今年のセ・リーグは東高西低? 「ヤ・巨・De」のAクラスは過去に1度だけ

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2019年04月16日 11:10  ベースボールキング

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首位に浮上したヤクルト(C)KYODO NEWS IMAGES
◆ セ・パともに一巡目が終了

 プロ野球は、4月14日に各チームが同一リーグ内の全チームとの対戦を終え、対戦カードが一巡した。

 セ・リーグは、ヤクルトが巨人との首位攻防3連戦で2勝1敗と勝ち越しに成功。現在2位のDeNAに1ゲームをつけ、単独トップに立っている。そのヤクルトは投手陣の踏ん張りも大きいが、とにかく打線が好調。今季得点数は、両リーグでも最多の「85」とツバメ打線がチームを牽引している。

 2位DeNAは、5カード中4カードで2勝1敗と勝ち越し、開幕から2連敗が1度だけという安定した戦いを続けている。チーム本塁打数は、セ・リーグ2位、チーム防御率はセ・リーグ1位と投打のバランスが最も取れている。

 3位の巨人は現在、貯金が2つあるが、ここ7試合は2勝5敗とやや調子を落とし気味。若手の多い中継ぎ陣がやや不安定だが、それでも地力はあるし、イースタンで無類の強さを誇るファームも充実。盛り返す可能性は高いだろう。

 4位の中日は、開幕前にほとんどの評論家がBクラスに予想するなど、その評価は高くなかった。しかしシーズンが始まると、与田剛新監督が積極采配を見せている。チーム盗塁数は、セ・リーグ断トツの11個を記録するなど、しぶとく勝率5割(7勝7敗)をキープしている。

 5位阪神は、チーム防御率がセ・リーグワーストの「4.60」。先発投手が崩れると大敗する試合が目立つ。打線もつながりを欠き、セ・リーグで唯一、10打点以上の選手が一人もいない。

 その阪神以上に深刻な状態に陥っているのが最下位の広島だ。開幕前は巨人と並び優勝候補に挙げられていたが、チーム打率は両リーグワースト。さらに失策数(19)が試合数(15)を上回るなど、チーム状態は思わしくない。昨季までセ・リーグを3連覇したチームとは思えない戦いぶりが続いている。


◆ 冬型の気圧配置から一転

 あくまでも現時点の順位だが、現在Aクラスの3球団は、いずれも東日本に本拠地を構えていうる。一方Bクラスは、西日本の3球団である。ここまでのセ・リーグは、まさに「東高西低」といっていいだろう。

 セ・リーグでは、6球団になった1953年以降、シーズン最終順位で“東”の3球団がAクラスを独占したことは、2001年の一度しかない。逆に“西”の3球団がAクラスを独占したのも1975年の一度だけだ。

 1953年から2018年の66シーズンで「東高西低」もしくは「西高東低」は一度ずつしか記録されていないことになる。実際に起こり得る確率から考えるとかなり珍しい現象と言えるだろう。

 各チーム14〜15試合を終え、フルマラソンでいえばまだ4〜5キロ地点。これから目まぐるしく順位が替わる可能性もあるだろう。しかし、ここまでの戦いぶりを見る限り、今季のセ・リーグは「東高西低」でシーズンが進んでいく可能性が極めて高そうだ。

【1975年セ・リーグ順位表】
1位 広島東洋カープ   72勝47敗11分
2位 中日ドラゴンズ   69勝53敗8分
3位 阪神タイガース   68勝55敗7分
4位 ヤクルトスワローズ 57勝64敗9分
5位 大洋ホエールズ   51勝69敗10分
6位 読売ジャイアンツ  47勝76敗7分

【2001年セ・リーグ順位表】
1位 ヤクルトスワローズ 76勝58敗6分
2位 読売ジャイアンツ  75勝63敗2分
3位 横浜ベイスターズ  69勝67敗4分
4位 広島東洋カープ   68勝65敗7分
5位 中日ドラゴンズ   62勝74敗4分
6位 阪神タイガース   57勝80敗3分

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  • このまま終わるわけがない。まだ5月にもなってない。
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