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福島の食は今…一次生産者が語る努力と歯がゆさ

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2019年03月24日 18:10  TOKYO FM +

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福島の食は今…一次生産者が語る努力と歯がゆさ
東京の声とシンクロするTOKYO FMの番組「シンクロのシティ」。ボイス収集隊が東京の街に繰り出し、さまざまな人々に声をかけ、ひとつのテーマについてその人の意見や思いを聞き出します。その声を聴き、リスナーとともに考えるのはパーソナリティの堀内貴之。3月11日(水)放送のテーマは「福島の食のイマ」でした。東日本大震災から8年。シンクロのシティでは「福島の食」に焦点をあて、福島の生産者の方々を中心にお話を伺いました。


テーマ「福島の食のイマ」

◆生産者と直接会えるイベントで、福島の食を知ってほしい
「もともと岩手県花巻市の方から始まったのが『そうま食べる通信』です。年に4回、生産者の想いやこだわりを特集し、その方が生産した食材も一緒にお届けするというツールです。始めたきっかけは、原発事故があって漁業が本格的な操業をできなかったり、農業にしても風評被害で苦しんでいたりという状況を見て、どうにかできないかなと。相馬の一次産業の現状を知ってもらったり、素晴らしい生産者がいることや相馬(福島県)は素晴らしい所だと知ってもらえることで一次産業を盛り上げていけるんじゃないか、というところから始まりました。

『そうま食べる通信』はネットでしか買えないんですけど、『そうま食べる通信』のホームページから購入できます。読んで食べて終わりではなくて、SNS上で生産者とやりとりできるというのがひとつの特徴です。生産者さんと直接会えるイベントがあって、都内に相馬から生産者さんが来て、作った食材を調理して、生産者さんの前でしゃべりながら食べてもらう、というのが特徴だと思います。

どうしても、生産者と消費者、編集部と読者というふうになりがちなんですけど、イベントに来てもらうと底抜けに明るいメンバーと生産者がいますので、関係性を飛び越えて、田舎の親戚みたいな関係性を作りたいと思ってます」(40代/『そうま食べる通信』編集長)

◆まだまだ誤解も…食べて納得してほしい!
「福島県の双葉郡で農業をしています。中心はお米で、コシヒカリとかミルキークイーンとかを、合鴨農法ならぬアヒル農法で無農薬で作っています! 福島県のお米に関して言えば、食用に回らないお米に関してもすべて放射能検査を行なっているんですけど、消費者には正しく伝わっていないなと思います。まだまだ誤解があるなぁ、と。でも、福島県の農作物を買わない!っていう動きもかなり減ってきているので、これからも努力をするしかないです。

ぜひ、福島の農作物を、一度で良いのでお買い求めいただいて食べてもらえれば納得してもらえると思います。ウチでは、今はブロッコリーが旬かと思います! 緑鮮やかな品種を作ってますし、有機栽培で、蕾の下の茎が美味しいんです! すごく甘いんですよ。茹でて、塩とかマヨネーズで食べていただくのがおすすめです。今後も震災で知り合った人たちを大事にして、もっと情報を発信していきたいですね」(60代/米農家)

◆福島の農作物は、今、日本で一番徹底して検査されている
「福島県相馬郡でリンゴ農家をしています。一番多い品種はサンフジ! そのほかにも、9月下旬から11月終わりまでに20種類くらいのリンゴを作ってます。福島のリンゴの品種は幅が広くて、海に近い浜通り、奥羽山脈を挟んだ中通り、あと会津地方とあるんですけど、同じリンゴでもいろんな個性があるんです!

震災後も危険とされて避けられたりしていますけど、それがきっかけになって、『安全』ってなんだろう?とか深く考えるようになりました。本当に今、福島の農作物って日本で一番徹底して検査をしていると思うんです。キチッと検査していて安全が確保されていても、プラスの報道がされていなくて、一次生産者としては歯がゆい思いをしています。生産現場においては売り上げが減っているということもまだあるんですけど、それ以外は震災前に戻っているので、ぜひ福島に来てほしいです!」(20代/リンゴ農家)

◆震災をきっかけに、ほかの県よりも安心できる魚を
「震災のときはまるっきり魚が獲れなくなったわけで、そのときに比べれば、獲れる種類もどんどん増えました。一年を通して『何を獲ろうかな?』と選ぶこともできるくらい、種類も増えてきたなと実感してます。今は、獲って売ってはだめですよという海のものが5種類しかないというところまできました。獲って販売できるところまで進んだのが嬉しいことですね。

イベントで消費者さんと対面して、『こういう魚ですよ』『こういう食べ方が美味しいですよ』っていうやりとりが実際できて、知ってもらえる。震災があったことによって、自分たちが福島の食をPRできたっていうことはありますね。

原発事故でマイナスイメージばかりが世の中に広まったと思うんですけど、実際、全種類検査をしたものを出しているのは、福島県だけだと思うんですよ。逆にほかの県よりも安心できますよっていうふうに捉えてほしいですね」(30代/漁師)

【福島には美味しいものがたくさん!】
当日のオンエアでは現地のお米や、自家製味噌などを実際に食べながら福島の食を紹介。まだまだマイナスイメージもつきまとう福島の作物ですが、震災をきっかけに「日本で一番細かく検査が行われている場所ということで、逆にとても安全であることを知ってほしい」という生産者の方々。美味しいものがたくさんある福島の食を、ポジティブに伝えられた放送となりました。

<番組概要>
番組名:シンクロのシティ
放送日時:毎週月〜木曜15:00〜16:50
パーソナリティ:堀内貴之
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/
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