満員電車で通勤している男性のなかには、「痴漢に間違われる恐怖」におびえている方もいらっしゃるのでは? 痴漢に疑われないように、通勤時間を早めてラッシュ時の電車に乗らない。両手を挙げて“バンザイ通勤”するといった、涙ぐましい努力をしている方もいると聞きますが防ぐには限界があります。
ちょっと前に話題となった映画『それでもボクはやってない』のように痴漢冤罪に巻き込まれる可能性は、男性なら誰でもあるのです。
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万が一、痴漢冤罪に巻き込まれたとき、どのように対応するのがベストなのでしょうか?
■「逃げるが勝ち!」は都市伝説?
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よく、インターネット上に「痴漢に疑われたら走って逃げるのがベスト」という情報が見受けられます。それを信じてか、先日は走行中の電車から飛び降りた猛者もいましたね。結論からいうと、これは大きな間違い。走って逃げると捕まった際「後ろめたいことがあるから逃げるんだ」と判断されることと繋がります。逃げたことが有罪に傾く証拠となる可能性があります。
私がお勧めするのは「身分を明かしてその場を立ち去る」スタイル。相手に名刺など身分を証明するものを渡して、身分を明かした上で「今は急いでいるので後で連絡下さい」と伝えてその場を立ち去るのです。
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痴漢による誤認逮捕の多くは、現行犯逮捕によるものです。一度逮捕されてしまうと、無実を証明するのはなかなか難しいもの。やっていないのであれば、身分を証明するものを渡して堂々と立ち去るのがよいのです。まずは現行犯逮捕を避けることが何より重要なのです。
ちなみに、「やってないんだったら、その場で一生懸命弁解すればいいのでは?」とおっしゃる方もいるでしょう。公衆の面前で一生懸命弁解することは心理的プレッシャーがあると思いますし、証人がいない限り、疑いを晴らすのはなかなか難しいものです。
万が一、痴漢に間違われたら「名刺を渡して、立ち去る」。これを頭の片隅においておきましょう。