西武のドラ1・松本が4回無失点のOP戦デビュー!開幕ローテに大きく前進

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2019年03月09日 14:41  ベースボールキング

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ベースボールキング

西武のドラ1ルーキー・松本航 (C) KYODO NEWS IMAGES
◆ 期待のドラ1右腕

 西武のドラフト1位ルーキー・松本航投手(22)が9日、倉敷で行われた楽天とのオープン戦に先発登板。4回を投げて被安打2、無失点の好投を披露した。

 松本は日体大からドラフト1位で西武に加入した期待の右腕。完成度の高い即戦力投手として注目を集めたものの、昨秋のドラフト会議では4球団が根尾昂(大阪桐蔭→中日)、同じく4球団が小園海斗(報徳学園→広島)、3球団が藤原恭大(大阪桐蔭→ロッテ)を1位指名と高校生野手に指名が集中。そんな中で西武だけは独自路線を貫き、したたかに松本の一本釣りに成功した。

 首都大学リーグ史上9人目という通算30勝・300奪三振の大記録を残してプロの世界に殴りこんできた男は、キャンプから実戦と順調にアピールを続け、ついにこの日がオープン戦の初登板。立ち上がりは先頭の島内宏明にいきなり安打を許したものの、続く藤田一也をアウトローのボールで見逃しの三振に斬って取ると、オフに西武から楽天へ移籍した浅村栄斗は低めのボールで遊ゴロ併殺。走者を出しても落ち着いた投球を見せ、初回をゼロでスタートする。

 2回も、この試合前の時点でオープン戦の打率が6割超えという絶好調のジャバリ・ブラッシュを1球で内野フライに打ち取ると、銀次には追い込んでから粘られながらも根負けすることなく、10球目を打たせて中飛。ゼラス・ウィーラーも外の速球で左飛に斬って取り、この回は3つのアウトすべてをフライで取って三者凡退に片づけた。

 3点の援護をもらって迎えた3回は、先頭のオコエ瑠偉を変化球で打たせるも、ボテボテの当たりが災いして三塁への内野安打に。つづく足立祐一は二ゴロも走者がスタートを切っていたため進塁打となって一死二塁。9番の渡辺佳明も遊ゴロに打ち取りながらオコエには三塁へ進まれてしまったが、島内の四球を挟んで藤田を中飛に斬ってピンチ脱出。得点圏に走者を背負っても崩れない心の強さを見せつけた。

 4回はクリーンナップと2度目の対戦も、浅村を外いっぱいの速球で見逃し三振に斬ると、4番のブラッシュは変化球で見逃しの三振。中軸から連続三振を奪うと、銀次も外野フライに打ち取ってこの日2度目の三者凡退。危なげなく4つめのゼロをスコアボードに記した。


 この日は4回・61球でお役御免。打者14人に対して許した安打は2本だけ。与四球が1つに3奪三振で無失点という上々の内容でオープン戦初登板を終えた。球速表示は140キロ台前半から中盤ながら、威力抜群の速球で楽天打線をシャットアウト。制球を乱す場面もなく、ルーキーらしからぬ落ち着いた投球が光った。

 西武の先発陣といえば、エースの菊池雄星がメジャー挑戦で退団したことに加え、開幕投手を通達されている多和田真三郎や新加入の内海哲也、昨季2ケタ勝利を挙げている榎田大樹といったところが立て続けにアクシデントに見舞われており、開幕を前に不安が広がっている状態。そんな中で期待のドラ1が見せた快投は大きな希望の光となったことだろう。

 1年目からの開幕ローテーション入りへ、今後の投球からも目が離せない。
 

▼ 松本航・投球内容
投球回:4回
投球数:61球
打 者:14人
被安打:2本
被本塁打:0本
奪三振:3個
与四死:1個
失 点:0点
自責点:0点
 

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