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美少女フィギュアみたいな羊毛フェルト、女性作家が作る“曲線美”に反響

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2019年03月25日 06:30  ORICON NEWS

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写真土方クロネさんの羊毛フェルト作品と制作途中の頭部
土方クロネさんの羊毛フェルト作品と制作途中の頭部
 羊毛フェルトといえば、ふわふわな触感が人気の手芸素材。それだけに、動物のマスコットなどを作る人が多いが、土方クロネさん(@hijikatakurone)が作るのは、まるで美少女フィギュアのような羊毛人形だ。作品の様相から、「男性が作っているのかと思った」と言われることも多いという。独特な作風にはファンも多く、作品からインスパイアされてコスプレする人までいるとか。土方さんに、意外性あふれる作品の制作意図を聞いた。

【写真】驚きのなめらかボディ、美少女フィギュアのような羊毛人形の数々

■女性が“美少女モノ”を作る意外性も、購入者は「半分以上が男性の方」

――羊毛フェルトは動物の作品が多いと思いますが、土方さんはなぜ、美少女フィギュアのような人形を作ろうと思ったんですか?

【土方さん】私の作りたい物のベクトルが、美少女フィギュアっぽい女の子の方に向いていただけだと思います。毛の素材なので動物の方が作りやすいはずなんですけど、私にとっては人形を作るときの素材でしかない。なので、「羊毛は動物を作るものだ」という感覚はありませんでした。

――粘土のような造形素材でなく、羊毛フェルトを選んだ理由は?

【土方さん】もともと、何かを造形するために素材を探していたわけではありませんでした。たまたま寄った手芸店の店先に、羊毛フェルト参考作品の羊のマスコットが置いてあって。それを見たのが、羊毛フェルトを知ったきっかけです。綿が絡まっているというか、密になっているのがすごく不思議で。「どうやって作っているんだろう?」と気になって、そのままキットを購入。羊毛フェルト手芸の仕組みがわかってからは、「これでどんなものが作れるのかな?」と、のめり込んでいきました。

――美少女系の作品を制作するのは男性が多いイメージがありますが。

【土方さん】イベントに参加した時に、見に来てくださった方に「女性の方だったんですね!」と驚かれることはあります(笑)。女性であることで良かったことも悪かったことも特にないのですが、「男性だと思っていました!」と言われた方が、その方にとって印象に残りやすいかな、と思ったりします。

――お客さんは、どんな方々なのでしょうか。

【土方さん】私の人形を購入してくださる方は、半分以上が男性の方なんです。イベントで話しかけに来てくださる方もいて、すごく印象に残っています。みなさん、お話が長くて面白い方が多いです(笑)。

■参考は『ヴィクトリアズ・シークレット』、人形を元にコスプレするファンも

――土方さんのキャラクターを元にコスプレする方もいるそうですね。

【土方さん】有志の方なのですが、私の人形たちを気に入ってくれてコスプレをしてくださっています。自分の人形たちがリアルに飛び出してきたような感覚で、毎回仕上がりに感動します! 私からはHPやTwitterでご紹介するくらいしかできず、いつも申し訳ない気持ちでいっぱいです…。ほかに、人形たちをイラスト化してくださる方もたくさんいるのですが、自分では描けないのでホントに嬉しいです。

――それほどに土方さんの作品はとても可愛らしくて独創的ですが、女の子を作るときに参考にするものはありますか?

【土方さん】特に参考にしているのが、ファッションブランド『ヴィクトリアズ・シークレット』のモデルさんたちの画像です。可愛いランジェリーと、ショーで付けている様々なウィングがめちゃくちゃカッコイイんです! 曲線があって、ゴージャスで、メリハリと上品さとキュートさがあって…。「すべてを自分の人形にも取り入れたい」「素敵だな!」と、いつも眺めながら溜息をついています(笑)。ほかにも、Twitterでフォローしているイラストレーターさんや作家さんの作品をつねに見て、色使いや衣装のデザインを勉強させてもらっています。

■苦労するのは軸のバランス、「なるべく長い期間キレイな状態で」


――では、制作について教えてください。所要時間はどれくらいですか?

