DeNAのドラ1ルーキー上茶谷が快投デビューも反省の弁「点をとってくれるまでゼロにしないと」

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2019年04月02日 23:04  ベースボールキング

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◆ 慣れ親しんだ神宮でデビュー

 ベイスターズ期待のドラ1右腕、上茶谷大河が開幕2カード目の初戦を任され、7回1失点7奪三振と好投したが勝ち星はつかなかった。

 “戦国東都”東洋大出身の上茶谷には、慣れ親しんだ神宮のマウンド。しかもスワローズの先発は、東洋大の“先輩”でもある原樹理と、様々な意味で注目の登板となった。

 上茶谷は初回、先頭の荒木貴裕を空振り三振に斬ってとると、好調な3番の青木宣親からは見逃しの三振を奪う上々の立ち上がり。2回にはバレンティン、西浦直亨から三振を奪うなど、ルーキーとは思えぬ投球でファンを唸らせた。

 ところが4回、先頭の青木に投じたチェンジアップをレフトスタンドに運ばれて先取点を献上。それでも続く山田哲人、バレンティンからは連続三振と持ち直し、直後の5回にもピンチを背負いながらバックの守りにも助けられて追加点は与えなかった。上茶谷は7回を投げ切って110球、被安打6、与四球は申告敬遠による1つのみと、“試合をつくる”という自身の役目をしっかりと果たし、バトンをつなぐことに成功。降板直後に味方打線の援護を受けたが、8回から登板したスペンサー・パットンが乱調で再逆転を許し、初白星はスルリと零れ落ちた。



◆ 自信と反省と

 130キロ後半のカットボール、140キロ中盤のストレート、130キロ前半のチェンジアップ、130キロ中盤のスプリットと、多彩なボールを低めに集めるテンポの良いピッチングを披露し、入団時から語っていた「どのボールにも自信がある」ところを、晴れの舞台で実演して見せた。

 ゲーム後、上茶谷は「先制点を味方が取ってくれるまではゼロに抑えないと」と反省を口にしたが、「持っている球種全部で勝負できたのは良かった」と、一定の手応えはつかんだ様子。デビュー戦での勝ち星は付かなかったが、次回以降の登板が楽しみになる堂々たるデビュー戦だった。


取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)

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