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杉咲花、『ハケン占い師アタル』で魅せた緩急自在な演技 最終回に届けた占いのメッセージ

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2019年03月15日 08:21  リアルサウンド

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 母である占い師・キズナ(若村麻由美)との直接対決も終え、無事に「シンシアイベンツ」制作Dチームで働き続けられることになったアタル(杉咲花)。キズナの言葉に従って、もう占いは封印だ。


 3月14日に放送された木曜ドラマ『ハケン占い師アタル』(テレビ朝日系)最終話では、なんとそんなアタルが倒れてしまう。その上、前回の第8話でアタルが発案した、“豪雨災害で学校をなくした子どもたちのための卒業式”というイベントの企画が動き出すのだが、さまざまな問題が彼女たちの前に立ちはだかることになる。


 アタルの倒れた要因だが、母のキズナによれば、彼女は占った相手の不安や苦しみ、痛みといった負の要素を自身に引き継いでしまうようだ。これまでアタルの占いによって問題を解決してきたDチームの面々は、申し訳なさでいっぱいである。ところが、Dチーム内には新たな問題がいくつも生まれていた。


 目黒(間宮祥太朗)は神田(志田未来)に真剣だが、とうの神田は元彼によりを戻したいと言われ揺れている。そして、それぞれ家族にちょっとした問題を抱える上野(小澤征悦)と田端(野波麻帆)のカップルは、今後の付き合いについて悩んでいるのだ。部長の代々木(及川光博)と入社1年目の品川(志尊淳)はそれぞれの仕事について、さらに大崎(板谷由夏)は、突然押し付けられた義母の介護にまいっているようである。彼らは自分たちの抱える問題を、誰にも相談できないでいるが、アタルは彼らの心が読める。しかし繰り返すように、占いは封印なのだ。


【写真】『ハケン占い師アタル』最終回シーン写真


 アタルの案が採用されたイベントの主催者は建設会社。新しい復興支援のかたちに共感して企画を採用したにもかかわらず、見当違いもはなはだしい、あまりに身勝手な要望をいくつもいくつもDチームにつきつけてくる。さらにイベント当日は、人気歌手が来ると聞きつけた一般人が、本来の目的である卒業式そっちのけで押し寄せるうえ、歌手がスキャンダル発覚で参加できぬ状況に。加えて、来賓のお偉方はたらたらと長話を続け、建設会社が主役のような記念撮影をし、このイベントの肝である「ふるさとの想い出」の映像はうまく映らない。保護者たちは「建設会社の宣伝みたいだ」と憤慨するが、ごもっともだ。


 そんな混乱の最中、アタルは子どもたちの心をつい読んでしまう。これをきっかけに子どもたちは“呼びかけ”をはじめ、ようやく卒業式らしい瞬間が訪れる。“終わりよければすべてよし”といった状態に落ち着くのだ。こうして、なんだかんだありながらも感動的な結果に至ったが、さらにもう一つ、卒業式が開かれる。アタルの卒業式だ。


 アタルは今回、結局占いの力を使ってしまった。ごく普通の勤め人として今後の人生を送るために、母と約束をしたにもかかわらずだ。そんなアタルに対してDチームの皆は、「占いでたくさんの人を救ってあげるべき」「その人にしかできないことがある」と、彼女を新たな旅立へと促す。そうしてアタルは皆に向けて、最後に占いの言葉を贈ることになるのだ。


 神田には“友だちとしての”助言を、品川には大器晩成型だからめげずにチャレンジし続けろと、大崎には将来「シンシアイベンツ」の社長になるのだから会社を辞めちゃだめだと、Dチームのメンバーひとりひとりに言葉を贈る。この最後の占いは、これまでの占い時に見せてきた高圧的な態度ではなく、普段以上にニコニコ。ところが、目黒や上野が弱音などでもこぼそうものなら、瞬時にキレキャラに転換する。主演の杉咲花は、その緩急自在な演技で、最後の最後まで魅せてくれた。ようやく春の兆しを感じられるようになったこの時期に、まさにぴったりの、晴れ晴れとした幕切れであっただろう。


(折田侑駿)


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