限定公開( 1 )
リリースから瞬く間に爆発的な人気を獲得したバトルロイヤル『Apex Legends』が、いまゲーム存亡の危機に立たされている。
現在『Apex Legends』では、PC版を中心にゲームに不正な改造を加えるチーターが大量発生している。運営のEA側も問題を認知し、相当数のチート使用者をBAN(ゲームへのアクセス禁止処分)しているが、イタチごっこのような状態が続いている。
この記事では、筆者が実際にPC版で『Apex Legends』をプレイして経験した、チーター増加の実情についてお届けする。
(参考:『Apex Legends』のバトルパスに関する情報がリーク チーターとの戦いはますます激化……)
■頭に張り付くようなカーソル移動、狂気の全弾ヘッドショット
現在『Apex Legends』で流行しているチートの中でも、特に使用比率が高いであろうチートが”ウォールハック”と”オートエイム”だ。
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ウォールハックとは、壁の後ろや遠くにいる本来見えない敵を見えるようにするチートで、オートエイムは文字通り自動で敵に照準が合うようにするチートを指す。
このうちウォールハックは他プレイヤーから見ても使用しているかが定かにならないが、オートエイムはチーターを観戦すればある程度は見分けることができる。
実際筆者は接敵してから一瞬でこちらをキルしてきたプレイヤーが怪しかったため観戦してみたところ、そのプレイヤーはその後もほぼ百発百中で敵にヘッドショットを決めている。それも一発や二発ではなく、相手の動きに合わせカーソルを動かし全弾HSでキルしてしまうのだ。
無論、観戦しているだけではチートだと断定できるわけではないが、オートエイムを使用しているらしきプレイヤーはカーソルの動き方が似通っており、射撃時のカーソル移動にあまりにも無駄がないのが共通している。
ちなみに、オートエイムを使っているチーターの中にはそもそも『Apex Legends』にそこまで慣れていないプレイヤーもいるのか、立ち回りが滅茶苦茶なわりにエイムだけは異常に上手いというパターンもしばしば見られた。
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■高速移動するライフラインに、スモークの中から精密射撃してくるバンガロール
チートのバリエーションとしては、キャラクターを通常の何倍もの速度で移動させられる高速移動チートにも遭遇した。
戦場をやたらと速いスピードで動き回る敵が見えたため「スキル発動したバンガロールかな?」と思いきや(※バンガロールはスキルで移動速度が上がる)、高速で近づいてきたのはライフライン。しかもダッシュどころか銃を構えた状態での通常歩行で他のキャラのダッシュ以上の速度を出しているではないか。
当然、動きが速すぎてこちらの弾はことごとく当たらない。しかも、そういったプレイヤーは案の定オートエイムも使っているため、あっという間にキルされてしまった……。
また、ウォールハックとオートエイムを応用的に使って、バンガロールのスモークを自身の足下に焚いてから撃ってくるチーターにも遭遇。本来なら敵味方両方の視界が遮られるスモークも、チートがあれば一方的に有利に使えてしまうのだ。
この他にも銃やキャラクターの性能に変更を加えるチートも目撃情報が挙げられているが、筆者が今回プレイした限りではそのようなチートは確認できなかった。チーター側もあまりにも目立つチートはBANのリスクがあるため控えているのかもしれない。
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■バトルロイヤルというジャンルのチートへの脆弱性
『Apex Legends』は最大60人のプレイヤーが同時に戦うバトルロイヤルだが、この60人の中に1人でもチート使用者が紛れていれば残る59人は全員チートの被害者となる。チーターとチームになった善良なプレイヤーも、不正者のいるチームでは勝っても楽しくないだろう。
バトルロイヤルは同時に大人数のプレイヤーがしのぎを削るゲームだからこそ、チートの被害を受けやすいゲームジャンルだ。同じくバトロワの『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』もまた、チーター問題に悩まされていた過去がある。
たった1人のチーターが同時に接続しているプレイヤー全員のプレイ体験を損なう。上手いプレイヤーに瞬殺されたのなら「おっ、上手い人がいるな」と関心するが、単なるズルで楽しいゲームの時間を奪われるのはただただ不愉快だ。
■チート対策の具体的な方法は? プレイサーバーを変更する方法
現在EAも鋭意チート対策を行っているようだが、ユーザーレベルでチートに対策する方法としては「チーターの通報」と「サーバーの移動」が挙げられる。チート使用者とおぼしき動きのプレイヤーにキルされた場合は、観戦して通報しよう(チーターであるかという最終的な判断はリプレイを精査できる管理者に任せ、怪しいと思ったら通報するべきだろう)。
サーバー移動はPC版の場合、ゲーム起動後タイトル画面で数分放置し、その後Escキーを押して出る画面をもう一度Escを押して閉じる。するとタイトル画面左下に”データセンター”と表示されたボタンが出てくる。このボタンから接続したいサーバーを選べるので、チーターの少なそうなサーバーを選んで移動しよう(ping値とパケットロスが低いサーバーを選ぶことをオススメする)。
また、チートを行ないにくいコンシューマー版でプレイするのもひとつの手だろう。公式のチート対策が進むまでは、自分で自分の身を守るしかない。
(脳間 寺院)
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