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ピンクが好きって「キムタクが好き」と言うような感じ【いつからピンクは女子の色?】

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2019年04月18日 22:41  ウートピ

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ウートピ

写真ピンクが好きって「キムタクが好き」と言うような感じ【いつからピンクは女子の色?】
ピンクが好きって「キムタクが好き」と言うような感じ【いつからピンクは女子の色?】

あなたは「ピンク」と聞いて、そのカラーにどんな思いを抱くだろう。
女の子らしい可愛い色。
ぶりっ子が着るような色。
大人っぽい艶のある色。
スマートな男性が着こなす色。
卑猥な想像を喚起させる色。
……ひとによって様々だろうし、ひとつの印象には限らないだろう。

3月27日、女性向けセルフプレジャーアイテム「iroha」がなでしこ色シリーズを発売したことをきっかけに、「ピンク」という色の意味について語り合うイベント「Talk About Pink〜いつからピンクは女子の色?」が開催されました。登壇者は、株式会社TENGA広報の西野芙美さん、ライターの吉田奈美さん、女性誌『ar』編集長の笹沼彩子さんの三人。果たして女性にとって「ピンク」というカラーはどういう存在だったのか。

「歴史」「ファッション」「向き合い方」の三点から紐解く。

 

「女の子=ピンク」という価値観が生まれたのは、いつから?

西野芙美さん(以下、西野):まずは、このイベントが開催された経緯についてお話しすると、今回のirohaのなでしこ色シリーズが発売するとなったときの女性スタッフの反応が興味深かったからなんです。「ピンク可愛い!」っていう意見もあれば、「女子って感じが強すぎて苦手」という意見もあって、ピンクという色ひとつにさまざまな意見が出たんです。

吉田奈美さん(以下、吉田):たしかにピンクって、女性が複雑な価値観を持ちやすい色だと思います。

西野:そもそも「ピンク=女子」というイメージはいつ生まれたのだろう、というところから、女性にとってのピンクという存在や付き合い方を語り合う場を作りたいと思いました。

吉田:最初に言っておくと、私は、ピンク自体に対してあまりいいイメージがなくて、ずっと避けてきたタイプですね。

笹沼彩子さん(以下、笹沼):私は、「ピンク=女子」というイメージはあまりないですね。むしろ男性もおしゃれに着こなしている印象があります。性別関係なくみんながハッピーになる色、という感じですかね。

西野:吉田さんと笹沼さんは同世代ですが、それでもピンクに対する価値観って正反対だったりして、面白いですよね。まずは、ピンクというカラーが辿ってきた歴史について、軽く紹介させていただきたいと思います。そもそも、「ピンク=女子」という価値観が生まれたのはいつか、というと、18世紀のフランスに遡るんですね。

当時は赤ちゃんに着せる服の色は、男の子も女の子も特に分かれていなかったのですが、フランスでは女子用と男子用で分かれていたといいます。また、マリーアントワネットなど貴婦人がピンクのフリフリのドレスを着たことで、ピンクが流行し、ヨーロッパ全域に女性の色として浸透していったようです。

「ピンク」=卑猥?

西野:その後、戦後のアメリカで喪服や作業服を連想させる黒や青を追放し、華やかな色を女性に届けようというメッセージが映画で発されたり、当時の有名な女優がピンクを「男性から性的に見られることを誇る色」として扱ったり、影響力のあるアメリカでそういった価値観が醸成されて、世界に広がっていきます。

一方で、戦後の日本では逆に「わいせつ」なイメージが定着しています。戦時中にエロコンテンツが載った雑誌が規制を回避するため「桃色」という表現を多用していたからですね。

吉田:たしかに、ピンクって「ピンク映画」という表現もあるし、卑猥なイメージはついていますね。映画もそうですよね、乳首や肌の色もピンク色を連想させる、という理由もあると思います。

