元女囚が教える覚醒剤の基礎知識――14歳からシャブ使用、大山倍達孫は脳が縮んでるかも?

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2019年03月10日 19:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

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 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

■覚醒剤を飲む?

「覚醒剤って、飲み物なんですか?」

 編集者さんから聞かれました。一瞬、「カレーは飲み物とか、そういうやつ?」と思いましたが、たしかに普通はポンプ(注射)か炙(あぶ)りのイメージですよね。

 編集者さんが聞きたかったのは、4年前に長野の松本でスナックのお客さんが「薬物入り」のドリンクを飲まされた事件で、やっと今年の2月に容疑者が逮捕された件でした。この「薬物」が覚醒剤だったんですね。

 この事件は逮捕までに4年かかった上に、逮捕者のうちスナックのオーナーさんは処分保留で3月にもう釈放されています。オーナーさんの弁護士さんは、「殺人未遂なんて大それたものではなく、男女関係のトラブルによるイヤガラセ程度ではないか」と説明しているそうです。「ホストの奪い合い」が原因という報道もありましたしね。

 そうかもしれませんが、それにしては入れたシャブが多すぎたようです。慣れてないとマジ死にますよ。ていうか、ちょっとでも入れたらあきまへん。

 話がそれましたが、覚醒剤は水に溶けやすいので、溶かして注射するのが普通ですね。あとはガラスパイプに入れて下からライターの火で炙って煙を吸うこともあります。これが「炙り」です。

 注射は効きがすごくて、体じゅうが敏感になります。だからセックスが気持ちよくなるんですね。炙りは効き方がマイルドで、体がほんわかして音楽とかが気持ちよく聞こえます。だからクラブなんかでやる人が多いんですね。それに、炙りなら注射痕もできませんから、芸能人とかでもOKなんです。ホンマはぜんぜん「OK」ちゃいますけどね。

 もちろんお酒やジュースに覚醒剤をコッソリ入れて、レイプするヤカラもいます。ふざけてちょっと入れるくらいなら……というのは大間違い。長野の事件も、そもそもなんでシャブ持ってはるのか。って私が言うことではないですけどね。

 あとは、エッチする時に直接アソコに塗るというのもあります。ローションに混ぜたりするんですが、粘膜から吸収されると気持ちいいんですよ。もちろん、どんな方法でも違法ですし、心身がボロボロになります。依存症になって、独特の口臭や体臭がして、脳が委縮するから頭もおかしなって、妄想がすごくなります。とにかくダメ、絶対! です。

■子どもの頃から覚醒剤?

 家族ネタは前回書いたので、スルーしようかと思ったのですが、極真空手の創始者・大山倍達さんのお孫さんが大麻所持で逮捕されましたね。職質で乾燥植物や吸引用のパイプなどが出てきて、尿も陽性だったとか。

 このお孫さんは、なんと今年の1月に覚醒剤取締法違反の罪で執行猶予付きの懲役1年6月の有罪判決を受けたばかりでした。

 ニュースによると、小さな頃からワルガキで、「シャブを初めて使ったのは14歳の時」と自分で法廷でカミングアウトしたそうです。お金はいくらでもあるから遊びまくっていて、高校も中退なんてもったいない。14歳だと普通はシンナーからなんですが(苦笑)、最初からシャブだと、かなり脳は縮んでいるでしょう。でも、21歳やから、更生の余地はまだあるのとちゃいますかね。

 シャブでは私もずっと親に迷惑をかけてきたので、他人事とは思えないです。

中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)」

※この連載が本になりました!
女子刑務所ライフ!』(イースト・プレス)発売中です。

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