JR東日本が「運転士」や「車掌」の名称を廃止へ? 風情のなさを感じずにはいられない……

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2019年04月17日 18:01  おたぽる

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おたぽる

イメージ画像/Photo by hans-johnson from Flickr

 え〜。鉄道には当たり前の「運転士」や「車掌」の呼称が消えるだって? JR東日本が進める勤務体系見直しの中で、そんな事態が起こっている。


〽僕は特急の 機関士で
 可愛い娘が 駅毎に


(三木鶏郎『僕は特急の機関士で』) 


 とか、渥美清が子供に「特急」なんて名前をつけている車掌を演じる映画『喜劇列車』シリーズ(なお、そんなヘンな名前を付けたものだから子供に「特急なんてヤダよ。共産党みたいじゃないか」と、今じゃ誰も解らないギャグが……)」など、「運転士」や「車掌」の呼称は鉄道には欠かせないものだったはず。それが消えてしまうというのだ。


 というのも、JR東日本では人手不足に対応するために、これまで必須だった社内での運転士や車掌への登用試験を廃止。内勤者でも車掌業務などを行えるようにするために制度改革を進めている。その一環として「乗務係」や「乗務指導係」などに変更する方針を固めたというわけである。


 ここに至る経緯は、さまざまな鉄道の専門家による記事をネットで見つけることができるので、そちらに任せるとして、風情のなさは感じずにはいられない。


 やっぱり、電車の先頭に乗っているのは運転士で、後ろに乗ってるのが車掌というのが、これまでの常識。それを名称を変えましたといわれても、太陽が西から昇るくらいに違和感を感じてしまう。


 あくまで変わるのはJR東日本社内でというローカルなこと。ほかの鉄道各社でも制度改革は行うかも知れないけど、名称変更は止めて欲しいと切実に思う。


(文=昼間 たかし)


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  • システムってのは時代毎に取捨選択を行ってきた、「風情」なんてマイノリティに囚われていたらアッという間に時代から取り残される ◎→
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