父から娘へと受け継がれるエレガンス、「ジュン アシダ」が芦田多恵ディレクションのもと新作を発表

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2019年04月09日 19:22  Fashionsnap.com

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「ジュン アシダ(jun ashida)」が4月9日、2019-20年秋冬コレクションを青山の草月プラザを会場に、インスタレーション形式で発表した。クリエイションは昨年10月に他界した創業デザイナー芦田淳の次女で「タエ アシダ(TAE ASHIDA)」のデザイナー芦田多恵が手掛けた。

 インスタレーションは彫刻家イサム・ノグチによる吹き抜けのスペース「石庭」で開催。モデルが順番に壇上に上がり、その後ゲストも同じ空間で間近で服を見ることができる形式で、最上段では音楽家 渋谷慶一郎による音響演出とピアノ演奏のライブパフォーマンスが披露された。
 2019-20年秋冬コレクションは、"増幅"を意味する「amplify」をテーマに、ブランドに受け継がれるものづくりの精神とエレガンスを融合。ケープコートやダブルブレストのツイードジャケット、プリント柄のワンピースやスパングルがあしらわれたロングドレスが登場し、ジャケットの襟やポケット部分にはポイントとしてレザーが施されるなど、ブランドならではのエレガンスの中にモダンなエッセンスが加えられた。
 芦田多恵は、これまでのランウェイショーとは異なる形式での新作発表について「ブランド創立55周年を迎えたタイミングで父が亡くなったこともあり、次の時代へという意味も込めている」とし、一方通行ではなく見る人との対話のような形を選んだという。2019年春夏シーズンにはアクティブで都会的な女性に向けたカプセルコレクションの展開などの試みも行っており、「クオリティやエレガンスは保ちながら、歴史あるメゾンだからこそできる新しいことにも挑戦していきたい。父はとてもチャレンジングな人だったので、その精神を受け継いでいけたら」と意欲を語った。
■ jun ashida 2019年秋冬コレクション
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