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熊本地震の研究論文 京大教授が不正「震源の位置などデータ改ざん・盗用」

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2019年03月27日 14:21  ハザードラボ

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写真京都大学理学研究科の林愛明教授(理学研究科ホームページより引用)
京都大学理学研究科の林愛明教授(理学研究科ホームページより引用)

 2016年の熊本地震に関する研究論文について、京都大学は26日、代表執筆者の林愛明(リン・アイメイ)教授が、データの改ざんや盗用などの不正行為があったという調査結果を発表した。
 この論文は、阿蘇山のカルデラ直下にあるマグマだまりによって、熊本地震を引き起こした断層の破壊が妨げられた可能性があるという内容で、研究論文は米科学誌『サイエンス』に掲載された。
 京大によると、2017年8月、大学の通報窓口に「論文の図表には見過ごすことのできない多数のミスが散見されるとともに、一部では真正なデータの不正使用などによる改ざんが疑われる」という内容の通報が寄せられた。そこで予備調査を行った末、本格的な調査の必要性があると判断し、法律家など第三者を含めた調査委員会を立ち上げ、調査を開始。

カルデラや震源位置が違う 林教授が論文執筆に使用した、防災科学技術研究所や東京大学などの研究チームが作製した断層のずれを示す図などと照らし合わせた結果、断層の数や震源の位置などのミスをはじめ、縮尺の引き伸ばしなど、論文の結論を導くために重要な6点の図のうち、4つで改ざんや盗用が確認された。   なかでも、阿蘇カルデラを示した地図では、カルデラ位置が南西方向に約3キロずれているケースもあったほか、震源断層を示した元の画像を上下を反転させたうえ、震源の位置を実際とは異なる場所に書き写していたという。

 林教授は調査にたいし、共著者がPC操作に不慣れだったのが原因だとして、「論文の結論は間違っていない」と主張しているものの、京大は「論文執筆における共著者の役割は限られていて、不正への関与はない」と判断。  そのうえで「故意であるかどうかは判断できないが、研究者としてわきまえるべき基本的な注意義務を著しく反している」として、論文の撤回を勧告。今後は懲戒処分を検討する予定だとしている。 ※ハザードラボでは2016年10月21日付で、この論文を紹介する記事を掲載しました。京大の発表を受け、記事を削除します。

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