豪雪で車が立ち往生、タコベルのソースだけで5日間過ごした男性(米)

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2019年03月14日 15:02  Techinsight Japan

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5日間タコベルのファイヤーソースで命を繋いだ男性(画像は『Fox News 2019年3月3日付「Oregon man, dog survive 5 days in vehicle stuck in snow eating taco sauce」(Deschutes County Sheriff’s Office)』のスクリーンショット)
このほどアメリカで豪雪のために車が立ち往生し、5日後に無事救出された男性の話題が届いた。食料も持たずに出かけた男性だが、たまたま車内にあったものが命を救ったようだ。『Fox News』『abc7NY』などが伝えている。

オレゴン州に暮らすジェレミー・テイラーさん(Jeremy Taylor、36)は先月24日、愛犬のアリーを連れてトヨタのピックアップトラックに乗り、雪の中のオフロードを楽しんでいた。

ところがウェイク・ビュートの林道を走行中にあまりの積雪でトラックは立ち往生し、前にも後ろにも進むことができなくなってしまった。仕方なくその日は車中で一晩過ごし、翌朝にジェレミーさんはアリーとともに安全な場所まで歩いて行こうと試みた。

ジェレミーさんは雪に足が沈まないようにカヤック用に取り付けてあったルーフラックの一部を使ってスノーシューを作り、それを足に装着して歩いた。しかし降り積もった雪は相当深くなっており、1.6キロほど歩いたあたりでアリーが雪に足をとられ、前に進むことができない状態になってしまった。

このまま進むのは困難だと判断したジェレミーさんは、アリーを抱えて再びトラックへと戻った。しかもこの時、ジェレミーさんは携帯電話を持っていなかったため、遭難したことに誰かが気付いて救助してくれるのを待つしかなかった。

だがジェレミーさんは、救助を待つほどの十分な食料を持ち合わせていなかった。車内にはファストフード店「タコベル」の小さなパッケージに入ったファイヤーソースが3袋あるだけだった。

雪を溶かして飲むことにより水分補給はできるものの、それ以外はファイヤーソースを口にするしかなかった。車内に常備している保温用の寝袋にアリーと一緒に包まり、寒さに耐えられなくなった時だけエンジンをかけて暖房をつけて温まった。

そして遭難から3日後の先月27日、ジェレミーさんの職場の同僚が連絡も無く欠勤しているのを不審に思ったことがきっかけとなり、ジェレミーさんの捜索が行われた。警察は監視カメラによってジェレミーさんが最後に立ち寄ったガソリンスタンドを突き止め、それをもとに捜索を続けた。

そして今月1日に無事、ジェレミーさんとアリーは救出された。ジェレミーさんはこの日の夜遅く、Facebookで「皆さん、本当にありがとう。僕もアリーも無事です。本当に感謝でいっぱいです。もう二度とこんなことはしません。心配してくれた、みんなともすぐに連絡を取るつもりです」と感謝を述べた。

また、ジェレミーさんはFacebookでのやり取りの中で「タコベルのファイヤーソースは命を救う!」とコメントした。するとそれを知ったタコベル側はジェレミーさんが5日間ファイヤーソースで過ごしたことに感銘をうけ、1年間のタコベルの食事を無料で提供すると申し出があったという。

画像は『Fox News 2019年3月3日付「Oregon man, dog survive 5 days in vehicle stuck in snow eating taco sauce」(Deschutes County Sheriff’s Office)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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