松本穂香主演、中川龍太郎監督『わたしは光をにぎっている』公開決定 モスクワ国際映画祭出品も

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2019年04月03日 10:21  リアルサウンド

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 松本穂香が主演を務める映画『わたしは光をにぎっている』が2019年に公開されることが決定し、同時に第41回モスクワ国際映画祭の特別招待作品として正式出品されることが発表された。


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 本作は、第39回モスクワ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した『四月の永い夢』を手がけた中川龍太郎監督の最新作。両親を早くに亡くした20歳の宮川澪が、長野・野尻湖のほとりから父の親友であった京介を頼って上京し、彼が1人で経営する銭湯の仕事を手伝うようになる。銭湯にたむろする常連客達と次第に親密になっていき、東京での日々が少しずつ楽しくなっていく。しかし、銭湯が近いうちに閉店する運命にあることを知った澪は、ある決断をする。


 なお、松本が主演を務める映画の海外映画祭での上映は本作が初となる。主演の松本と中川監督からはコメントが寄せられた。


■松本穂香(宮川澪役)コメント
・映画化にあたり
私たちの暮らす世界はとても儚くて、だからこそ美しいのだと、映画を通して改めて感じました。中川監督が紡ぐセリフは優しくて、映画の中に溢れる光はとても美しいです。色んな視点から楽しんでもらえる映画になっていると思います。


・モスクワ国際映画祭出品について
海外での上映はひとつの目標でもあったので、とても嬉しくもあり、海外の人に受け入れてもらえるのかという不安もあり、ドキドキでいっぱいです。堂々と自信を持って参加したいと思います。


■中川龍太郎監督 コメント
・映画化にあたり
祖母の代からずっと通っていた近所のお豆腐屋さんが潰れた。学生時代にいつも通っていた銭湯も潰れた。伝統的なものが高級な文化としてしか残らないのだとしたら、日本に暮らしている多くの高級なものとは無縁の僕たちは、この国で生まれ、生きていることの思い入れをどうやって守ったらいいのでしょうか。そんな想いをきっかけに、「子供のまんまでいたい」女の子が、自分の力でどうやって新しい居場所をつかみとるのかを描きました。この小さな物語が現代日本を舞台にした、ささやかな『魔女の宅急便』になっていますように。


・モスクワ国際映画祭出品について
前作『四月の永い夢』を温かく受け入れてくださったモスクワの皆さんと再会できることが楽しみです。今の日本以上に先の見えない世情にあって、ロシアは街の様相も刻々と変わっていると聞きます。この映画が、まさに激動の隣国・ロシアの人々にどう受け止められるのか、ドキドキしています。モスクワに限らず、この映画が、これまでの映画のように一つでも多くの文化で生きる人々に届きますように。そして、その声を養分にして、日本の観客の皆様と豊かなコミュニケーションがとれたら嬉しいです。


(リアルサウンド編集部)


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