出遅れたDeNAのルーキーに爆発の気配…ドラ2・伊藤裕季也の猛アピール

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2019年04月12日 12:44  ベースボールキング

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ベースボールキング

DeNA・伊藤裕季也
◆ 右の大砲候補

 開幕4カードを終えて7勝5敗と2つ勝ち越しを作っているDeNA。11日の阪神戦ではドラフト3位ルーキーの大貫晋一が5回1失点の力投でプロ初勝利をマークした。

 今年はドラフト1位の上茶谷大河も開幕ローテーションの座を掴んでおり、ここまで勝利こそついていないものの、2試合に先発して防御率2.77と上々の成績。ドラフト上位で指名した即戦力投手たちがまずは順調なスタートを切っている。

 一方、その2人に挟まれたドラフト2位入団の男はというと、現在はファームで汗を流している。立正大から加入した内野手の伊藤裕季也だ。

 公称182センチ・96キロというがっしりした体格の右打者で、広角に長打を放つパワーと技術が最大の魅力。立正大では主将としてもチームを牽引し、4年秋の明治神宮大会で全国制覇も達成。決勝戦では終盤に起死回生の逆転弾を叩き込むなど、まさに優勝の立役者となった。

 昨秋の新入団選手記者発表では『準備』という文字を色紙に書き記し、「プロの世界で戦うためには結果が大事。その結果にこだわるために抜かりなく準備をしていきたいと思っています」と力強く決意表明。「開幕スタメン」を目標に掲げてプロ野球人生をスタートさせた。

 春のキャンプはスタートこそ二軍も、嘉手納での奮闘がアレックス・ラミレス監督の目に留まり、キャンプ終盤には一軍に昇格。しかし、オープン戦では9試合で打率.071とアピールできず。重ねて試合中の怠慢プレーもあって3月上旬の段階で二軍降格が決定。以降はファームでの戦いが続いている。


◆ 3戦連発!

 ファームでもなかなか成績が上がらなかった男だが、1本の本塁打が流れを変える。

 4月7日、ロッテ浦和球場で行われたロッテ戦。チームは1−11で大敗したが、苦しい展開の中で9回に一矢報いたのが伊藤の一発。プロ入り後、公式戦で放った初めての本塁打だった。

 すると、9日の西武戦でも相内誠から豪快な一発を放てば、11日の西武戦では4打数2安打でその2本がいずれも本塁打。3試合連続の本塁打に1試合2発で計5打点という大暴れを見せた。

 直近3試合では10打数5安打の打率5割、そのうち4本が本塁打という豪快な打撃。そのフルスイングとスイング後のフォロースルーを村田修一と重ね合わせるファンも少なくない。

 ファームでは主に三塁と二塁を守っており、一軍の三塁手と言えば不動のレギュラー・宮崎敏郎がいるが、二塁は柴田竜拓とネフタリ・ソト、新加入の中井大介が争っている状態。今の爆発力が一軍の舞台でも発揮できれば、この争いに割って入ってきても何ら不思議ではない。

 上茶谷や大貫に続いて、伊藤もチャンスを掴むことができるか。状態が良さが光っているだけに、今後の継続したアピールに期待がかかる。

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