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使って分かった「Clova Desk」のいいところ気になるところ

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2019年04月17日 07:12  ITmedia PC USER

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ITmedia PC USER

写真「ねぇクローバ、照明をつけて」と呼びかけることで登録した照明器具がオンになる
「ねぇクローバ、照明をつけて」と呼びかけることで登録した照明器具がオンになる

 前回は、LINEのスマートディスプレイ「Clova Desk」の概要とセットアップを見てきたが、今回は筆者が個人的に興味を持った機能をピックアップして紹介する。



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●スマートリモコン機能は利用環境にフィットすればもうけ物?



 本製品の大きな特徴は、家電製品のリモコンを学習して音声で家電を操作できる、いわゆるスマートリモコン機能を内蔵することだ。これらは「Amazon Echo」や「Google Home」では別売なので、コスト的には大きなメリットに挙げられる。



 スマートリモコン機能は「音声リモコン」という名前で実装されており、スマートフォンアプリから設定を行う。登録できるのは「テレビ」「照明」「エアコン」のいずれかに限定されており、今回は試しに照明を登録した。



 登録方法は、機器の型番リストから選ぶ方法の他、リモコンの赤外線信号を学習して割り当てることもできる。筆者所有の照明器具はリストになかったので、後者の方法で登録を行った。スマホで設定画面を開いた状態で、本体左上にある受信機にリモコンを向けて操作を行い、信号を学習するというフローだ。



 一旦登録できれば後は問題なく利用できるのだが、今回試した2種類の照明器具のうち、片方は正常に設定完了したにもかかわらず、実際に操作すると反応しなかった。もう一方は全く問題なかったのだが、対応の幅広さという点では少々不安だ。



 そもそもの問題として、スマートリモコンは家電製品に信号が届きやすい位置に配置するのが原則であり、画面が見える位置に置かなくてはいけないスマートディスプレイに内蔵することが正しいのかどうかは、個人的には疑問符がつくところでもある。



 具体的には、本製品を戸棚の中やカラーボックスなど、上下および左右が仕切られている場所に設置すると、天井の照明、あるいは真横に並んだTVや壁面のエアコンに、赤外線信号が届かない可能性がある。通常であればリモコンの信号が届く位置にスマートリモコンを移動させるのだが、本製品は画面が見えない位置に移動させるわけにはいかず、かなり不便だ。



 こういったことを踏まえると、利用環境にフィットすればもうけ物、という程度に考えておいた方がよさそうだ。ちなみに、Clova Friends用のスマートリモコンを増設して使うことも可能なようだが、これはClova Friendsと一体化するドックとして設計されたもので、単体で使うにはデザインが微妙だ。できれば単体利用を想定したモデルがほしいところだ。



●意外と便利なAbemaTVを流しっぱなしにできる機能



 Clovaの大きな特徴である、音声によるLINEの送受信機能も健在だ。画面のないスマートスピーカーとは異なり、ディスプレイで入力内容を確認してから送れるので安心感がある。また今回は単体利用なので試していないが、ビデオ通話に対応するのも大きなウリだ。



 それ以外にも、LINE MUSICに登録することで音楽を再生したり、天気やニュース、ラジオの再生、レシピを検索したりと、スマートディスプレイとしては一般的な機能を備えるが、なかでも面白いと思ったのが、AbemaTVの視聴に対応していることだ。



 スマートディスプレイにおける動画視聴は、YouTubeを巡ってGoogleとAmazonの間で駆け引きが続いているが、個人的にスマートディスプレイは個々の動画を探して見るより、1つのチャンネルを延々と流しっぱなしにする用途の方が、その特性からしてフィットしているのではないかと考えている。



 その点、流しっぱなしでの視聴が可能なAbemaTVをサポートしているのは、大きな強みと感じるし、実際使ってみようという気になる。ジャンルやアーティストだけ指定して曲はお任せとなる音楽ストリーミング配信と同じで、好みのチャンネルを指定して後は流しっぱなしにするという使い方は、魅力的だと感じる人も多いのではないだろうか。



 むしろ、人によっては本製品がどんなものかを説明する時に「AbemaTVを視聴可能なデバイスに、スマートスピーカー機能を追加したもの」と、主従を逆に説明した方が、ピンとくる場合もあるのではないだろうか。これならば、購入したはいいものの、スマートスピーカー機能を使いこなせなかった場合でも、ある意味でつぶしが利く。



●Amazon EchoやGoogle Homeを導入済みの家庭にもお勧めできる



 以上ざっと使ってみたが、非常によくできた製品というのが筆者の評価だ。海外で話題のスマートディスプレイを見よう見まねで作ったわけではなく、呼びかけた内容がすぐにテキスト化されて画面に表示されるなど、なぜスマートスピーカーにディスプレイが必要なのか、本製品なりの回答を用意している点は秀逸だ。



 そして何より、これまでのClovaシリーズと違い、マイクの性能が他社並みになったのが大きい。正直なところ、初代モデルの頃からこれだけの聞き取り性能を備えていれば、Clovaシリーズ全体への評価は、今に至るも随分と変わっていたのではないかと感じる。



 全体を通して見ると、深夜0時台の時刻が「0:00」ではなく「12:00」という表記だったり、他機種は対応済みの「クローバ」というウェイクワードに対応せず、「ねぇクローバ」しか使えなかったりと気になるところはあるが、それほどクリティカルな問題ではなく、また修正も早期に行われるはずだ。



 スマートディスプレイはスマートスピーカーに比べると独立性が高く、既に導入済みのスマートスピーカーと必ずしも連携する必要はないので、Amazon EchoやGoogle Homeシリーズを導入している家庭が、本製品を単体で導入するという選択肢があってもおかしくない。LINE連携や、前述のAbemaTV連携に魅力を感じるならなおさらだろう。



 価格は税込み2万7540円と決して安価ではないが、今回試した限りでは(今回試せていないビデオ通話機能については評価は保留するが)その価値は十分にあると感じた。Clovaシリーズは継続的なアップデートにおいては実績があるので、前述の細かい問題点の修正や、今後の機能追加にも期待したいところだ。


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