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夜泣き専門保育士に聞く「赤ちゃん&ママに優しい安眠ガイド」寝言泣きって知ってる?

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2019年03月12日 10:31  ウレぴあ総研

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ウレぴあ総研

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2011年に発売以来、有名無名のたくさんのママたちを救ってきた「寝かしつけ育児書」のバイブル、『0歳からのネンネトレーニング 赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』が、このたび、マンガになりました。

やってみる価値はあり!? 先輩ママたちに聞いた「寝かしつけ」の裏技

赤ちゃんの眠りのメカニズムや、知っておきたい睡眠の重要性などが、かわいらしい、けれどリアルなイラストで、わかりやすく解説されています。

朝は太陽の光を浴び、日が沈んだら静かに夜の時間を過ごすことが、赤ちゃんにはなにより大切であるとわかっていても、今の時代、なかなかそれを実現するのは難しい場合もあります。ましてや、パパや、他の家族の協力なしでは不可能でしょう。

そこで、ぜひ皆さんに、清水悦子著『0歳からのネンネトレーニング 赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』を活用して、ママにも赤ちゃんにもパパにもウィンウィンウィンな生活を手に入れてもらいたいと思い、著者の清水悦子先生に、お話をうかがってきました。

■日本の子どもの睡眠が危ない!

――ご著書をたいへん興味深く読ませていただきました。

今回出版された本のもとになった『0歳からのネンネトレーニング 赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』は、私の最初の子どもが生まれた時にはまだ世に出ていなかったので、その時に知っていたらずいぶんちがったのではないかと思いました。

若かったということもあり、気合いで乗り切ってしまいました。

清水悦子先生(以下清水)「そうですか。育児書をあまり読まない人にとっては、なじみのない内容かもしれませんね」

――そうですね。この本を読んで思ったことは、そもそも、赤ちゃんの夜泣きをどうしようっていうこと以前に、日本の子どもが置かれている睡眠事情が子どものことを考えたものではないのではないかということでした。

清水「はい、そう思います。おそらく今の日本社会は、大人中心でまわっています。

保育所の整備なども含めて、保育サービスという言葉が使われだしたのがここ数年くらいです。子どもの健康をまったく顧みない政策で、国が保育時間延長を推奨しているような形です。実際に都内23区のなかには夜10時まで預かってくれる保育所も出てきています。

――夜10時ですか? 一日の大半を過ごすことになりますね。認可のところでも?

清水「はい。企業が参入してくるようになったこともあって、子どもにお金をかける家庭も多いので、経済としてお金が回りやすい方向に動いていくのは仕方ないのかもしれませんが、やはり国として、どういう子どもたちを将来育てていきたいのかということを、考えないといけないのでは、と思います。睡眠というのは、健康の基礎になることですから」

――最近になって、睡眠負債だとか、睡眠の重要性についても聞くようになってきました。

清水「そうですね。将来にわたり影響する睡眠の基礎が、赤ちゃんの頃につくられていますから、本当に将来が不安になります」

――そもそも、保育をお金儲けの対象として考えることは、モラルとしてどうなのかなと思いますが、たとえば諸外国などではどういう感じなのでしょうか?

■ドイツの赤ちゃんは6時台に寝ている?

清水「アジア圏の発展途上国と呼ばれる国、たとえばフィリピンでは、電気が通っている地域では子どもが夜更かしになって、電気が通っていない山間部の子どもたちは日が沈むとともに寝て、という感じだそうです」

――特に子どもの睡眠をどうこうしようとしているわけでなく、物理的な要因で決まってしまうのですね。

清水「はい。このままだと、日本と同じ道をたどって、子どもたちの不調なども増えていくのではないかと思っています。それに比べて、先進国と呼ばれる国では、日本のように0歳児保育というのがそもそもよく思われていないんです」

――北欧などでは、0歳児保育がないと聞いたことがあります。

清水「そうです。0歳児が集団保育には向かないというのが、基本的な欧米の考え方なんです。1歳を超えて、ようやく集団生活に入っていきます。

働く時間も国として親がそれほど長く働かずに、子どもと一緒にいられるようにする仕組みをとっている国が多く、日本のように子どもができても親がマックスにフルタイムで働く国は、少ないのではないかと思います。

日本も欧米諸国に見習うのであれば、時短が当たり前になる法整備の必要性を感じています。

――日本の社会はすべて大人仕様というお話でしたが、通勤時間の長さもそうですよね。

清水「日本では、子どもが保育所にいていい時間ははっきりと決められてはいなくて、各園の判断で決まるんです。

親の勤務時間を提出して、預かる時間が決まって、それに通勤時間もプラスされますよね。子どもが家にいる時間は、寝ている時間か、そうでなかったら、寝る時間を削ることになります。そういう子どもたちは朝、登園しても、眠たそうにしていると聞きます」

――子どもが朝から疲れている、というのは似合わない気がするのですが・・。

清水「2011年に著書を出版させていただいた際、お世話になった子育て支援施設で初めて講座をさせていただいた時、当時の参加者の方たちに、赤ちゃんを何時に寝かせていますかと聞くと、たいがい10時以降で、なかには夜中の1時とか2時の人もいました」

