GWは宿坊!お寺に泊まって心を清める3日間

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2019年04月15日 07:02  オズモール

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オズモール

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◆GWはお寺に泊まって、心を清める3日間を。東京近郊の宿坊で過ごす“3日間の修行体験”を編集部がナビゲート

新しい時代を迎える、2019年のゴールデンウィーク。大きな節目のタイミングだからこそ、少しだけ時間を有意義に使って、“自分の高める時間”を過ごしてみてはいかがですか? 今回は、宿坊で過ごす“3日間の修行体験”をナビゲート。宿坊とは寺社仏閣に併設されている宿泊施設で、元々は僧侶や参拝者が泊まるために作られたもの。毎日を忙しく過ごしている人におすすめしたい、とっておきの宿坊プランをご紹介します。



“日本のマチュピチュ”とも呼ばれる秘境で過ごす3日間
埼玉県秩父市にある「太陽寺」は周囲を山々に囲まれ、携帯電話の電波も届かない、まさに秘境のような場所。別名“天空の寺”とも呼ばれていて、250年以上前からこの場所にあるという。

今回は、毎月開催されているというヨガリトリートに参加。
寺院では、浅見宗達住職が愛犬たちと一緒にお出迎え。奥秩父の雄大な自然や、住職の気さくで明るい人柄に惹かれ、遠方から通っている人も少なくないのだとか。

到着後、受付を済ませたら、まずは大自然に囲まれながらのヨガ。
さらに、参加自由という般若心経の読経や写経に挑戦。

「般若心経の意味がわからなくても大丈夫。読経は間違ってもいいので大きな声で読み上げてみましょう。写経をするときはなにも考えず、筆先に意識を集中してみて。はじめは難しいかもしれませんが、慣れてくると徐々にいろんな“雑念”から開放されるようになりますよ」(住職)



無心になって写経を続けているうちにあっという間に日が暮れ、住職の手作りの夕食が振る舞われます。お寺のごはんといえば、動物性食品を使わない“精進料理”。

かき揚げや煮付け、具だくさんのお味噌汁など、1つひとつ真心込めて作られた料理はどれもやさしい味付けで、心と体にしみるおいしさ。肉や魚が使われていなくてもしっかり満足感があります。

このほか、夜はキャンドルヨガも開催。晴れた日は敷地内にある露天風呂に入ったり、満天の星空を眺めたり…自然を満喫しながら、宿坊体験1日目はあっという間に終了。

ちなみに泊まるのは広々とした和室で、女性、男性に分けられています。22時頃には眠ってしまいました。



目覚めのヨガで気持ちのいい1日をスタート
2日目は6時半からは、坐禅堂での朝ヨガからスタート。お釈迦様と同じインドで誕生したヨガ。実は坐禅のルーツはヨガにあると考えられているのだとか(諸説あり)。

GWのプランでは、朝、午後、夜と1日3回のヨガタイムが設けられ、それぞれインストラクターの指導のもと、無理のないペースでヨガを体験することができます。

初体験の座禅に足が痛くなるのでは…と思っていたけれど、大きさの違う2枚の座布団が腰をサポートしてくれるから、思いのほか座りやすい。座禅が組めない人は、あぐらでも大丈夫。

また、警策(きょうさく)と呼ばれる棒で叩かれるというイメージがあるけれど、大陽寺では希望した人のみ。集中できていない自分に喝を…と思い叩いてもらったら“イタ気持ちいい”強さで、背筋がピンと伸びるのが実感できました。



山に面した特等席で、眼下に広がる山を眺めながら坐禅を組むのもおすすめ。

「よく“無”になるといいますが、実際にやってみようとすると、無意識のうちに色んなことを考えてしまいますよね。考えてもいいんです。大切なのは、浮かんできた事柄にとらわれず、流すこと。深い海の底をイメージしながらゆっくり腹式呼吸をしてみてください」(住職)

お待ちかねの朝ごはんもご覧のボリューム。住職お手製のお漬物や梅干しにごはんが進みます。いかにも日本らしい、やさしい朝ごはんにほっこり。

午後は前日と同じプログラム。自由時間が長く設けられているので、お寺の周りの山をハイキングしたり、住職の愛犬たちと一緒に散歩を楽しむ人も。縁側に座ってぼーっと山を眺めているだけでも、不思議とあっという間に時間が経ってしまいます。プランの中には、昼食も含まれているのでご安心を。



いよいよ山を降りるという3日目には、朝ヨガや読経に加えて、住職の法話を聞く時間も。

法話とは仏教用語で、お釈迦さまの教えを伝える説法のこと。法話の時間では、住職が参加者の悩みなどを聞いてくれることも多いそう。

「ここではシンプルに目の前の渓谷に響く清流の音とか、鳥のさえずり、木の葉の落ちる音に耳を傾けたり、夜は遙か彼方の星座の営みに身を委ねてみたり…。そうすることで人間の時間の針が溶けて行くようなゆったりとした時間があることに気づいてもらえたら」と住職。

確かに、こちらで時間の流れに身を任せてゆったりと過ごしていたら、いつしか疲れも吹きとんで「明日からまた気持ちを入れ替えてがんばろう!」という気持ちに。



大陽寺に行くまではテレビもない、携帯電話もつながらない場所で2泊3日を過ごすなんて…と不安に思っていたけれど、同じ日に参加した人と意気投合しておしゃべりしたり、お寺の周りをハイキング気分で散歩したりと過ごし方はいろいろ。

住職お手製の精進料理や座禅、写経、さらにインストラクターによるヨガの指導(6回)が付いて2泊3日24000円で、1泊2日(13000円)での参加も可能。

ちなみに、本堂の中はWi-Fiが入るので、緊急時などなにかあった場合は連絡できるのでご安心を。なんといっても、奥秩父の大自然に感動。美しい新緑を眺めながら、たまには“デジタルデトックス”して修行体験をするのもいいかも。


◆こちらもおすすめ!宿坊体験ができる施設

全国各地から修行僧が集まる修験場で写経や座禅を体験
静岡県袋井市の「可睡斎」は徳川家康ゆかりの曹洞宗寺院で、現在も多くの修行僧がこちらで修行をしているそう。宿坊体験は1泊2食付きで8000円。朝と夜は、料理教室が開かれるほど人気の精進料理が振舞われるほか、希望に応じて写経や坐禅、朝のお勤め(読経)、作務(境内の掃除)なども体験できる。

“花の寺”としても知られていて、約10万坪の広大な敷地にはさまざまな花が植えられている。4月上旬から下旬には牡丹が見頃を迎えるので、境内散策も楽しんで。




日本を代表する作庭家が手がけた庭園や料理も自慢の宿坊
山梨県身延町にある「覚林房」は約550年前に開山されたと伝えられる歴史ある寺院。鎌倉〜室町時代に活躍した禅僧で、日本初の作庭家ともいわれる夢想国師が手がけた日本庭園があることでも有名。

こちらでは地元食材をふんだんに使用した「ゆば料理」がいただけるほか、山梨ならではのワイン風呂も楽しめる。1泊2食付きで12000円〜。四季折々にさまざまな表情を見せる庭園や、静寂に包まれた空間の中で過ごすひとときを楽しんで。



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