ヤクルトの“ベテラン”石川雅規は今年も健在!今年もローテへ

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2019年03月25日 18:14  ベースボールキング

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ヤクルト・石川雅規
◆ オープン戦最終登板で4回無失点52球

 3月23日、オープン戦の最終盤となったこの日、ヤクルトのベテラン左腕・石川雅規投手が快投をみせた。

 日本ハム戦に先発した石川は、初回、2回と三者凡退に退け、3回には一死から安打を許すも併殺でしのぐ危なげのない投球を披露。つづく4回は、西川遥輝を変化球で空振り三振に仕留めると、大田泰示はストレートで見逃し三振。最後は王柏融をストレートで空振り三振に斬ってとる圧巻の内容だった。

 最高の投球を見せた石川は、この回を終えたところで降板。4回無失点、被安打1、奪三振4、与四球0という文句のつけようがない内容で、球数も52球と上々。オープン戦の最終登板を終え、開幕2戦目(阪神戦)の先発登板が内定した。

 石川の活躍がチームにとって大きいことは間違いないが、今年の1月には39歳となった大ベテラン。まずは試合をしっかりと作り、5〜6回を投げきることが期待される。また、若手が多い投手陣のお手本という役割もあるだろう。


◆ 一抹の不安が残る投手陣

 その石川が好投を見せた一方、苦しんでいる投手陣もいる。3月20日の阪神戦では、先発の星知弥が3回途中7失点。初回に大山悠輔、ナバーロ、糸原健斗の3人に本塁打を浴び、いきなり5点を失った。試合後には無念の二軍降格となり、先発ローテーション争いから脱落している。

 その他にも、新助っ人のアルバート・スアレスが下半身のコンディション不良で次回の登板は白紙。また、ここ2シーズンは先発ローテの軸を担ってきたデービッド・ブキャナンも下半身の不調を訴え、開幕ローテ入りは不透明な状態だ。侍ジャパンに選出された原樹理もオープン戦での防御率は10点を超えている。

 このように先発投手陣には不安材料も多く、台所事情は苦しい。そんななかでの石川の快投だった。左腕では現役最多となる163勝をマークしている石川は、「通算200勝」を目標として公言しており、まだまだ意欲は十分。今シーズンも投手陣を支える存在となりそうだ。

 昨シーズンの2位よりも上を目指すには、投手陣の頑張りが必要不可欠となる。ベテラン石川が好投を見せることで、その他の選手たちが奮起することを期待したい。


▼ 石川雅規(ヤクルト)
[2019年オープン戦]
4試(13回)2勝0敗 防2.08

[2018年シーズン]
22試(110回2/3)7勝6敗 防4.88

[通算成績]
449試(2670回1/3)163勝157敗 防3.87


▼ 主なローテ候補投手のOP戦成績
・小川泰弘
4試(17回)0勝1敗 防4.76

・石川雅規
4試(13回)2勝0敗 防2.08

・高梨裕稔
3試(9回)1勝0敗1S 防2.00

・原 樹理
2試(7回)0勝1敗 防12.86

・高橋奎二
2試(8回)0勝0敗 防2.25

・寺原隼人
2試(7回)1勝0敗 防0.00

・ブキャナン
4試(16回)1勝1敗 防3.38

・スアレス
3試(9回)0勝1敗 防5.00

・星 知弥
3試(9回1/3)0勝1敗 防9.64

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