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AmazonのFireタブレットをスマートディスプレイとして使ってみた

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2019年04月15日 12:12  ITmedia PC USER

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ITmedia PC USER

写真Amazonのタブレット「Fire HD 10」をShowモードに設定すると、スマートディスプレイ「Echo Show」に似たAlexa端末として使えるようになる
Amazonのタブレット「Fire HD 10」をShowモードに設定すると、スマートディスプレイ「Echo Show」に似たAlexa端末として使えるようになる

 Amazonの10.1型タブレット「Fire HD 10」が、この度アップデートによって「Showモード」に正式対応した。これはFire HD 10を、画面付きのスマートスピーカーとして使える機能だ。海外ではいち早く導入されていたこの機能が、ようやく日本語アカウントでも利用できるようになった。



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 自宅内で場所を取るスマートディスプレイ「Echo Show」を購入しなくても、同等の機能が画面のサイズが大きいFireタブレットで使えるようになるなら、こんなに便利なことはない訳だが、実際の使い勝手はどうなのだろうか。ざっと試用してみたので、ファーストインプレッションをお届けする。



●Showモードはアップデートで自動的に適用



 Showモードはアプリではなく、システムソフトウェアの一部として提供されるため、Fire HD 10でソフトウェアアップデートを実行すると自動的に導入される。再起動の完了後に、Alexaを有効にするか否かを尋ねられるので、有効を選択すれば準備完了だ。ちなみに対応するFire OSのバージョンは「5.6.4.0」以降となる。



 以降は、ホーム画面上で上から下へとスワイプさせることで表示できる通知領域の中に、「Alexaハンズフリー」というアイコンが表示されるとともに、その左下にShowモードへ切り替えるトグルスイッチが表示されるようになる。また、設定画面にも「Alexa」という項目が追加される。



 さて、まず知っておきたいのは、Fire HD 10でAlexaが使えるといっても、実際にはハンズフリーモードとShowモード、2つのモードが存在していることだ。この2つはどう違うのだろうか。どう使い分けるべきなのだろうか。



●「ハンズフリーモード」と「Showモード」の違いとは



 最初に、ハンズフリーモードを試してみよう。前述の通知領域で「Alexaハンズフリー」を有効にしておくと、「アレクサ」というこちらからの呼びかけに、Fireが応答するようになる。



 ホームボタンを押さず、呼びかけだけで反応するのが、ハンズフリーモードという呼び名の由来だ。ちなみにこのモードは通常のFire HD 10の画面上で実行され、タブレットとして使っている従来の画面との違いは特にない。



 例えば、「アレクサ、週間天気予報を教えて」と尋ねると、画面にその詳細を表示するとともに、音声でも回答してくれる。この他、タイマー機能や音楽再生、さらにはスマートリモコンと連携しての家電製品の操作に至るまで、Echo Showと(ほぼ)同様の操作が行える。



 秀逸なのは、この操作はホームボタンを押さないだけでなく、Fire本体の画面がスリープ状態でも反応することだ。わざわざ、電源ボタンを押してスリープ状態から復帰させる必要がないのは大変便利だ。



 では、もう1つの「Showモード」はどんな動作をするのだろうか。通知領域もしくは設定画面から「Showモード」をオンにすると、Echo Showとそっくりの画面がホーム画面として表示されるようになる。つまり、タブレットからAlexaを呼び出すのではなく、常時Alexaデバイスとしてふるまう形になるわけだ。



 その後、音声で尋ねることで、詳細な情報を音声および画面で表示してくれるが、前述のハンズフリーモードとの違いは大きく分けて2つ。1つは、画面に表示される文字のサイズが大きいことだ。



 このモードはEcho Showなどと同じく、やや離れたところからでも画面が見えることを想定した設計になっている。そのため、文字サイズを大きくし、視認性を高めているという訳だ。手に持って使うのではなく、スタンドなどに立て掛けて使うことを考えれば、なるほどこうなるのだろうと納得する。