――それは、完全に親の生活に合わせた時間帯ですね。

清水「ドイツの平均的な赤ちゃんを寝かせる時間は、6時48分なんだそうです」

――ドイツ、すごいですね!でもそれは、夕方には、両親そろって帰宅していて、夕飯を食べるのもきっと早いんでしょうね。

清水「そうだと思います」

――うらやましいですね。

清水「ですが、私の本が出た2011年以来、年々、講座を通して年々、早寝のご家庭が増えていっている感覚はあります。今、講座に来てくださる方は、意識が高いというのもあるかもしれませんが、だいたい8時か9時には寝かせているという方が多いですね。

“子どもは早く寝かさないと””早く寝かせる必要がある“という意識は高まっていると感じています。

――清水先生の本の力ですね!

清水「ありがとうございます!(笑)」

■パパを協力者にするには?

――ただ、実際に生活を見直すとなると、パパもいるし、他のきょうだいもいたりで、家族の理解と協力をいかに得るかという第二の問題がでてくると思うのですが、今回出版されたこの本は、マンガなのですごく読みやすいですよね。パパに理解してもらうのに役立ちそうです。

清水「ある方は、旦那さんに読んでと言うと絶対に読んでくれないから、トイレに置いておくという作戦をとった人がいました」

――なるほど! さりげなく、いいですね。

清水「何か置いてあると、パラパラ手に取って読んでくれたみたいです」

――どこから読んでもいいわけですもんね。マンガのイラストも、すごくリアルで、わかるわかるとうなずいてしまいました。イラストレーターの方も、実際に子育てしている方なんですよね?

清水「そうなんです。本当に上手に必要なところをピックアップしてくださって、わかりやすいイラストで描いていただきました」

――それと、パパが協力的かそうでないか以前に、ママの方がパパにすごく気を使ってしまう家庭って多くないですか? 明日の仕事に響くから泣かせないように、泣かせないようにして。で、使えるテクニックがおっぱいくらいだから、必要以上に泣くとすぐおっぱいをあげたりして。

清水「そうですね。私もそうでした。今は女性の方が強くなったとも言われますけれど、でも夫婦関係をみていると、すごくご主人に気を使っている方はいらっしゃいますよね。

うちの主人も朝5時出て、夜11時に帰ってくるような生活だったのですが、ただ主人は子どもが泣いていることにまったく気づいていなかったですね(笑)」

――男性ってそういう人が本当に多いですよね。私も、実際に子育てをするまでは知りませんでした。自分だけかと思ったら、あっちでもこっちでも同じような話を聞いて」

清水「起きる男性もいるようなのですが、起きたら起きたで、奥さんの方は悩みを抱えていて、優しいご主人ならいいのですが、なかには“うるさいな”ってつぶやく人もいるみたいで・・・・」

――それは、ひどいです!

清水「起きてもなにもできないなら寝ていてほしいと思う方もいるようです・・・・こうなってくると、赤ちゃんの夜泣きの悩みというより、家庭全体の悩みになってきますね」

――日本の家屋は狭いので、小さいうちは川の字で寝ているという家庭も多いですよね。でもいちばん身近な人と協力して子育てをしていきたいと思う人は多いのですし、なんとかしたいですよね。

清水「本当にそう思います、手遅れにならないうちに、ご主人にも読んでいただきたいです。
うちも主人は本当に仕事が忙しくて、土曜日も仕事のことが多くありました。

でも、なんとか私が自分の気持ちを保てたのは、“日曜の午前中だけお散歩に行ってきたら”と主人が言ってくれたからです。それがなかったら、私つぶれてたと思います。

――自分を取り戻す時間、大切ですよね。

清水「子どもが赤ちゃんの頃のパートナーへの恨みって、年をとっても残りますからね。熟年離婚の理由が、子育ての時期など、自分が大変な時に手伝ってくれなかったからというケースは多いと聞きます」

――本のなかに、帰宅が遅くなっても赤ちゃんとお風呂に入りたがるパパと、寝かしつけの時間が遅くなることで困惑するママの話がありますが、これはたとえば、お風呂の時間を夜ではなく、朝にしたてもいいわけですよね」

清水「そうですね。ご家庭にあわせて、パパママ両方にいいようなやり方をみつけていくのがいいと思います」

――そのためにはまず、トイレにこの一冊を置くことですね!(笑)

■赤ちゃんが泣くのはママだから

――ママたちが飛びつくのって、“夜泣きストップテク”とか、即効性があることだと思うのですが、それ以前に、知っているのと知らないのとでは全然ちがってくる赤ちゃんの睡眠のトリビアみたいなことも、この本には書かれています。

