DeNAのドラ1上茶谷が価値ある6回91球も反省しきり「決め球が引っかかったり、抜けたりしてしまった」

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2019年03月17日 07:40  ベースボールキング

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● 横浜DeNAベイスターズ 1−4 福岡ソフトバンクホークス ○

◆ 期待のルーキーがハマスタ初お目見え

 ベイスターズ期待のドラフト1位ルーキー、上茶谷大河がハマスタでベールを脱いだ。

 リニューアルされたハマスタの最初のマウンドを託された上茶谷は、初回を3者凡退に抑える上々のスタート。2回は4番・柳田悠岐にヒットを許すも、5番・デスパイネには外のカットボール、内のストレート、外のカットボールで空振り三振を奪うなど、高いポテンシャルを見せ無失点に抑えた。

 3回は不運な当たりのヒットもありピンチを迎えると、3番・グラシアル相手にフルカウントにまで持ち込みながら、外のカットボールを踏み込まれて右翼席にライナー性のホームランを被弾。3失点を喫した。

 それでも気落ちすることなく4回を投げ切ると、5回は先頭の福田秀平に、この試合はじめての四球を与えてしまう。そこから得点圏に送られ、牧原大成の適時打で4点目を失った。しかし、6回を投げ切って91球、被安打6、与四球1、奪三振4という、まずまずの内容でマウンドを後にした。


◆ 垣間見えた完成度の高さと課題

 終始テンポのいい、小気味よいピッチングで、ベースカバーに牽制、フィールディングもしっかりしていた。軸となっていたボールは130キロ台後半のカットボール。空振りもファールもとれるキレのいいボールだった。ストレートは140キロ台後半の力のあるボールで、アウトローに決まる時は圧巻だが、シュート回転して抜ける場面も見受けられた。

 チェンジアップは良く抜けていて、打者のタイミングを上手く外せていたし、その他にもカーブとスプリットを持っており、コントロールで苦しむタイプではなさそう。基本的には低めに制球できており、“器用なピッチャー”という印象を受けた。

 ゲーム後、上茶谷は「追い込んでからの決め球が引っかかったり、抜けたりしてしまった」と反省。これについてはラミレス監督も、「2ストライク後の決め球がストライクゾーンに残ると、ソフトバンク打線は逃さない」と、同じ点を課題に挙げていた。

 それでもラミレス監督は、「スピードも安定していて、球種の使い方もいい。テンポもクイックもベリーグッド!トータル的には悪くない」と好評価。これで今永、濱口、東に続き、ドラ1ルーキーの開幕ローテーション入りがほぼ確定した。チームにとっても待望だった“右の先発”が、ベイスターズ投手陣の新たな希望となるのか楽しみだ。


取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)

 

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