 もう1つは、Alexaとのやりとりが終わったあとの挙動だ。ハンズフリーモードであればFireのホーム画面に戻るか消灯する形になるが、このShowモードではニュースや話題などのコンテンツがローテーション表示され、画面が消灯しない(ケーブルが接続されたままであることが前提だが)。



 従って、何らかの情報を常時表示しておきたい人にはShowモードが向いているが、これらが視界に常時入ると煩わしいと感じる場合は、ハンズフリーモードにとどめておいた方がよいだろう。



 ただし、ハンズフリーモードの場合、画面が消灯していると、それがスリープ状態なのか、あるいは電源オフなのか、目視では区別できない。いざという時に使えない可能性があることは、念頭に置いておくべきだろう。



●機能はEcho Show同等ながら性能はさすがに及ばず?



 今回はファーストインプレッションということで、機能別の詳細なチェックまでは行えていないが、気づいた範囲でEcho Showと使い比べた結果をまとめておこう。



 まずマイクの感度については、これはEcho Showの圧勝だ。Alexaデバイスには、ユーザーの声に近い位置にあるデバイスが応答するモードがあるが、本製品とEcho Showを真横に並べて正面から呼びかけると、返事を寄越すのは100パーセントEcho Showだ。Echo Showの方が、それだけユーザーの声をよく拾っていることになる。



 スピーカーの性能も、Echo Showの方が上だ。タブレットとしてのスピーカー性能についてはFire HD 10も決して悪くはないのだが、さすがにパッシブラジエーターまで搭載したEcho Showとは勝負にならない。Fire HD 10はスピーカーが本体底面にあり、置き方によってはスピーカーの口を遮ってしまうのもマイナスだ。



 筆者が普段利用するアラームや天気予報などの基本機能、音楽再生機能、スマートリモコンと連携しての家電操作といった機能面については、特に問題はなかった。ただ、多彩な機能を持つAlexaデバイスだけに、どうしても使えなくては困る機能については、本製品で使えるかどうか、事前に情報収集を行うことをお勧めする。



 やや気になったのは、先にも述べたようにウェイクワードが「Alexa」「Amazon」の2択と少ないこと、ウェイクワードを省略して会話を続ける「会話継続モード」に対応しないことだ。すでにAlexa端末を使っていてさまざまなカスタマイズを行っている人は、不便に感じる場合もあるだろう。



●タブレット「Fire HD 10」の強力な付加価値に



 以上、ざっと使ってみたが、実用性は非常に高い。これまで「Fire HD 10」といえば、解像度が高く価格もリーズナブルだが、Amazonのコンテンツ専用で用途は限られるイメージが強かったが、この機能があれば、据置型のスマートスピーカーがなくても、一通りの事は(マイクとスピーカーの性能はやや低めとはいえ)こなせてしまう。



 現状、Windows 10向けにもAlexaアプリは配信されているが、対応機種は現時点NECのLAVIEシリーズの一部機種に限られるし、PCの場合は置き場所にも制約がある。それだけに、タブレットとして身近に置いておけるFire HD 10で、Echo Showと同等の使い勝手でAlexaが利用できるのは、独自の付加価値という意味でも大きな強みだ。



 既存のEchoデバイスにはない大きな利点として、可搬性の高さが挙げられる。部屋から部屋へと移動させられるので、普段はリビングに置いておき、就寝時は枕元に置いて朝まで使うことができる。各部屋に1台ずつ、Echoデバイスを購入せずに済むのだ。



 最も、自宅内の移動ならまだしも、旅行や出張などに持参し、宿泊先で利用するという使い方は、サイズが大きすぎてかさばるため向かない。Fireタブレット自体、GPSが搭載されないなど、移動中に使うことを想定したデバイスではなく、ラインアップもWi-Fiモデルしかないので、移動中はせいぜいオフラインコンテンツの再生くらいしか役に立たないのもマイナスだ。



 ちなみに海外では、8型モデルの「Fire HD 8」もAlexaに対応しており、個人的にはこちらの方が、身の回りに置きやすいことに加え、画面サイズもEcho Showとの差別化はしやすいように思う。ぜひ早期に対応させてほしいものだ。


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