ついに果たされた、水溜りボンドとアバンティーズの“約束” 前向きに突き進む2組のリアリティ

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2019年04月18日 11:11  リアルサウンド

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 人気YouTuberの水溜りボンドとアバンティーズの約束が、ついに果たされた。彼らの“約束“とは、“アバンティーズが毎日投稿を「1週間続けたら豪華な食事」、「1ヶ月間続けたら小旅行」へ水溜りボンドが連れて行く“というもの。


(参考:人々を魅了する「水溜りボンド」という実験ーー『Quick Japan』特集に寄せて


 「他のYouTuberに比べて休みに対するハードルが低い」と自虐的に笑っていたアバンティーズ。良くも悪くもノビノビとマイペースに動画をアップしていた彼らに対して、水溜りボンドはストイックに4年以上も毎日投稿を続けてきた。その結果、水溜りボンドは昨年6月にはチャンネル登録者数300万人を突破。4月15日現在、389万人と日本トップクラスの規模を誇る。


 一方、アバンティーズも昨年7月に100万人を突破し、人気者には変わらないものの、やはり投稿頻度はチャンネルの勢いに比例する。「ちゃんと動画を上げろ」ーーそう水溜りボンドのトミーが彼らを叱咤激励したのは、アバンティーズの面白さを知っているからこそだ。もっと多くの人に見てもらいたいという愛情にほかならない。


 「(達成したら)遊びににつれてって!」と甘えるアバンティーズ・そらちぃと、「プチ旅行? せん! 楽しいとこ知らんぞ!」と、男前に答えるトミー。そんなヤンチャな兄弟のような微笑ましいやりとりで交わされた約束だった。(動画:『トミーからの手紙。トミーとの約束。』https://www.youtube.com/watch?v=6ITamzmhHDo)


 それから数ヶ月後、アバンティーズに大きな悲しみが襲った。ご存知の通り、今年1月にエイジさんが不慮の事故で帰らぬ人となってしまったのだ。一時は、活動自体を休止していたアバンティーズだが、再出発を遂げるやいなや、がむしゃらに動画をアップしていった。トミーとの約束が達成されたことも気づかないほどに。


 悲しみを振りきるように突き進むアバンティーズが、倒れないように抱きとめたい。きっと今回の“約束“のご褒美企画には、そんな水溜りボンドの想いがあったに違いない。(動画:『おいアバンティーズ、俺らとの約束覚えてるか?』https://www.youtube.com/watch?v=byQNHO9OnlQ&t=232s)


 そして、そらちぃのリクエスト通り韓国へ旅行した動画が4月15日にアップされた。(動画:『【トミー監修】アバンティーズとの韓国旅行1泊2日がヤバすぎたwwww』https://www.youtube.com/watch?v=-CdjVf3g_iQ&t=67s)
料金は、すべてトミー持ちだ。「(俺にお金を払わせるのを)人生の課題にして! 俺一生懸命働くから」と気前のいいトミーは、部屋の中にプールがある超豪華なホテルを予約。あまりのことに、相方のカンタが思わず私服のままドボンと飛び込んで、優雅に泳ぎ笑いを誘う。


 昼間から美味しい韓国料理とお酒に舌鼓を打ち、次第に開放的になる一同。「お兄ちゃんみたいなもんだもんね、俺たちにとって水溜りボンドは」というそらちぃの言葉に、“うんうん“と頷くリクヲとツリメの頬はすでに赤い。そして交わされたのは、次なる約束だ。アバンティーズのチャンネル登録者数が200万人を突破したら「バチボコのハワイ旅行をおごります」と、トミーが決めたのだ。


 「今、大変でしょ? 正直」毎日投稿を続けてきたカンタだからこそわかる、今のアバンティーズの苦労。以前は、イベントの楽屋でふざけてばかりいた3人が、時間を見つけてはパソコンで編集作業をしていること。つぶれちゃうんじゃないかと思っていたこと。陰ながら気にかけてきたことを話す水溜りボンドのふたりに「今、僕らにとっての毎日投稿って、視聴者の皆さんに対する誠意です」と正直な気持ちを明かす、そらちぃ……といい話の最中も“玉ねぎ熱い〜“なツリメとこっそり食べるリクヲが、アバンティーズの絶妙なバランスを物語っている。


 YouTuberに明確な指標はない。チャンネル登録者数がどのくらいいけば、再生回数やグッドボタンの数がどのくらい伸びればいいのかも、決まっていない。だからこそ、自分たちで目標を決めなければならない厳しさがある。


 「100万人から200万人のほうが、0人から100万人よりが難しい。一度見たけど登録しなかった人に押させなきゃならないから」というトミーの語り口調から、彼らが歩んできた道のりの険しさが伺える。その山道を黙々と登り続けたカンタが思うのは「自分たちでしかできないこと、っていうところに行き着くしかない」ということ。


 これはYouTuberだけではなく、すべての仕事に通じる言葉かもしれない。自分なりの目標を、自分なりの頑張り方で突き進む。ときには、同じマインドの仲間と羽根を伸ばし、愛しい思い出話に花を咲かせ、そしてまた新しい目標へ。


 旅の終わりに、そらちぃが「始めるから終わってしまう。ってことは、また始めればいい!」と気持ちを奮い立たせていた。楽しいことはいつか終わる。だから、次の楽しいを見つけにいくしかないのだ。ストイックに道を切り開く水溜りボンドと、周囲に愛されて変化をしていくアバンティーズ。いつだって前向きに突き進む彼らのリアリティーショーを、これからも楽しみにしている。


※初出時、チャンネル登録者数の表記に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。


(佐藤結衣)


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