1,280円でイライラ解消! 扉式キッチンの使いづらい“シンク下収納”を制するコツ

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2019年03月04日 22:32  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

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「戸棚の中がグチャグチャ」「クローゼットがすぐ散らかる」「デッドスペースを活用したい」「トイレに収納がない」など、 “片付かない”ちょっとした悩みはありませんか? 収納ライターの伊藤まきが、イライラする“収納の悩み”を“簡単で安く”解決するコツを提案します!

■今週の相談者>>>M・Eさん(30歳)東京都在住

「シンク下に何を収納したらよいのか、わからない」

 23区外の賃貸マンション(1LDK)に、夫婦で暮らしています。この夏、子どもが産まれるので、キッチン周りを使いやすく変えたいと思っています。でも、キッチンの下に何を入れたら良いのかわからず、写真のように……。

 今は、簡単な料理しか作っていないので、調味料や調理器具も少なめです。これからは、子どもの栄養面に気を配りたいので、自炊力を身につけていきたいと考えています。とはいえ、収納スペースが難しくどこから手を付けるべきかわかりません。

 調理道具は、大きい鍋、小さい鍋、片手鍋、フライパン(大と小)を持っています。ボウルやザルは、水切りラックに置きっぱなし。今はあまり料理をしていないので、調味料も冷蔵庫に入っています。キッチン下の収納に、何を置けばよいのか教えて下さい。

【伊藤まきの回答】
「キッチン下の収納は“使用頻度が高いモノだけ”を、ワンアクションで取り出せるように配置することです」

 「キッチン下の収納を快適にしたい」というお悩みを、東京都在住のM・Eさん(30歳)から受け取りました。Mさん宅のキッチンは、収納力が少なめのシステムキッチン(160cm・壁付けI型タイプ)です。一般的にも多いタイプなので、「何をどう入れたら快適になるか」を返答します!

※ キッチンの収納に関しては、全体像を見ないと解答が難しいため、Mさんには個別で解答しております。

 まず、Mさん宅のキッチン(160cmI型)を簡単な図面にしてみました。システムキッチンの向かいには、小さな食器棚と冷蔵庫があるそうです。

 キッチンは、観音開きの扉か引き出しかで収納方法はガラリと変わります。今回のお悩みは、一般的に多い「観音開きの扉」です。

 キッチンの下収納は、手が届きやすい範囲なので「使用頻度の高いモノだけ」を置くことが最大のポイントになります。上の図面より、3つのゾーンに分けて説明します。

◎シンク下には、「水回りで使う重たいモノ」を置きます。

 例えば、パスタを作るとき、鍋を出して水を入れるという動作になるので無駄な動きをカットできます。野菜を洗うボウルやザル※も、水回りで使うモノなのでシンク下が便利です。ちなみに、排水口の周りは湿気があるため、食品類は避けたほうがよいモノとなります。また、土鍋などの季節のモノは、使用頻度から考えると別の場所で保管するモノ(入る場合除く)になります。筆者宅では、コンロ下に鍋類を置いてボウルを使って水を入れます。動作的に楽な方を選んでください。

※ 軽い素材のボウルやザルなら、上戸棚でも可。

シンク下の収納ラックは、買うべきか否か!?

◎毎日使うモノだからこそ、「伸縮ラック購入」は◎です!

 収納代にお金をかけるなんて……。と思う方が割と多いのですが、キッチンほど使用頻度の高い場所には、シンク下用の収納ラック・伸縮タイプ(1,280〜1,480円/筆者調べ)の購入をオススメしています。100均のワイヤーネットと突っ張り棒を使う方法もありますが、伸縮型のほうが手放すときに売ることができますし、3段に区切ることでより快適な出し入れになります。毎日使う場所なので、ワンアクションの動作が増えるごとにあらゆる無駄をカットできます。

シンク下伸縮棚

◎調理台下には、「調理ツールやストック類」を置きます。

 シンク横の調理台の下には、包丁(扉の裏)や重たい調理ツール(ブレンダー、スライサーセットなど)と2軍の調理ツールがあると便利です。1軍の調理ツールは、毎日使うモノ(お玉やキッチンバサミなど)なので、コンロやシンク脇に置くのがベスト! 2軍は、泡立て器やフライ返しなど使用頻度が少なめのツールです。ほか、シンクやコンロ下に使う消耗品のストックやラップ類、タッパー類※などもこちらへ。ポイントは、ファイルボックスや小物用引き出しケースを使ってグループ別に収納することと、高さをフルに活用することです。Mさん宅の場合は、お酒グループでも良いですね。上戸棚に入らない、重たいモノ(果実酒)などもコチラです。

※ 軽い素材のストックやタッパーなら、上戸棚でも可。

[3:コンロ下]に収納すると良いモノとは?

◎調理台下には、「調味料」を置きます。

 コンロ下には、グループ別にタテ並びした調味料をファイルボックスへ入れて配置します。オススメは、ダイソーのColorist・すきま収納ボックスロング・ホワイト(W12.7×D35.6×H20cm)。ファイルボックスの中でも、一番奥行きがある商品です。もしくは、ニトリのA4ファイルケース オールクリア(W10×D31.5×H24cm)が、調味料ボトルのサイズ(W10cm以内)に収まりやすいサイズです。

 キッチン下の収納に置くモノは、使用頻度の高いモノと重たいモノを置くようにしましょう。もちろん、上戸棚のほうが使いやすいなら優先順位は家ごとに変わります。右手で開けて左手で取るといった動作を考えながら、出し入れしやすい位置を探します。

 使いにくいと不評ばかりの観音開きの扉式ですが、「扉裏」まで使えるメリットがあります。両面テープ式のフックや、ドアフックなら賃貸でも使えるので簡単です。消耗品のレジ袋や水切りネットは、布バッグに入れて。ゴミ袋はタオルハンガーにかけて。調味料や小物は、ワイヤーネットにかけてなど100均グッズで対応できます。

【まとめ】
Mさん、キッチン下の収納はいかがでしたか? キッチン周りは、使用頻度が高いモノ(1〜2軍まで)だけと心得て“モノの住所”を作りましょう。扉を開けたときに、入っているモノが見渡せれば、あらゆる無駄がカットできます。キッチンにあるモノすべてを詰め込まず、本当に使うモノだけ選びぬくことがポイントです。

――「お片付けSOS相談」は次回、3月11日(月)に更新!

<プロフィール>
伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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