「まだ着られるのに勿体ない!」から生まれた「お下がりタグ」に注目

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2019年04月04日 17:01  おたくま経済新聞

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「まだ着られるのに勿体ない!」から生まれた「お下がりタグ」に注目

 桜も咲き始め、まだまだ肌寒い日はあるものの、春の装いを感じられる季節になってきました。特に、3月〜4月にかけて、卒園式や入園式の準備でお母さんたちも大忙し。子どもたちの成長を頼もしく思うのも束の間、まだ着られる服たちと別れを惜しみつつも、ワンサイズアップした新しい服にチェンジしなければいけません。そんな「まだ着られるのに勿体ない服」。きっとどのご家庭でも、兄弟や姉妹、友人の間でおさがりすることが多いのではないでしょうか。


【さらに詳しい元の記事はこちら】


 しかし、お下がりの洋服を使う場合、以前に着ていた子どもの名前に訂正線を引き、書き直さなければならないので、結局見栄えもよくありません。しかも、幼稚園や保育園では汚れた服を保育士が着替えさせることもあるため、誰が誰のものだかわからなくなる可能性もあります。そんな時に役立つのが、3人まで名前が記入できるお下がりタグ。つい先日、この目から鱗なお下がりタグがネットで話題を呼んでいました。


 このタグのついたお洋服は、Sunday Morning Factoryさんが運営するベビー服ブランド「Haruulala」。「春の柔らかい日が差す、うららかな日のように、全ての赤ちゃんに、のどかに健康で元気に育ってほしい」という想いを込め、自社工場で一つ一つ丁寧に縫製しているそうです。Sunday Morning Factoryさんにこのタグが生まれたきっかけを聞いてみました。


 「Haruulala」は特にベビー服ブランドということもあり、まだ着られるうちにお子さんが大きくなってしまうことがありがち。そこで「まだ着ることのできる服を捨ててしまうのはもったいない。ある程度廃れるまで、おさがりとして着てもらいたい」という風につねづね考えていたそうです。そんな時に聞こえてきたのが、たくさんのお母さんたちからの声。


 「おさがりの服は名前を書くところがない」「書いてもたくさんの名前がかいてあり、見にくいとい」−−こうした声をヒントに、今のカタチのタグが考え出されました。


 おかげで今や、「おさがりでお洋服を渡すときに、渡しやすい。すぐに大きくなってしまうので、おさがりを渡すときに便利」と喜ばれているとのこと。


 ちなみに、最大3人まで、名前が書けるようになっている理由は、「廃れずにおさがりとして着られる」のが3人くらいまでと考え、それで3人まで名前が記入できるようになっているそうです。なお、Sunday Morning Factoryさんが取り扱っているヘアバンドにはこちらのお下がりタグは付いていないようですが、その他全ての洋服につけられています。


 最近では、リサイクルやリユースが身近になってきている風潮もあり「おさがりはこれからもっと広がっていくのではないか、またそうなるように、企業として何ができるか、模索している」とSunday Morning Factoryさん。ほんのちょっとしたアイデアだけれど、送る側にももらう側にもとっても便利なアイデア。優しさとともに、物を大事にするという子供の心も育んでくれそうですね。


<記事化協力>
Sunday Morning Factory 株式会社(HP: https://haruulala.life/


(黒田芽以)


このニュースに関するつぶやき

  • 姉妹で着た服は、妹の娘に回してる。たまにしか会わないけど、従妹ちゃんが着てくれてると、めっちゃ嬉しい! なんなら、実家で発掘した私や妹のコートとかも、お下がり用に置いてあるから(笑)ドメブラは高いだけあるね。
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