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医学博士が教える「3歳までの腸内環境が大切な理由」と注意点

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2019年03月06日 10:31  ウレぴあ総研

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ウレぴあ総研

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近年は「腸内フローラ」という名をよく耳にするようになりましたが、実は、3歳頃までにベースが作られるのをご存知でしょうか。

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腸内環境は直接健康に関わるといわれていることから、3歳までに食べる食事の内容が、子どもの今後の健康に大きく影響してくるということ。そうと知れば、ママは責任重大。

子どもが健康に育つためには、どんな腸内フローラを目指せばいいのか、どんなことに気を付けてどんなものを食べさせればいいのでしょうか。

そこで今回は、医学博士で、帝京平成大学 健康メディカル学部 健康栄養学科の松井輝明教授に、3歳までの腸内フローラづくりのポイントを教えていただきました。

■「腸内フローラ」のベースは3歳までに作られる

まずは腸内フローラのお勉強から。

松井輝明教授(以下、松井教授)「腸内には1,000種類1,000兆個の細菌が棲みついており、その中に乳酸菌などの善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類の菌が棲んでいます。

グループごとに集まって腸の壁に張り付いている様子が花畑のように見えることから『腸内フローラ』と呼ばれています。

正式には『腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)』というものです。

腸内フローラは、『善玉菌2割:悪玉菌1割:日和見菌7割』の割合が理想的であることが知られており、善玉菌は悪玉菌の侵入や増殖を防ぎ、腸の運動を促す等、体に有用な働きをすることから、健康維持のために重要だといわれています」

この腸内フローラをよい状態に育てるためには、幼少期の食事はとっても大事だといいます。

松井教授「腸内フローラのベースは3歳までの乳幼児の時期に大きく決まってしまうと、さまざまな研究でいわれています。そのため、幼少期の食事は大変大事な要素となります。

また子どもの腸内環境は、母親の腸内環境が遺伝するケースが多く見られていることが分かってきました。そのため、出産前後の母親の食事環境もとても大事です。

腸内フローラは年齢を重ねるごと、個々の食生活や生活環境によって変化しますが、幼少時においては家庭で何を食べるかが大事になります。腸内環境を整える食事を幼少期から食べさせることは重要と言えます」

■3歳までの理想的な「腸内フローラ」を作るための食事術

我が子の腸内フローラは、3歳までに理想的な良いベースを作ってあげたいですよね。良いバランスの腸内フローラを作るには、どのような食事が必要になるのでしょうか。

松井教授「ポイントになるのは、バランスの良い食事を心がけて、偏った食事を避けること、そして有用菌とその菌のエサとなる食物繊維を十分に不足ないように摂取することです」

そこで松井教授に、具体的な例を教えていただきました。

■食物繊維が豊富な食材にヨーグルトをかける

松井教授「乳幼児の時期は野菜をそのままの形では食べられないので、食物繊維が豊富なグラノーラにヨーグルトをかけて食べさせるなどすると良いでしょう。

ヨーグルトには乳酸菌などの有用菌が含まれているものを選び、特に便秘気味のお子さんにはスーパー大麦などの食物繊維が特に多い食材と一緒に食べることはおすすめです」

■お粥に大麦を加える

松井教授「幼少期には乳酸菌やビフィズス菌などの体に有用菌な腸内細菌が多く存在していますので、その菌の栄養となる白米を幼児にとって、食べやすいようにお粥っぽいものにし、そこに、ゆでて軟らかくした大麦を加えて食べさせることで、不足がちな食物繊維を摂取でき、有用菌が減少することが防げるでしょう」

■離乳食はヨーグルトを

松井教授「離乳食のおすすめはやはりヨーグルトです。

母乳やミルクで栄養補給してきた赤ちゃんには、抵抗なく食べられると思います。すりつぶした野菜とヨーグルトを混ぜるのも一つの方法です。野菜はすりおろしたリンゴ等の果物、さつまいも、かぼちゃ等の野菜が良いでしょう」

■3歳までの腸内環境を整える際の注意点

ところで、有用菌を含む食品として、一般的にはヨーグルトやチーズ、味噌、醤油、納豆、漬物などの発酵食品がよく挙げられます。これらは、3歳までの幼児に与えてもいいのでしょうか?

また、スーパー大麦は、食物繊維は通常の大麦の2倍ほど含まれているといわれますが、幼児に与えてもいいのでしょうか?

松井教授「基本的に、離乳食期にはそれに準じて摂るようにしてください、噛む力も不十分ですし、味覚の発達、消化機能も十分ではありませんので、3歳を過ぎるまでは注意が必要です。

またヨーグルトやチーズなどの乳製品にはアレルギー症状が出ることがあり、初めて食べさせるときは少量から始め、食べた後しばらくお子さんの様子を観察してください。

皮膚に発疹が出たり、口の周囲が赤くかぶれたりすればアレルギー症状ですので、ひどい場合はすぐに治療が必要になります。早めに医療機関を受診してください。

また発酵食品であるチーズや味噌、醤油、漬物などは塩分が多くなりすぎるため、また、味が濃いため、将来、偏食になりやすいといわれますので、気を付けてください。

そして食物繊維は人の消化酵素では消化吸収されず、便や腸内の有用菌のエサになりますが、一度に大量に食べるのは、大人でも避けたほうがいいです。

グラノーラなどは粥風にやわらかくして少量から与える、さつまいもなどの野菜類の不溶性食物繊維は量を調整しながら与えるなどしましょう」

【取材協力】松井 輝明先生
帝京平成大学 健康メディカル学部 健康栄養学科教授
日本大学医学部卒業。医学博士。日本大学板橋病院消化器外来医長、日本大学医学部講師、准教授を経て2013年より現職。2001年厚生労働省薬事食品衛生審議会専門委員、2003年内閣府食品安全委員会専門委員。消化器一般、機能性食品の臨床応用を専門に研究する。

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