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日本代表に香川真司を呼ぶべきか? 今、求められる役割とは…

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2019年03月12日 16:00  AERA dot.

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写真ベシクタシュの香川真司(写真提供:元川悦子)
ベシクタシュの香川真司(写真提供:元川悦子)
 決勝でカタールに敗れて準優勝に終わった2019年アジアカップ(UAE)から1カ月半。森保一監督率いる新生日本代表にとって新たな段階への一歩となるのが、3月のコロンビア(22日=横浜)・ボリビア(26日=神戸)2連戦だ。そのメンバーが14日に発表されるが、今回の最大の注目点は香川真司(ベシクタシュ)が復帰するか否かだろう。

 2018年ロシアワールドカップの後、所属していたボルシア・ドルトムントで構想外に近い扱いを受けた彼は、森保体制発足後は一度も代表に呼ばれていない。2011年から足掛け8年間背負い続けてきたエースナンバー10も中島翔哉(アル・ドゥハイル)に譲る形になったが、昨年末の帰国時には「翔哉のプレーを見て、ホントにイキイキとサッカーを楽しんでるなと非常に感じる」と前向きにコメント。そのうえで自らは「まず所属先で試合に出ること。次のワールドカップまで十分時間があるので、まずは移籍に向けて集中したい」と苦境打開を最優先に考えていた。

 その新天地が1月末にトルコ1部・ベシクタシュに決まり、ここまでリーグ戦5試合に出場。2月25日のフェネルバフチェとのイスタンブールダービーではスタメン入りも果たした。その試合を含め、90分フルでプレーしたゲームはないが、トルコデビューとなった2月3日のアンタルヤスポル戦での3分間2ゴールに始まり、3月10日のコンヤスポル戦での後半ロスタイム決勝弾など、早くも3得点をゲット。ドルトムントでドイツ・ブンデスリーガ連覇を果たしていた頃のような「点の取れる香川真司」が戻ってきた印象だ。

 それだけに、元10番の代表復帰待望論は高まる一方だ。ベシクタシュのセノール・ギュネシュ監督もこれに関して特別インタビューに応じ、「日本と欧州の長距離移動は確かに短期的影響があるが、30歳というのはサッカー選手にとって悪い年齢ではない。30歳になったんだから『もう引退しろ』というのは正しい意見ではない。香川は多くの国際経験を積んでいるし、体力や精神力を高水準でキープできれば、これから先も好プレーが期待できる」と17日に30歳の誕生日を迎える日本人アタッカーのクラブと代表の掛け持ちに太鼓判を押した。


 今月の代表2連戦直後の3月30・31日の週末はトルコ地方選挙のためリーグ戦がなく、日本から戻った後も十分にコンディション調整時間が取れる。そのメリットも踏まえると、ここでは思い切って香川を呼び、森保ジャパンのコンセプトを植え付け、自身の役割を理解させる時間を与えるべきではないだろうか。実際、日本代表チームスタッフも3月に入ってトルコまで足を運び、彼の状態をじかにチェックしている。今回の代表招集はほぼ確実と見ていいはずだ。

 香川自身も森保ジャパン合流を心待ちにしている。劇的決勝弾を奪ったコンヤスポル戦後には「非常に楽しみですね。まだメンバーは分かんないし、監督とも直接コミュニケーションを取っているわけではないけど、僕は呼ばれた時の準備はもうできてます」と意気込みを新たにした。外から見ることになったアジアカップに関しても「決勝で負けましたけど、これからコパアメリカもあるし、非常に楽しみなチームになってくると思う」と期待を示した。堂安律(フローニンゲン)や冨安健洋(シントトロイデン)ら未知なる若手との共演で彼が何をもたらすか。そこは非常に興味深いところだ。

 ただ、これまで通り、香川がトップ下のスタメンに定着し続けられる保証はない。というのも、ご存知の通り、森保体制での同ポジションは南野拓実(ザルツブルク)がファーストチョイスだからだ。その南野もアジアカップ後は所属クラブで先発と控えを行った来たりしていて、十分なプレー時間を確保できていないところはあるが、香川よりはゲーム体力や試合勘があるのは間違いない。加えて香川は3月頭に左足のそけい部を痛め、1試合を欠場していることも懸念材料だ。「ケガをしていたんで、それを繰り返さないために日頃のケアやトレーニングが非常に大事になってくる」と本人も語ったように、今はまだ100%の状態に戻っていないのは事実。30代に突入すれば、さらなるケガに見舞われる可能性も少なくない。それだけに、スタメンとスーパーサブのどちらでも行ける態勢を心身両面で整えておくことが肝要なのだ。

 香川自身は「僕はつねにスタメンを狙っている。もちろん監督が決めることなんで、途中から出ると言っても不満はないし、自分に与えられた場所で結果を残し続けていくしかないけど、自分が一番大事にしているのはスターティングメンバーで出ること」と頭からのプレーに強いこだわりを見せていたが、最近のベシクタシュでの働きを見ると、途中出場でも十分攻撃に迫力をもたらせるはずだ。


 コンヤスポル戦のロスタイムを含めたラスト20分間も、香川が入ったことで明らかに攻めの推進力が高まり、相手ゴールに詰め寄る回数が増えた。しかも、最後の決勝ゴールは追いすがるDFを強引にドリブルでかわして左足で振り抜くという強烈な個の力を見せた形だった。ロシアで8強の壁に阻まれた時から「局面を打開してゴールを奪える個の力が必要」と口を酸っぱくして言い続けてきた香川は、フィニッシャーとしての自分に徹底的に磨きをかけている。その姿勢と意識の高さは森保ジャパンにも必ずプラスに働く。むしろ守備負担の少ないジョーカーとしての出場の方が、潜在能力の高さを遺憾なく発揮できる可能性が高い。

 つまり、ここからの香川に求められるのは、「スタメン」と「ジョーカー」の二刀流で行ける準備をしっかりすることだ。ロシアで本田圭佑(メルボルン)、アジアカップでも乾貴士(アラべス)らが担った「ベンチから相手に脅威を与える仕事」を彼が納得し、実践できるようになれば、森保ジャパンの戦い方の幅は確実に広がる。

 新生代表は昨年9月のチーム発足時から南野や堂安ら若手を主力に据えてきた分、ロシア組の原口元気(ハノーファー)や乾は悔しさや焦燥感を味わう格好になった。半年遅れて満を持して代表合流する香川も同じ境遇に陥るかもしれないが、どんな状況にも耐えて、新たな代表で自身の存在価値を再認識させていくことに集中するしかない。その記念すべき一歩となるであろう3月2連戦の一挙手一投足が今から非常に楽しみである。(文・元川悦子)

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このニュースに関するつぶやき

  • ケガ明けに代表招集て、、、 ブラックサポかよ
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  • メンバーには入って欲しいけど、まず真司は左足が治ってからの問題と思うよ…
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