シーズンに直結? 気になる新外国人野手のオープン戦成績

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2019年03月16日 11:55  ベースボールキング

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ベースボールキング

巨人とのオープン戦で中越えに本塁打を放つ楽天・ブラッシュ=沖縄セルラー
◆ 楽天・ブラッシュは得点圏打率8割超え

 オープン戦も、残すところあと1週間ほどとなった。実績のある主力や外国人選手もフル出場する機会が増え、シーズンモードに入りつつある。そんななか、気になるのが今シーズンからチームに加入した新外国人選手たちの状態だ。

 近年は、外国人選手であろうとも育成契約から一人前の戦力に育て上げるケースもある。とは言うものの、やはり「助っ人」として即戦力の働きを求めることのほうが圧倒的に多い。とくに野手は、中軸としての活躍を期待する大砲候補を日本へと連れてくるケースが大半だ。

 今年から戦力に加わった外国人野手のオープン戦を見ると、ブラッシュ(楽天)とメネセス(オリックス)ふたりが目立っている。

 ブラッシュは6試合に出場し打率.444(18-8)、2本塁打、12打点と素晴らしい成績を残している。台湾遠征時に首を痛めるアクシデントがあったようだが、すでに復帰しており心配はなさそう。なによりも驚異的なのが、「.833」という得点圏打率。オープン戦6試合の結果ということもありサンプル数は少ないが、それでもこの数字は凄い。このままシーズンでも働いてくれれば、3番に座ることが濃厚な浅村栄斗の後ろを十分に任せられる。

 メネセスは、先日行われた日本代表とメキシコ代表の強化試合でも打率.625(8-5)と大当たり。日本の野球ファンに強烈な印象を残した。この好調ぶりは代表戦だけでなく、オリックスの一員としても発揮されている。ここまで5試合に出場し、打率.583(12-7)を記録。同じく代表戦で日本の4番として結果を残した吉田正尚とのコンビは、他球団にとって大きな脅威となりそうだ。


◆ 昨年はロサリオがOP戦で不振のまま…

 ブラッシュやメネセスのように来日早々から結果を残している選手がいる一方、あたりが出ていない選手もいる。そのひとりがビヤヌエバ(巨人)。昨シーズンはMLBで20本塁打を放っており、大砲候補として来日したが快音は聞かれない。ここまで11試合に出場し、打率.161(31-5)はオープン戦と言えども物足りなさが残る。放った5安打もすべて単打となっており、長打は「0」。外国人枠争いが激しい巨人だけに、早めの“結果”が求められるところ。

 ビヤヌエバと同じく深刻なのが、バルガス(ロッテ)。133キロという迫力ある身体に陽気なキャラクターで注目を浴びたが、ここまでのオープン戦では7試合で23打席ノーヒットと苦しんでいる。来日前に、プエルトリコのウインターリーグではMVPを受賞するほどの活躍をしていただけに、復調が待ち遠しい。

 その他では、マルテ(阪神)が6試合で打率.250(16-4)、故障で戦列を離れている王柏融(日本ハム)は打率.273(11-3)となっている。

 あくまでオープン戦ということもあり、そこまで結果を重要視しても仕方ないかもしれない。しかし昨年を振り返ると、ソト(DeNA)は打率.313(48-15)、2本塁打。アルモンテ(中日)も打率.280(50-14)、4本塁打とシーズンで結果を残した新外国人選手はオープン戦でも気を吐いていた。

 一方、1年で無念の退団となってしまったロサリオ(阪神)は打率.143(35-5)、1本塁打。アルシア(日本ハム)も打率.231(26-6)、1本塁打と苦しんでいた。「オープン戦の結果はあてにならない」と言われることも多いが、今年はどうなるか。新外国人野手の動向からも目が離せない。


▼ 主な新外国人野手成績

・ブラッシュ(楽天)
6試合:打率.444(18-8)本2 点12

・メネセス(オリックス)
5試合:打率.583(12-7)本0 点1

・ビヤヌエバ(巨人)
11試合:打率.161(31-5)本0 点0

・バルガス(ロッテ)
7試合:打率.000(20-0)本0 点0

・マルテ(阪神)
6試合:打率.250(16-4)本0 点1

・王柏融(日本ハム)
4試合:打率.273(11-3)本0 点3

※数字は2019年3月14日終了時点

このニュースに関するつぶやき

  • OP戦はアンパイアにとっても調整時期。練習試合、OP戦序盤のストライクゾーンの広さはシーズンインが近づくにつれて厳格に狭まっていくらしい。OP戦と実戦で大きく成績が変わる一因かも。
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