西野:その一方で、アメリカはフェミニズムの影響で、「ピンク=女子」と決めつけるのはナンセンスだ、とか、60年代に子供で親からピンクを「こんなブリブリした色なんて」と買い与えてもらえなかった人が、自分が親になって子供に買い与えるなど、次第に時代のうねりが見えるようになってくる。ちなみに、吉田さんはピンクに対する価値観について親御さんの影響が強かったそうですね。

吉田:そうなんですよ。これは小学二年生頃のピアノの発表会の頃の写真です。発表会の前に、両親とドレスを買いに行ったんですね。そしたら父は紫のドレッシーなドレス、母はピンクのフリルがついたドレスを持って来て。

どちらか選べというのですが、吉田家の暗黙のルールとして「父親の意見は絶対」がありました。もしここで自分がピンクを選んだら、何を言われるか、家での雰囲気がどうなるか、子供ながらに容易に想像できました。だから本当はピンクが着たかったけど、我慢して紫を選んだんです。

そしたら母までもが「あなたって本当に変わった子ね」と信じてしまって、それ以降ピンクのものを買い与えられなくなりました。昔の写真を振り返っても、ピンクのものは何一つ身につけていない。もしあの頃ピンクの洋服を着ることができていたら、価値観ってまた変わっていたんじゃないか……とか思うんですよね。

西野:私はむしろ幼い頃はピンクのフリフリを着たりしていたんですけど、小学生くらいになってから、自分はどちらかというと男勝りな性格だったので、それに合わせて自分からショートカットにしてピンクの服を着なくなったりしていました。

笹沼:私は親から買い与えられていた服を買っていたので、そこまでこだわりはなかったですね。ただ、90年代に高校生だった頃、色ものが流行っていて、みんな同じ品番のピンクのリップを持っていました。当時は、青みがかったピンクでしたね。

強烈に覚えているのは、高一のときに街を歩いていたら、高三のすごくモテる先輩に遭遇したことがあって。彼女はラルフローレンのピンクのポロシャツにミニスカートを履いていて、イケメンの彼氏を連れて歩いていて。それがすごくカッコよく見えました。

ややこしい「ピンク」という色

西野:歴史の話に戻ると、2010年代のアメリカではピンクの意味づけが変わります。60年代は「ピンク=女子ではない」という、カラー自体の否定でした。でも、今は「ピンク=家庭的で従順なステレオタイプの女子ではない」という価値観の否定になります。ピンクが女児に好まれやすいことやピンク自体の可愛らしさは否定せず、意味づけを否定した。

その一方で日本は、というと、ややこしいことになっています。2009年の日本色彩研究所による調査では、小学二年生女子の19%がもっとも嫌いな色でピンクがあげていて、40%以上がもっとも好きな色として水色をあげているんですね。小学校高学年に上がると、一番好きな色の一位が水色で次点がピンクという結果も出ています。これだけ感情を刺激する色というのも珍しいですよね。

笹沼:そうやって聞くと、ピンクって「キムタク」みたいな存在なのかもしれないですね。「イケメンだから好き」と素直に言う人もいれば、「イケメンは苦手」と嫌厭するタイプもいて、賛否両論がはっきりわかれる。

吉田:そもそも、「色を嫌う」っていう感情自体がちょっと珍しいですよね。人に対してならわかるけど、色に対して憎しみってなかなかわかない。

西野:たとえばそれは、企業などが「女子向けだからとりあえずピンクにしておけばいいだろう」といった雑な商品企画をすることで「ダサピンク現象」というのが盛り上がっていることも関係しているかもしれませんよね。勝手に押し付けられて嫌になっちゃっている。このあとは、そんなピンクを素直に楽しむためにはどうすればいいのか、ということをお話ししたいと思います。

*次回は4月19日(金)公開予定です。
*参考資料『女の子は本当にピンクが好きなのか』(Pヴァイン)

オープンな女性に「何を言ってもいい」は勘違い【TENGA広報に聞く】

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  • ピンクが似合う男性と言えば、毎日暇な噺家が…。
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  • 「キムタク」はシュミじゃない。ピンクは好き。「女らしさ」の強制は嫌い、ピンクは好き。
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