資生堂ギャラリーで映像作家 荒木悠の個展開催、新作の映像作品を公開

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2019年03月04日 14:01  Fashionsnap.com

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2019 Bivalvia: Act I installation view Image by: PinchukArtCentre, Kyiv, Ukraine
映像作家として活動する荒木悠の個展「荒木悠展:LE SOUVENIRS DU JAPON ニッポンノミヤゲ」が、資生堂ギャラリーで開催される。入場料は無料で、会期は4月3日から6月23日まで。

 荒木は1985年生まれ。2007年にワシントン大学サム・フォックス視覚芸術学部美術学科彫刻専攻を卒業し、2010年に東京芸術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修士課程を修了した。世界各地に滞在し、文化の伝播や誤訳、またその過程で生じる認識の差異や類似などに着目した映像作品を発表している。
 個展では、海軍将校としてポリネシアやアフリカなどに滞在し紀行文や小説を遺したピエール・ロティ(Pierre Loti)の著書「秋の日本」から特に「江戸の舞踏会」の章にインスピレーションを得たといい、同作を元に芥川龍之介が書いた小説「舞踏会」と交差させた新作の映像作品を展示する。このほか、「秋の日本」に収録されている「聖なる都・京都」「日光霊山」「江戸」の章でロティが記録した場所を荒木が撮影し、当時と現在の時間のズレを通じて、映像に映らない「風景」の描写を試みる。東洋や西洋、ジェンダー、階層、世代、時代など様々な差異の交錯を落とし込んだ同展を、多文化共生を目指す現代社会における「他者理解」や「寛容」について考える機会にするという。
■荒木悠展:LE SOUVENIRS DU JAPON ニッポンノミヤゲ会期:2019年4月3日(水)〜6月23日(日)場所:資生堂ギャラリー住所:東京都中央区銀座 8-8-3 東京銀座資生堂ビル 地下1階開館時間:平日 11:00〜19:00/日・祝日 11:00〜18:00休館日:月曜日入場料:無料公式サイト
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