たとえば、赤ちゃんが泣くのがすごくつらい、自分が悪いと思ってしまうママは多いのではないかと思います。

清水「自分が出産するまでに赤ちゃんを抱いたことがないという女性も増えているので、赤ちゃんがなぜ泣くのか、どういう時に泣くのか、わからないことも多いんですね。

昔は、まわりに赤ちゃんがいたので、泣き止ませようとがんばっても、どうにもならないことがあるということが体感として感じ取れていたと思うんですが、今は自分の赤ちゃんが初めての赤ちゃんという人も多いですよね」

――私もそうでした。寝ているだけでも、不安で不安で仕方なかったのを覚えています(笑)

清水「赤ちゃんが泣くってことの意味を、私たち大人はネガティブにとらえがちですよね。赤ちゃんが泣いていると上の子も気にしますし。

基本的に赤ちゃんは不快で泣くものですが、泣き止ませることよりも、なんで泣いているのかな? 大丈夫かな? と思ってあげることが、信頼関係をつくっていく上で大事なんです。どうしても泣いていると、泣き止ませることが母の力だというイメージがありますよね」

――知り合いに、自分では泣き止ませられなくて、自分のお母さんがひょいと抱き上げたら赤ちゃんが泣きやんで、自信をなくしたという人がいます。

清水「もしかしたら、普段抱かれていないおばあちゃんに抱っこされて、びっくりして泣きやんだだけかもしれないですよね」

――ママだと一番泣く、というのは自然だと考えていいのでしょうか。

清水「私は赤ちゃんは、お母さんなら泣いてもいいと思っていると思います。泣いても受け止めてくれるのがお母さん、泣いたら抱いてなぐさめてくれるのがお母さんだと」

――もしかしたら、思春期になって、親にひどいこと言うのも泣くのと同じかもしれないですね。うちの上の子は中学生で、外ではいい子だと言われるんですが、私にはすごい口の利き方をすることがあります(苦笑)

■知っておきたい”寝言泣き”って?

――本に出てくる”寝言泣き”ですが、これは知らなかったです。赤ちゃんは起きているように見えて、寝ていることがあるということですよね。

清水「いわゆるレム睡眠の時ですね。これを知らないと、赤ちゃんが寝ているのに逆に起こしてしまうこともあります」

――絶対に、起こしていたと思います。

清水「私も、起こしてました(笑)」

――起き上がったりするように見える子もいるとか。でもその後、数分待っていると、また何事もなかったかのように眠ってしまうんですよね。見てみたかったなあ。

清水「はじめて体験された方で、“待つ時間が苦しかったけれど、実際にすーっと寝てくれた時はとても感動しました”と言っている方もいました」

――本当に起きているみたいなんですか?

清水「赤ちゃんにもよります。すごい勢いで泣く子もいますし、いかにも寝ぼけてるなって感じの子もいますが、お母さんの感じ方もそれぞれです。

たとえば、寝言泣きの実験に協力してくれたあるお母さんは、”うちの子、全然起きないんですよね〜”と言っていたのですが、赤ちゃんの活動量の記録では起きているんですね。赤ちゃんが泣かないで起きている場合、赤ちゃんと一緒に起きてしまうお母さんもいれば、まったく起きないお母さんもいらっしゃる」

――彼女は後者だったんですね。

清水「出産直後は誰しも心配性になるものですが、その後はお母さんのキャラクターが赤ちゃんの睡眠の性質にも影響するようです」

■使えるネンネグッズは親子によってちがう

――本には、ネンネグッズとして、手触りのいいタオルやぬいぐるみなどが紹介されていましたが、これも、親子によっていちばんいいやり方やモノを探していけばいいのでしょうか。

清水「そうですね、絵本でもいいですし、知り合いの息子さんはプラレールと一緒に寝ていたそうです。ちょっと堅そうな感じがしますが、本人は”電車さんをねかせるんだ”って言っていたそうですよ。

それぞれの習慣がいい思い出になるのだと思います」

――決まった正解はなくて、カスタマイズしていいのですね。

清水「赤ちゃんとの生活は、メリハリが少なくなりがちです。お仕事していた方は特に。ですが、赤ちゃんと過ごす生活のなかで、もうすぐ寝る時間なんだよ、遊ぶ時間だよ、と意識することは大事ですね。

特に、私は夜寝る前に、娘とのコミュニケーションの時間をたっぷり取っていました。

小さい頃は、絵本を読み聞かせて、そのうち小学生になると普通の本になり、さらに娘が私に読んでくれるようになりました。今はもうなくなりましたが、コミュニケーションの一つとして、娘と夜寝る前の時間を持てたのは幸せだったなと思っています」

――今日は貴重なお話を、ありがとうございました。

【取材協力】清水悦子(しみず・えつこ)
夜泣き専門保育士。NPO法人赤ちゃんの眠り研究所代表理事。
元医療従事者の視点を生かし、夜泣きは睡眠障害の一種と考え、 生活リズムを主体とした夜泣き改善方法にたどり着き、 保育士資格を取得。お茶の水女子大学大学院修了、 東京大学大学院・教育学研究科博士課程に進学。 現在は茨城キリスト教大学で助教として学生たちに指導。『 赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』シリーズで25万部を突破。

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