20代で急増!30〜40代がピークの子宮頸がん

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2019年04月10日 15:02  オズモール

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◆他人ごとではない!20代で急増し30〜40代がピークの子宮頸がん

4月9日は子宮の日。子宮頸がんを予防する日として、全国で啓発キャンペーンなどが開催されている。50〜60代で増えるほかのがんに比べて、子宮頸がんは20代から増え始め、30〜40代でピークに。この機会に自分の子宮のメンテナンスについて考えてみよう。



「子宮頸がん年齢階級別罹患率 2014年」
出典:国立がん研究センターがん対策情報センター「がん登録・統計」
性経験があれば誰でも発症するリスクがある
子宮の入り口にできる子宮頸がん。ほとんどは性交渉によって感染するヒトパピローマウイルス(HPV)が原因に。性経験がある女性の多くは、生涯に一度は感染するといわれる身近なウイルスで、多くの場合は自然に治る。けれども一部の人は感染が持続し、さらにその一部の人はがん化し、子宮頸がんを発症することに。

30〜40代の女性に多いがんだけど、特に最近は20代で発症する人が増加しているのだそう。他人ごとだと思わずに、自分もかかるリスクがあることを意識して。早期は症状がないので、定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切というわけ。検診で早期に発見し、早期に治療をすれば、命を守れる。




早期にがんが見つかれば、妊娠・出産も可能に
「もし子宮頸がんが見つかったら妊娠・出産できなくなるの?」と不安に感じる人もいるかも。確かにがんが見つかれば、その臓器を切除するのが基本的な治療だけど、ごく早期に発見すれば子宮を残せる可能性が高くなる。ごく早期であれば、がんができている子宮の入り口部分を切除するだけで、子宮の大部分を残せるため、妊娠・出産が可能に。ただし、進行していると子宮全体や周囲の組織を切除しなければならなくなり、妊娠・出産はできなくなる。



検診をきっかけにかかりつけの産婦人科を見つけよう
子宮頸がん検診は、子宮の入り口の表面を綿棒などでやさしくこすり、細胞を採取するだけ。20歳以上の女性は、2年に1回の検診が推奨されていて、費用は自治体から補助が出る。それにも関わらず、日本は欧米に比べてまだまだ検診率が低いのが現状。

産婦人科医の上田弥生さんは「検診はかかりつけの産婦人科を見つけるチャンス」と話す。
「女性にとって、何でも相談できる産婦人科があることは、将来的にもとても大切。一度イヤな思いをしたからといって諦めず、検診ごとに違うクリニックを受診してみるなどして、相性のいい産婦人科医を見つけて」
子宮頸がん検診を受ける際には、問診や子宮の視診をしてもらえることもあり、がん以外の病気の有無もわかる。定期的に検診を受けて、自分の子宮を守ろう。



教えてくれた人
上田弥生さん
産婦人科医。不妊治療、一般婦人科治療に携わる。はるねクリニック銀座など複数のクリニックで診療を行う。漢方やアロマをとり入れたセルフケア法にも詳しい。著書に『オトナ女子のためのスメらない手帖』(主婦の友社)。


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