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もし自分が○○の立場だったら…にある違和感【中年男ルネッサンス刊行イベント】

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2019年03月11日 20:51  ウートピ

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ウートピ

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もし自分が○○の立場だったら…にある違和感

1月29日、「八重洲ブックセンター(東京都中央区)で、『中年男ルネッサンス』(イースト・プレス)の刊行記念イベントが開催され、著者の田中俊之さん、山田ルイ53世さん、そしてゲストには小島慶子さんが登壇。「中年男のゆくえ」について語り合いました。

「中年男」というタイトルですが、そのトーク内容は現代を生きる女性たちにも知ってほしいポイントが盛りだくさん。ユーモアと笑いに包まれながらも示唆に富む発言が盛りだくさんだったイベントの一部を編集してお届けします。

第1回:「若い子を見てお姉さまが怒ってるよ」にはもうウンザリ

保育園で欲情される男性を目指してみるという提案

山田ルイ53世さん(以下、山田):小島さんと話していると、思わず「姐さん!」と言いたくなる瞬間が多々あります。“おばさんいじり”の文脈ではなく、リスペクトしているという意味でですよ?あくまで!

田中俊之さん(以下、田中):小島さん、頼られる傾向がありますよね。

小島慶子さん(以下、小島):そうかな?

山田:こういう言い方は失礼かもしれませんが、えーっと、男気(おとこぎ)?があると言いましょうか……。

小島:そんなに怖がらなくても大丈夫ですよ(笑)。真面目な言い方をすると、「女らしさ」がしんどい女性もいるし、「男らしさ」に苦しんでいる男性もいるので、お互いを解放し合うことは大事だなと思います。自分で自分を解放するのは案外難しいし、人に解放されてラクになることもありますよね。

田中:ジェンダーについての誤解も似ているかもしれません。

山田:誤解ですか?

田中:ジェンダーの話とは、男や女といった性別にとらわれることではなく、「もっと多様でいいよ、自由でいいよ」ということなんですよ。先日、小島さんが「保育園でモテることを目指したらどうか」と話していたのはすごく面白いなと思いましたね。保育士さんとか周りのお母さんに、ちょっといいなと欲情されるようなあんばいを目指したらどうかと。

山田:よ・く・じょ・う!(笑)

田中:性的な関係を目指すわけではなくて、「なんか、あのお父さんいいな」というような……。

山田:いやいやいや、そういうベクトルですよね? 欲情というのは。

小島:これは「男らしさ」の話と少しつながっているんです。例えば、男の人の考える鉄板のモテとか、男はきっとこんな風にモテたいだろうという世間の決めつけ、女性側からの決めつけみたいなものって、ちょっと幅が狭くないですか? 私としては、いろんなモテを目指してもいいんじゃないかと思っていて。

山田:幅が狭い?

小島:ひと昔前だったら、『LEON(レオン)』の「ちょい不良(ワル)オヤジ」的な。その後には、子育てに積極的な「イクメン」とか妻も子どもも大切にする「イクダン」とか来たけれど。要するに、おしゃれで隙のない超完璧な家庭も仕事も全部できて年収も1000万円以上みたいな人たちっていうイメージは変わらないわけで。選択肢が狭いし、ハードルも高い。なので、自分の普段の生活圏内で「モテるにはどうしたらいいかな」って考えるとか。そういう幅を持たせるようなことがあってもいいと思うんですよね。

一億総イタコ状態の現代に思うこと

山田:なるほど。でも不倫はアカンですよね。

小島:それを行動に移すかどうかは、他人がどうこう言うことじゃないです。したい人は自己責任で……。

山田:自己責任!(苦笑)。中年の恋というのは、とろみがつきがちですよね。とろみというかドロドロというか。

小島:背負っているものが大きいですからね。本気になると大変かもしれないけれど、それだって他人の人生だから知ったこっちゃないけど……。その人がそうしたいならそうすればいいんじゃないの? と私は思いますね。私の夫と恋するんじゃないならお好きにどうぞ、と。

山田:それはそうですね。ただ、その時にバッシングが起こったとして、「私がもし奥さんの立場だったら……」という寄り添い方をするのは、僕は違和感があるんですよね。

小島:最近多いですよね。

山田:失言や不倫といったスキャンダルに、関係のない第三者が文句をつけるじゃないですか。その時に必ず匿名のコメント欄で見かけるのが、もし俺が旦那さんの立場だったら、私が奥さんだったら、愛人だったら……っていう。お前らイタコか!と。降ろしてきとんかと。総イタコ化して見えて気味が悪いと僕は思っている。

小島:ありますよね。私も記事が話題になって賛否起こると、「こんなお母さんだと子どもがかわいそう」とか言われたりするんだけど。「お前のママじゃねーわ!」って返したい。

山田:こら、口が悪い!(笑)

精神年齢と実年齢のギャップ

小島:総イタコ話の流れで……。「おじさん」「おばさん」という言葉には、“真っ当な大人”、“ちゃんとした大人”であってほしい、というニュアンスが含まれていませんか? お手本的存在であるべきという世間からの要求というか。だからそういう人たちが、失言したり不倫したりするとバッシングが大きくなりがちで。でも、何が“大人”であるかということも、もう少し幅を広げていいと思うんですよね。

田中:下手に社会的な信用だけ上がってしまうと、正直、恐怖感もあります。

山田:というのは?

田中:自分では中身が変わったわけではないと自覚している分、社会的信用の重圧に耐えきれなくなる気持ちもわかるんです。例えば、大企業で役職を持っている人がまれに「どうしてこんなことを!?」という犯罪を犯すことがあるじゃないですか。手鏡でスカートの中をのぞくとか、泥酔して全裸になってしまうとか。犯罪行為自体をかばうつもりはありませんが、何か耐えられないものがあるのだろうなと僕は思ってしまうんです。

小島:中身と立場のギャップに?

田中:はい。

山田:偶発的に漏れ出ちゃったみたいな感じの犯罪ですもんね。

小島:お二人は自分では、何歳くらいのギャップがあります?

田中:僕は30歳くらいから進歩していない気がしています。この後も、ギャップが埋まるかどうかわからない気がしちゃうんですよね。

山田:僕は、中学2年から20歳まで6年間ほど引きこもっていた時期がありまして。その6年間を現在の43歳から差し引いて、実年齢は37歳だと思っています。「あの6年間があったから」という文脈を期待されていることは理解しつつも、はっきり言うと、僕にはあの期間は無駄でした。中身は20代の半ばから変わっていないかなぁ。つまり、37歳の体に20代半ばの自分がいるという感覚で。

でもいちおう、「まぁまぁもうおじさんだからな」みたいなことは言うてしまうんです。逃げ道として使っている感じで。

小島:なんの逃げ道?

山田:ラジオ番組などのフリートークで、話題について行けない時とか……。ああ、「チープカシオ」と一緒ですよ。若い子が言い出したら「何それー? もうおじさんやからな」って。そんな逃げ方をするのに慣れてしまった。

小島:それによっておじさんというステレオタイプが強化されているのね。

(構成:ウートピ編集部 安次富陽子)

「若い子を見てお姉さまが怒ってるよ」にはもうウンザリ

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  • オイオイ…大丈夫かコイツら…(呆 結局コイツらの言う「多様性」というのはコレ。倫理的にタガを外す方面に綺麗事を垂れ流してるだけ。普通に子供が可哀想だわ。お前の親云々じゃあねぇんだよ。
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