「包茎手術の説明が不十分」原告男性とクリニックの訴訟和解…解決金と再発防止条件に

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2019年03月27日 19:21  弁護士ドットコム

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男性器の包茎手術と亀頭増大手術について、きちんと説明がされていなかったとして、東京都在住の40代男性が、手術をおこなったクリニック経営の医師を相手取り、約244万円の損害賠償を求めていた訴訟は3月27日、東京地裁で和解が成立した。原告代理人がこの日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見を開いて明らかにした。


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原告の男性は2014年3月、包茎手術とそれにともなう亀頭増大手術(ヒアルロン酸注入)を受けて、約122万円を支払った。しかし、出血や亀頭部分に凹みが生じたため、2018年2月、包茎手術の合併症に関する説明が十分でなく、亀頭増大の効果(持続期間など)の説明が事実に反していたとして、東京地裁に提訴していた。



和解内容は、被告側が(1)原告に対して、解決金を支払うこと、(2)患者に対して、手術に関する一般的な説明に加えて「ヒアルロン酸の持続に関する当院の説明は、当院の医師のこれまでの医学的な経験にもとづくもので、持続期間を保証するものではない」と説明すること、(3)オプション施術をすすめる場合、費用対効果を吟味できる熟慮期間を設けること――など。解決金額は明らかにされていない。



原告代理人によると、男性は手術を受けたあと、効果の面について疑問に思っていたが、なかなか人に相談することができず、ずっとモヤモヤしたものが残っていたという。この日の和解を受けて、男性は代理人を通じて「モヤモヤがとれて安心した」「今回の裁判が、自分と同じような立場の人に対して、役立ってくれると幸いだ」とコメントした。



(弁護士ドットコムニュース)


このニュースに関するつぶやき

  • 皮だけにしときゃよかったものを…それにもっと早くに剥いておけば肥大させる必要なかったのかもよ?先細りでしょ?
    • イイネ!1
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