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清宮は大丈夫なのか… 往年の強打者も苦しんだ手首骨折

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2019年04月15日 16:00  AERA dot.

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写真清宮幸太郎 (c)朝日新聞社
清宮幸太郎 (c)朝日新聞社
 近年、高校卒であっても若手の抜擢が早くなっているプロ野球界。藤原恭大(ロッテ)が開幕スタメンに名を連ね、小園海斗(広島)も開幕一軍を勝ち取った。2年目の選手では村上宗隆(ヤクルト)が打率こそ1割台ながらすでに3本塁打を放ち、西浦颯大(オリックス)もここまで全試合センターでスタメン出場している。二軍でも安田尚憲(ロッテ)が3割を大きく超える打率をマークしており、一軍から声がかかるのを待っている状態だ。

 そんななか、苦しい2年目を迎えているのが清宮幸太郎(日本ハム)だ。自主トレ期間中から右手首の違和感を訴え、3月3日のオープン戦で途中交代。精密検査の結果、右手有鈎(ゆうこう)骨の骨折が判明して5日には骨片を取り除く手術を受け、全治は3カ月と言われている。3月下旬には守備練習を開始し、4月13日にはマシン打撃を再開するなど回復には向かっていると言われるが、打撃に重要な右手首の故障ということで今後のプレーに影響が出ないかが不安視されているのも事実だ。

 手首の骨折ということで有名なのが現在巨人の監督を務めている原辰徳だ。1986年9月、津田恒実(広島)のストレートをファウルにした際に左手の有鈎骨を骨折。翌年には復帰して打率.307、34本塁打という結果を残したものの、本人は「バッター原辰徳はこの骨折の時に終わりました」と発言しており、手首の違和感は最後まで消えることはなく、全盛期のスイングはできなかったという。

 原よりも顕著に成績が下降したのが石井浩郎(元近鉄・巨人・ロッテ・横浜)だ。1994年には111打点をマークして打点王に輝くなど当時のパ・リーグを代表する強打者だったが、1996年の開幕直後に左手の有鈎骨を骨折。そのシーズンを棒に振ることとなった。翌年にトレードで巨人に移籍し、一時は4番を務めた時期はあったものの調子は上がらず、2000年にロッテにトレードとなり再び左手首を骨折。結局1996年以降の7年間で29本塁打に終わり、一度も規定打席に到達することはなかった。


 このように打者にとって手首の骨折というのは非常に厄介なものであり、下手をすると選手生命にも影響するものであるということはよく分かるだろう。もちろん、その故障からの完全復活が不可能だということではない。同じチームの先輩である中田翔は入団した年の2008年に左手首を骨折してその対応も遅れたが、しっかり治してその後はチームの主砲として長く活躍している。また松田宣浩(ソフトバンク)も2010年に左手首を骨折しているが、その翌年には全試合に出場するなど復活。2015年から昨年までの4年間で118本塁打をマークしており、その長打力には陰りが見られない。

 そして今回の骨折は清宮にとってプラスの面も少なからずあるのではないだろうか。清宮が所属していた早稲田実は野球部のレギュラーであってもテストの成績が悪ければ留年になる選手もいるほど勉強面でも厳しく、普段の練習時間も他の強豪校に比べると決して長いものではない。

 そんな環境で入学直後からレギュラーとして試合に出続けていたため、プロ入り後も体力面が不安視されていたのだ。昨年の二軍暮らしが長かったものの、試合に出続けていたという状態は高校時代とは変わらなかった。シーズンオフではない時期にこれだけ戦列を離れるのは初めての経験ではあるが、この期間をしっかりと体力面の強化にあてられるというのは後々プラスになるだろう。

 そして何より重要なのは同期の村上や安田の活躍に焦ることなく、しっかりと故障を完治させるということだ。チーム打率は2割台前半と打線は決して好調ではないものの、そのなかでもここまで勝率5割以上をキープしている。首脳陣も無理に昇格させるのではなく、将来的なことを考えての起用を望みたい。今回のケガをきっかけに、さらにパワーアップした清宮が見られるのは後半戦以降でも決して遅くはないはずだ。(文・西尾典文)

●プロフィール
西尾典文
1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。

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  • さっさと高濃度酸素カプセルに入りなさい����ʴ򤷤�����ハムに金だしてもらえ(笑)���å��å�
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  • ヤクルトの雄平選手も一昨年手術しましたが、昨年見事に復活、今年もチームに欠かせない戦力となっております。今年はしっかり体力強化、リハビリにあてるのが良いと思います
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