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校長と生徒が壇上でまさかのジョジョ立ち!? DA PUMPも“飛び入り”した「N高」異様な卒業式

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2019年03月20日 20:50  AERA dot.

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写真N高等学校卒業式では巨大なLEDディスプレイが存在感を放っていた(撮影/写真部・小原雄輝)
N高等学校卒業式では巨大なLEDディスプレイが存在感を放っていた(撮影/写真部・小原雄輝)
<おめ!>
<8888>

 壇上に設置された巨大なLEDディスプレイに、大量のコメントが流れていく。「おめ」は「おめでとう」のこと、「8888」は「パチパチパチパチ」で拍手を意味する。インターネットで使われているスラングの一つだが、インターネットが定着した現代では、もう見慣れた光景かもしれない。でも、これが卒業式だと言われると、ピンとこない人も多いのでは?

【写真】ジョジョ立ちする奥平校長と生徒(全7枚)

 東京・有明のTFTホールで20日、「N高校」の卒業式が行われた。“ネットの高校”として2016年4月に開校し、大きな話題となった同校の1期生1593人が今日、巣立った。

 幻想的な青いライトに照らされたステージには、卒業生50人が登壇し、一人ひとりに卒業証書が授与される。もちろん、この卒業式も「ニコニコ動画」で全世界に生配信されている。

<皆の言う「普通」になれなかった私でも、輝ける場所があることを教えて下さり、ありがとうございました>
<生放送で卒業証書貰えるなんて、、、やったー!ありがとうございます!>
<諦めていた高校生活が叶いました。N高で見つけた繋がりはずっと大切にしていきたいと思います>

 と、卒業する生徒たちの“言葉”が口から発せられるわけではなく、ディスプレイに表示されていく。その生徒たちに向けて、視聴しているユーザーからの冒頭のようなお祝いコメントが次々に書き込まれていく。ネットの高校とはいえ、普段から「Slack」などのチャットツールを使ってコミュニケーションを取っている生徒たち。卒業式では互いに名前を呼びかけるなど、通常の高校生活と遜色ない“距離感”が生まれていた。

■制服、袴、パーカー… 自由な服装で参加

 ドレスコードは特になし。制服姿の生徒がいれば、ラフなパーカースタイルもいる。卒業式らしく、袴を着てくる生徒もいた。

 そんな生徒たちの中でひときわ目立っていたのが、小泉透生(とうい)さんだ。小泉さんが壇上に上がると、コメントがにぎわい始める。

<ジョジョ立ちの人だ>
<ジョジョ立ちするのだ>

“ジョジョ立ち”とは漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦)で登場人物が行う独特のポーズのこと。小泉さんが「ニコニコ超パーティー2016」に参加した際にジョジョ立ちを披露して以来、「ジョジョ立ちの人」として認識されるようになったという。

「卒業式でもジョジョ立ちをするのか?」。そんな期待をしていると、演台の奥に立っていた奥平博一校長がするすると前に出てきて、まさかの校長からジョジョ立ち! 小泉さんも合わせるかのようにジョジョ立ちすると、会場に笑い声が、コメントには「wwwwwwwww」と草の嵐が巻き起こった。

「今朝、ジョジョ立ちをしたいと校長先生に話したら、『いいよ、やろう』とすぐに言ってくれました。打ち合わせは5分くらいしました。卒業後は知り合いの事業を手伝う予定です。N高に入ってよかった」(小泉さん)

 オンとオフがつながった卒業式は、海を越えて遠く離れたアメリカでも行われている。ネット参加生徒代表として、佐々木雅斗さんが遠隔操作ロボット「ANA AVATAR」を使ってシリコンバレーから式に出席するなど、まさに近未来的な空間が広がっていく。

 卒業生に寄せられたメッセージも豪華だった。京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授からビデオメッセージが、さらには、サプライズで、移動中のDA PUMPと中継がつながり、メンバーのISSAらが生徒たちの質問にリアルタイムで答えるなど、式場は大盛り上がりだった。

 開校当初、「すべての生徒がN高校に自信を持てるようにしたい」と奥平校長はメディアで語っていた。だが、ネットの高校という斬新さから世間の注目を集める一方で、冷ややかな目を向けられることもあったと、卒業生の塩屋敬加さんは答辞でこう振り返った。

「ネットの高校という響きだけで、ネットの中に閉じこもって3年間を過ごすと思われている方も多くいました。開校当初は世間から信じられないほどのバッシングを受け、心が折れそうになったこともありました」

 だが、最近は風向きの変化を感じている。

■女子フィギュア 紀平選手も在籍

「『N高校にしか行けない』ではなく、『N高校に行きたい』という生徒が増えている」と奥平校長は言う。開校から3年を経て、徐々に認知度も上がってきた。昨年はフィギュアスケート女子の紀平梨花選手がN高校に進学したとことでも話題を呼んだ。他にも、起業を実現した生徒やeスポーツのアジア競技大会で金メダルを獲得した生徒、国際情報オリンピックで銅メダルを獲得した生徒など、さまざまな分野で頭角を現している。

「世界で、地元で、ネットで。生きている人の数だけ輝く世界があっていいと、私は考えています。そしてまた、それぞれが輝く世界で出会ったときはよろしくお願いします。どこかで皆さんに会える日を楽しみにしています」(塩屋さんの答辞から)

 式が終わったあと、入り口で団子状態になる卒業生たち。見ると、奥平校長が一人ひとりと握手を交わしていた。普段はネットでも、実際に深まっていた生徒と学校との絆。

「卒業生への思いがこみ上げてきて、ついやってしまいました」

 1593人の卒業生が、ネットの高校を飛び出した。ご卒業おめでとうございます。8888。(AERA dot.編集部・福井しほ)

このニュースに関するつぶやき

  • ��「8888」は「パチパチパチパチ」で拍手!��������
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  • N高ってなんじゃい、と思ったらネット高校か。不登校問題とかの対応策で生まれたものだっけ。しかしこの校長、粋な方ではないですか。
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