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慢性頭痛、月経痛は改善できる? 鎮痛剤の疑問を専門医に聞きました【後編】

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2019年03月13日 15:11  ウートピ

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ウートピ

写真鎮痛剤の疑問を専門医に聞きました【後編】
鎮痛剤の疑問を専門医に聞きました【後編】

鎮痛剤の服用法に関する疑問に答えた、「風邪薬と一緒に飲んでもいい? いつ飲む? 鎮痛剤の疑問を専門医に聞きました【前編】」の記事に引き続き、こちら後編では、慢性的な頭痛や二日酔いによる頭痛、月経痛の痛みと鎮痛剤について、今回も臨床内科専門医で正木クリニック(大阪市生野区)の正木初美院長に尋ねてみました。

前編の疑問はこちらです。合わせて参考にしてください。

(1)鎮痛剤は痛みが我慢できなくなってから飲むのがよい?
(2)鎮痛剤と風邪薬を一緒に飲んでも大丈夫?
(3)ひとつの鎮痛剤で、体のどの部位の痛みにも効くの?
(4)錠剤は砕いて服用した方が効き目は早いの?
(5)空腹時に鎮痛剤を飲むと効き目が弱くなるの?
(6)鎮痛剤を飲んでも効き目がないときは、飲み足す、種類を変えるといい?

慢性頭痛、二日酔いの頭痛は鎮痛剤では取り除けない

(1) 頭痛が慢性的にある場合でも、鎮痛剤で抑えるのは適切な方法なのでしょうか。

正木医師:鎮痛剤は痛みを抑えますが、痛みの原因を治療するわけではありません。その点は重要なので理解しておいてください。つまり、鎮痛剤では、慢性的に頻発する頭痛を根本的に治療することはできません。

慢性の頭痛の場合も鎮痛剤を服用すれば一時的に症状を抑えますが、そのために病気の原因の発見が遅れることがあります。鎮痛剤を飲めば痛みは治まるけれど、時間が経って薬の効き目が切れると再び痛むことをくり返す場合は、別の病気が隠れている場合があります。早めに内科、脳神経外科、場合によっては眼科や耳鼻科を受診してください。

(2)二日酔いが原因のズキズキする頭痛に鎮痛剤は効くのでしょうか。

正木医師:前編の(1)で説明した通り、鎮痛剤は「痛み物質の発生・増殖を抑える」ように働きます。

二日酔いで頭がズキズキとするのは、痛み物質が原因ではありません。肝臓でアルコールを分解する際に生じる「アセトアルデヒド」という有害物質が脳の神経を刺激するために生じます。つまり、鎮痛剤では治りません。

反対に、鎮痛剤には胃に負担をかける成分が含まれている場合があります。二日酔いで鎮痛剤を服用すると,お酒で疲れている胃に、さらに悪影響となることがあるので飲まないようにしてください。

月経痛に特化している鎮痛剤の主成分はイブプロフェン

(3)月経痛に特化した鎮痛剤がありますが、ほかの鎮痛剤とはどう違うのでしょうか。

正木医師:鎮痛剤の成分には、ロキソプロフェンナトリウム、イブプロフェン、アセトアミノフェン、アスピリンなどがあります。

月経中は子宮でプロスタグランジンという痛み物質が多く作られ、子宮や腸管が過剰に緊張するために痛みが生じます。月経痛対策には、この痛み物質を抑える必要がありますが、鎮痛剤の成分のうち、イブプロフェンが子宮に移行がよいと言われます。

近ごろ、月経痛専用や、月経痛対策に特化しているとうたう鎮痛剤が複数市販されています。その多くは、イブプロフェンが主成分であるタイプです。これにもう1種、たとえば、頭痛に効いて胃にも優しいアセトアミノフェンを配合しているタイプや、イライラにも効くタイプ、速く効くことを強調するタイプ、あるいはそれらの混合タイプなどがあります。。

(4)月経痛の場合、毎月同じ鎮痛剤を飲んでよいのでしょうか。

正木医師:同じ鎮痛剤を服用し続けていると、薬に対する耐性ができるため、少しずつ効かなくなることがあります。ただし、月経痛の場合、服用する期間が月に1〜3日ほどであり、1カ月のうちでは飲んでいない期間のほうが長いため、問題はないと言えるでしょう。

また、月経痛で鎮痛剤が効きにくい場合は、子宮、卵巣の病気が隠されている場合があります。早めに婦人科を受診してください。

(5)ドラッグストアの棚にずらっと並ぶ中から自分で選ぶときには、何を目安にすればいいでしょうか。

正木医師: (3)の月経痛対策の薬の項目でお答えしたことと同様ですが、市販の鎮痛剤にはそれぞれ、「即効性があって強く効くタイプ」、「眠くなりにくいタイプ」、「胃に優しいタイプ」、「月経痛に特化したタイプ」、「それらを複合したタイプ」といった特徴があります。パッケージに明記してありますが、わかりにくい場合は薬剤師に聞いてください。

そして、必ず、用法や用量を守って飲みましょう。少しでも不明な点があれば薬剤師に聞いてください。また、どの痛みに対しても、鎮痛剤を3日続けて飲んでも痛みが治まらない、我慢ができない場合は、すぐに医療機関を受診してください。

鎮痛剤はいまや、日々の生活に身近な存在だと言えるでしょう。だからこそ、自分に合うタイプを選んで、適したタイミングや服用法を実践することが重要であるとのことです。常用している鎮痛剤も改めてそれらを確認したいものです。

(取材・文 藤原 椋/ユンブル)

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