中国ではバスの運転手に対する乗客の非道な対応が度々問題視されるが、またもや自分勝手な理由でバスに対して危険行為を行い、危うく大惨事を起こしそうになった男が逮捕された。『看看新聞』『South China Morning Post』などが伝えている。
【この記事の動画を見る】江西省九江市で今月13日の午前7時48分頃、路線バスを運転していたヂャン・インファさんは、突然前方に白いセダン車が割り込んできて急ブレーキをかけてきたため、やむなくバスを急停車させた。
バスは時速20〜30キロ程度で走行していたが、予期せぬ急停車に乗客らは大きな衝撃を受けた。前の座席に顔を激しく打ち付けてしまった人もいれば、一段高い場所にある座席に座っていた女性は身体ごと前方に転げ落ちた。
動画には、この女性が仰向けの状態で床に倒れたままの様子が捉えられている。一方で、白い車を運転していた男は車を降りてバスの方向へと歩みより、その後何事もなかったかのように車に乗って去っていった。
あまりにも危険な行為のうえ車内で負傷した人がいたこともあり、ヂャンさんは警察に通報。後の捜査により、ソン・モウが逮捕された。報告によると、ソンは妻を送るために車でバス停まで来たが、バスに乗車できなかったためこのような危険な行為に出てバスを停めたという。
ヂャンさんはこの日、ソンの妻が乗ろうとしたバス停には停車せずにそのまま走らせたようだ。『看看新聞』に掲載された動画では、バス停には何台かの普通乗用車が駐車しており、ヂャンさんは一度バス停に寄せようとしたものの、そのまま停車せずに走り去ったものと見られている。
この時の動画が公開されると、中国のネチズンからは「バスを追いかける時間があるなら、そのまま妻を送ってあげればいいのに」といった声や「映画のワンシーンかと思ったよ。我々の安全意識はちっとも変ってない」など怒りの意見が集まっている。
画像は『看看新聞 2019年3月15日付「视频|老婆未上车男子开车逼停公交 致多名乘客摔伤」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)