【海外出産奮闘記#11】太陽の国カリフォルニアに感謝! 「長女の新生児黄疸」編

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2019年03月30日 21:51  &Mama

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Photo by Author 出典: It Mama(イットママ)

大学卒業後、まともに就職活動もせず、ふと見つけた広告に応募し採用され、現代美術ギャラリーで楽しく働く私に向かって、ある日母はこう言放ちました。


「あんたはきっと“いきおくれ”て、30過ぎで猫と一緒に1人暮らしするんでしょうね」と……。


しかし、人生には時に天変地異の如き出来事が降り掛かります。25歳で出会った彼と、次の日からおつきあいをスタート。半年後に妊娠、入籍する事に!



ドタバタの海外出産後、酷寒の地ボストンでの生活から、夫の就職を機に新天地カリフォルニアに住居を移した私たち一家、そして後陣痛と恥骨痛に苛まれた2人目出産。前回は、出産直後にハンバーガーやラザニアなどヘビーな食事を与えられた「アメリカ出産・カルチャーショック」後編をお届けしました。


今回は、「長女の新生児黄疸」編をお届けします。



やはり来た、新生児黄疸「日光浴は朝9時半まで!」

第1子である長女は、黄疸が悪化してビリルビン値が上昇してしまったため、急遽NICU(新生児集中治療室)に入院となりました。退院後もしばらく光線療法を行いました。


ボストンの自宅で光線治療中の長女 出典: It Mama(イットママ)

新生児黄疸とは、血液中のビリルビンという色素の処理能力が未熟なために黄疸となるとされています。(※1)


ビリルビン値が上がると、妙に眠りが深く、長くなるという症状が長女にはよくみられました。病院へ向かう車中、眠り続ける小さな長女の顔を眺めながら、不安な気持ちが広がった当時のことを思い出すと、胸がキュッと苦しくなります。いつもだったら困ってしまう、あの激しい泣き声を聞きたいと切実に思いました。


長女の時のその経験が元で、次女が産まれた直後からは黄疸の事をいつも気にしていました。出産した病院で退院時にナースに相談したところ、「朝9時半までの日光を浴びさせて」とのことでした。


なるほど、紫外線がビリルビンを排出しやすく分解するとすれば、日光浴も有効なわけなのでしょう。朝9時半までの理由は、それ以降は日差しが強すぎるからだそうです。



朝のルーティンに加わる、日光浴

そんなわけで、リビング用に用意した小さなベビーベッドを窓際へ運び、次女を朝日に当てる事が日課となりました。


コツコツと続けていたこの日光浴が功を奏したのか、最初の血液検査によるビリルビン値は、14.7(平均は12〜13)。それほど高い数値では無かったので、なんとか入院は免れました。


Photo by Author 出典: It Mama(イットママ)

太陽に晒される次女。顔だけは日陰に。


とはいえ、まだ平均値より高いのは確かです。主治医は、「入院して光線療法をするときは、日光の比ではない強い紫外線を当てることになる。だから、1日出来る限り日光を浴びさせても問題ない」と私たちに教えてくれました。


そういうわけで、次女はほぼ1日中日光を追いかけて移動し続ける事になりました。(顔だけは日光に当たらないようにしています)


流石は太陽の国カリフォルニア。日光だけはただで浴び放題です。汗びっしょりでかわいそうな気もしましたが、入院することに比べたら、自宅で日光浴なんて気楽なものです。


そして2回目の血液検査では、そのおかげかビリルビン値は見事、11まで下がっていました!(長女入院時は17〜18)


長女と同じ光線療法の機械を、次女のためにも手配していたのですが、この分だったら何もしなくていいだろうとのこと。念の為、それからもしばらく日光を浴びる事を心がけていましたけれど。



降り注ぐ日光に感謝

分解されたビリルビンは、尿や便に混じって排出されるそうで、陽を浴び、その後に出てくる黄色いうんちは、見事に“原因と結果”という感じがして、なんとも気持ちのすっきりするものです。


次女を毎日まいにち、せっせと太陽に晒すことに気持ちを集中させていたこの期間、こんな情景が思い浮かびました。


ジリジリと照らす日光が小人となって次女の肌に下り、黄色い色素をせっせと分解したあと、バケツの水でザーッと流しているという情景です。小人よ、黄色を分解してくれてありがとう。そんな風に思い、私は小人に感謝しました。


次回は、「母乳の苦労再び! 処女乳首の受難」についてお送りします。




★今回の教訓★


(1)新生児黄疸には日光浴がおすすめ


(2)なかでも朝9時半までの日光を浴びさせるといい




(2016年08月09日の記事を再掲載しています)


【参考・画像】
※ 育児新百科 最新版オールカラー―月齢ごとに「見てわかる!」 (ベネッセ・ムック たまひよブックス たまひよ新百科シリーズ)
※ 著者撮影


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