「記憶に残る強いイメージを」ミントデザインズがショーを行わなかった理由

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2019年04月02日 18:52  Fashionsnap.com

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展示会場にて Image by: FASHIONSNAP.COM
「ミントデザインズ(mintdesigns)」が、前シーズンまで続けてきたショーやプレゼンテーションから発表形式を変え、2019-20年秋冬コレクションはルックブックと展示会兼インスタレーションで発表した。

 今シーズンは「STITCH WORKS」をテーマに、刺繍など温かみのあるモチーフと人工的な化繊素材など異なる要素を組み合わせてコレクションを制作。綿ローンの表面に箔を貼ったビニールのような素材に花柄のクロスステッチを施したバルーンドレスや、手持ち部分を結ぶとまるでゴミ袋のようなフォルムになるバッグ、キルティングのジャケットやスカート、ちぎった紙をコラージュしたプリントのカットソーやプリーツスカート、ミシンのステッチで落書きしたような刺繍やプリントといった、手仕事を感じさせるアイテムがラインナップする。
 ミントデザインズは2シーズン目の2003年春夏コレクションから前シーズンの2019年春夏コレクションまで、主にショーもしくはプレゼンテーション形式で発表し、東京の様々な場所を会場に、空間ごと作り上げるコレクションが評価を得てきた。しかし今回、そのルーティーンワークを変えた理由としては、初心に立ち返りながら「ショーという瞬間的なものではなく、記憶に残る強いイメージを作りたい」と考えたからだという。ルックブックは、撮影に熊谷勇樹、スタイリングに入江曜子を起用して制作。90年代の雑誌のように大胆な動きや構図でイメージを作り込んだ。
 デザイナーの勝井北斗と八木奈央は「発表の形式や時代に合った見せ方を色々と試す中で、どういう人にどういった形で見せるべきかを改めて考えた。当たり前だったことを変えることで、落ち着いてものづくりに注力することができたと思う」と話している。今後は発表時期を早めることも視野に入れながら、コレクションごとに発表形式を変えていくという。
■ ミントデザインズ 2019-20年秋冬コレクション
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