【土方さん】大きさにもよるのですが、大きい作品(50〜60センチ程)ですと、1ヵ月から1ヵ月半くらい。小さい作品(15センチ程)ですと1週間くらいで仕上がります。集中力が続いても、1日で4〜5時間なので、単純にその時間×日数がかかった時間です。

――こういった女の子のボディを制作する上で、苦労する点や楽しいことは?

【土方さん】特に苦労するのは、人形の軸のバランスですね。人形の芯に針金が入っているのですが、全体のバランスがどちらか一方向に傾いていると、一番強度の弱い足首から傾いてしまうんです。なるべく長い期間キレイな状態で人形を保存するためにも、重心が人形の真下に来るようにバランスを考えながら制作するよう気をつけています。また、作っていて一番楽しい部分は、やっぱりお顔です。顔が可愛く仕上がると、人形全体の雰囲気も出来上がったと同じことなので、一番気合を入れて作っています!

――ちなみに、最初に羊毛フェルトで作ったのは?

【土方さん】最初は、羊毛フェルトキットで作ったキノコ、次にハロウィンカボチャ。慣れてきてからは、作ってみたいと思ったのが、『TERA』と言うMMORPG(多人数参加型のオンラインRPG)に出てくるエリーン族のカワイイ女の子だったんです(笑)。

■SNSでは“羊毛のお尻”に反響大、トルコの作家とも交流

――これまでの創作活動で転機になった作品や出来事はありますか?

【土方さん】転機になった作品は特になくて。しいて言えば、制作過程をツイートしていく際に、人形のお尻を載せたところ、見てくれているみなさんの反応がすごく良くて。羊毛のお尻画像をたくさんRTしてい頂いたことが、自分の作品の見どころを発見する契機になりました。自分ではわからなかったですが、自分の人形の良いところ、個性の発見につながりました!

――やはり、SNSの反響は大きいんですね。

【土方さん】自分の人形を誰かに見て欲しくて、最初はブログをしていたんです。でも、Twitterを始めてからは、やっぱり反響がとても大きくて。特に反響があったのは、先ほども言った人形のお尻画像ですが(笑)。私としては、真面目かつ真剣に作ったものの画像をツイートしたつもりだったのですが、見てくれる方は「えぇ! 羊毛のお尻⁉(笑)、見たことない!」みたいに言ってくださって。

――ほかに、SNSをやっていて良かった点はありますか?

【土方さん】いろんなジャンルの作家さんやクリエイターの方と知り合えたことです。SNSは相手との距離が近くて、気軽に話しかけられるのが本当にすごいなと思います。実は、SNSを通じてトルコの羊毛作家さんと知り合いになることもできたんです。先日、その方が日本に旅行に来てくださって、ついでにお茶することができました! 自分の作品が海外の方にまで見てもらえることに感動しました。

――羊毛フェルトとSNSのお蔭で、様々な縁がつながりましたね。最後に、土方さんが今後挑戦したい作品や活動を教えてください。

【土方さん】挑戦したいと思うのは、現時点で存在するキャラクターたちを私風に作ったり、コラボすること。数年前に、手塚治虫先生の『W3(ワンダースリー)』のキャラクター“ボッコ”を擬人化させていただいたのですが、リスペクトを踏まえた上での制作はとても勉強になりましたし、挑戦することが自分を成長させると実感しました。ほかにも、下着メーカーさんとのコラボや、小説の表紙に使う人形のご依頼、羊毛フェルトの新色開発のお手伝い、羊毛フェルト道具の開発など…。自分にお手伝いさせていただけることなら、どんどん挑戦していきたいと思っています。

このニュースに関するつぶやき

  • ちょい待てよ?これ犬の毛を混ぜたら獣人できんじゃね?
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  • 羊毛フェルトは、綿であるけど粘土細工みたいな感覚で作ってます。時間掛かるけど、面白い。  ザックリ針を手にささないよう注意。
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