乳製品アレルギーの3歳児、母親が隠していたチョコを食べて重篤に(英)

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2019年03月06日 18:52  Techinsight Japan

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深刻な乳製品アレルギーを抱えた男児(右)、チョコレートを食べて命の危機に(画像は『Mirror 2019年3月4日付「Harrowing picture of boy in coma after eating mum’s secret chocolate stash」』のスクリーンショット)
4人の子育てに追われ滅多に家を空けることなどなかった母親が、友人と映画に出かけた日に限ってとんでもない事故が起こってしまった。深刻なアレルギー疾患を抱える3歳息子が、母親がこっそり隠していたチョコレートを食べて重篤なショック症状を起こしてしまったのだ。『Mirror』『Daily Star』などが伝えている。

英ロンドン北西部ウェンブリーに暮らす4児の母アイーシャ・ヴォーンさん(34歳)はある夜、何週間も前から計画し楽しみにしていた友人との映画鑑賞のために、夫カーティスさん(38歳)に子供たちの面倒を任せて家を空けた。しかし、次男のオマル君(3歳)が父の目を盗んで両親の寝室へ入り、アイーシャさんがベッドの下に隠しておいたチョコレートを食べてしまった。

オマル君は兄のアイザック君同様、深刻な乳製品アレルギーを患っていた。アイーシャさんによると、息子2人は乳製品が肌に触れただけで皮膚が熱を持ち、痛みを伴う水膨れや蕁麻疹ができるという。乳製品以外にもナッツや卵、ごまにもアレルギー反応を起こす子供たちに万が一のことが起こってはならないと、両親は普段の生活において十分すぎるほど注意をしてきた。しかしチョコレートが大好物のアイーシャさんは、外出前にひとりで袋入りのチョコレートをこっそりと食べ、残りをビニール袋に包んで隠しておいた。自宅にある乳製品と言えば、このチョコレートのみだったそうだ。それをオマル君が見つけて口にし、直ちに喉を詰まらせてショック症状を起こした。

映画館にいたアイーシャさんは、半分見終わったあたりで携帯電話にカーティスさんからの「オマルが呼吸困難になっている」というメッセージを受け、慌てて自宅へと戻った。その時、ちょうどカーティスさんがオマル君にエピペンを注射していたところだった。オマル君は7回にわたりエピペンを注射されるもなかなか効かず、目が腫れあがり、呼吸に苦しみ喘ぎが治まらなかった。

両親がオマル君を緊急外来へ連れて行くと、医師はアレルギー反応から体を守るため意図的にオマル君を昏睡状態にし、24時間の治療と経過観察がなされた。幸いにもオマル君は回復し、3日後には無事に退院したという。

アイーシャさんとカーティスさんには、昨年8月に第4子が誕生したが、こちらも上の2人の子と同じようにアレルギー反応を見せ始めているそうだ。今でも今回の出来事に大きなショックを受けているというアイーシャさんは、オマル君が瀕死の状態となった姿を見て深い罪の意識にかられ、自分を激しく責めたと話している。

「人工呼吸器を装着されたオマルを見て、息子にこんな苦しみを与えたのは私のせいだと思い、泣き崩れてしまいました。チョコレートはすぐにゴミ箱へ捨てました。」

このニュースを知った人からは、「ベッドの下じゃなく子供の手の届かない場所に隠しておかないと」「子供を危険な目に遭わせないようにするのが親としての責任でしょう」「母親もこれで学んだだろう。もう2度とこういうことが起こらないといいけど」「チョコレートを家に置いておくのはマズいと考えなかったのかな」「まぁでも助かってよかった」といった声があがっている。

画像は『Mirror 2019年3月4日付「Harrowing picture of boy in coma after eating mum’s secret chocolate stash」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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