような見せ方がしたかった」という。
 今回はウィメンズファッションウィーク期間中の発表となったが、2020年春夏コレクションはメンズウィーク期間中の6月にパリで発表する。また、アワードの支援のもと、今月東京で行われる「Amazon Fashion Week TOKYO 2019 A/W」でもイベントを開催する。
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