「わぁ、お利口だね。よくできたね」と満面の笑顔で子どもを褒めるのが得意なママがいる一方、そういった表現が苦手なママがいます。
その原因として、自身が親から褒められたり認められて育ててもらっていないことが原因であることも考えられるかもしれません。
今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が感じている子育ての連鎖についてお話ししたいと思います。
筆者は“子育て”をお題にした講演会に講師としてよく招かれます。そして、こんな質問を受けることが多くあります。
「よく“子どもは褒めて育てなさい”と耳にするけれども、子どもをどうやって褒めたらいいのかわからないのです。褒めるのがとても苦手なんです」
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多分、その人は自分の親から褒められたり認められる子育てをされてこなかったので体験がないように思います。だから、自分が親になったときわが子をどうやって褒めたらいいのかわからないのでしょう。
ある人の小学生時代の話です。クラスの平均点が80点なのに60点をとってしまいました。親は「どうして平均点に行かなかったの」と落胆しました。
子どもは頑張って次のテストで平均点以上の90点をとりました。喜んでくれると思ったら「今度は100点をとれるように頑張りなさい」と言われました。
更に努力して100点取りました。すると「これを維持してね。2番になるんじゃないよ」と言われました。
その時の状況を褒めることをせずに子どもが何をやっても次を求めて励ます、そんな親に育てられた子は大人になって以下のような人になる可能性があるように筆者は思います。
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・完璧主義
・ストイック
・上昇志向が強い
・責任感が強い
・真面目
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その人は仕事面では成功し「凄いね。立派だね」と他人から高い評価を得ても、幼児期に「まだ、これが足りない、あれもしなくてはならない」と親から言われてきたので、いくら達成しても満足感を感じられない人生を歩むことになるかもしれません。
出産した時「この子には幸せになってほしい」と願ったはずです。それなのに“幸薄い人”に育ってしまったら悲しいですよね。
わが子には親なら誰しも「幸せになってほしい」と願います。そのためには“幸せを感じる感度の高い脳”を幼い頃から作ってやらなくてはならないと筆者は思います。
赤ちゃんを産んだ頃のアルバムを取り出してみてください。
その頃抱いた感情をじっくりと思い出してください。生まれる前は「男の子でも女の子でもどちらでもよい。五体満足でさえあればいい」と思ったはずです。子どもが寝ていると口元に手をかざし「ちゃんと呼吸はしているかな」と心配したこともあるでしょう。
でも、次第に自分が親からされた子育てをし始めます。そして、あれこれ子どもに高い期待をしたり多くを望んでしまうのです。
ですから、代々受け継がれてしまった“子育ての負の連鎖”を断ち切って、育児法を一度リセットしてみてはいかがでしょうか。そうすることで、褒めるのが苦手なあなたも、わが子の小さな成長を認め、少しは褒めることができるようになるかもしれません。
自分自身に対しても「いいママをしていない」とダメ出しをし過ぎないで「私は子どもを生んで育てているだけで立派」「私は毎日、御飯作っているだけで素敵」と自身を褒めてあげることも大切に思います。
その上で、子どもに対して「元気に育ってくれているだけでいい」と感じられるといいですね。
【画像】
※ Iakov Filimonov、Rob Hainer/ Shutterstock
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