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構えた姿はまるで銃 職質必至?の細長レンズ「LAOWA 24mm F14 2×」でマクロの世界を激写する

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2019年04月19日 07:22  ITmedia NEWS

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写真初回の職務質問時はレンズスタイルカメラ「QX1」+三脚機能付きシューティンググリップ「GP-VPT1」だったので、当然といえば当然だが(編注:当然です)
初回の職務質問時はレンズスタイルカメラ「QX1」+三脚機能付きシューティンググリップ「GP-VPT1」だったので、当然といえば当然だが(編注:当然です)

 国内最大のカメラ見本市「CP+2019」で注目を集めていたレンズの一つである、中国LAOWAの「LAOWA 24mm F14 2× MACRO PROBE」。世界初、防水機能付きの2:1マクロレンズという時点でもレアだが、さらに「細くて長い」ビジュアル面で、通常のレンズが持つイメージをカジュアルに粉砕している。CP+2019で気になった人もいるであろうということで、今回はLAOWA 24mm F14 2×MACRO PROBEで遊んでみたレポートをお送りしよう。



【その他の画像】



●「遠目からのビジュアルが不審」



 「3回」。テスト中に職務質問を受けた回数だ。



 都内で遠景描写を確かめてみようとしたり、草の中を撮ってみようとしたりした際にこのレンズを取り出したところ、ものの数分で職務質問を受けた。警官いわく、「遠目からのビジュアルが不審でした」とのこと。よって、人の多い場所で使用する際はそれなりの覚悟と配慮が必要になりそうだ。



●レンズとしてのスペック



 さて。焦点距離24mm(画角85度)、F14〜F40、撮影倍率2:1、19群27枚、絞り羽枚数7枚というスペックで、直径38ミリ×長さ408ミリ、約474グラム。最短撮影距離は470ミリであるため、レンズ前からのワーキングディスタンスは20ミリと、小型の物体も真ん前で撮影可能だ。対応マウントはCanon EFマウント、Nikon Fマウント、Sony Eマウント、PENTAX Kマウント。マウントにより、全長と重量はやや異なる。



 金属筐体になっている。フォーカス時のトルクはやや軽いが、マニュアルフォーカス(MF)をやりにくいことはなく、普段からMFを利用しているのであればすぐになじめるだろう。どちらかといえば絞りが軽すぎるため、MFのつもりが絞りをいじっていたことが何度かあった。これは、フォーカスリングと絞りリングの位置が近いことと、指先の感触が似ていることが原因と思われる。



 防水対応は、本体中腹部にある先端部LEDリングライトの給電用microUSBポートの手前までのようだ。具体的な防水性能は公開されていないが、CP+2019のLAOWAブースでは金魚鉢の中に浸して展示されていたことを考えると、水中をのぞいて撮影する分には問題のない防水性能だろう。



 先端部のLEDリングライトは明るさ調整に対応しており、付属のケーブルで10段階の調整ができる。ホワイトバランスの変更はできない。主に屋外で昆虫や小動物を撮影するためのレンズとして開発されたと思われるが、今回使用した限り、それら以外のシチュエーションでも出番は随所にあった。



●新しいフィールドが急に増えるレンズ



 LAOWA 24mm F14 2×MACRO PROBEは普段撮れないようなシチュエーションに対応できる。従来のレンズではレンズを突っ込めない場所や、水の中などが得意なフィールドになる。ということで、実際の撮影データを状況写真とともに見ていこう。



●研究所で科学実験を撮影してみた



 冒頭でLAOWA 24mm F14 2×MACRO PROBEを構えているカメラマンとふたりであれこれと試してみたのだが、筆者がよく撮影している研究所であれば、もっと魅力的なシーンがあるのではないか。そこで物質・材料研究機構(以下、NIMS)に協力いただき、実験の様子を撮影してみることにした。



 まずは、スケソウダラ由来のゼラチンを利用した手術用接着剤の性能実験の様子からだ。従来の生体用接着剤が抱える接着力の弱さ、価格、常温では固体──といった問題点を解決するもので、例えば肺のように伸縮する生体部位に対して強いという。体内で分解・吸収されるだけでなく、食品加工される過程で生じる余った部分を使用するため、安価であるのもポイントだ。



 性能実験は穴を開けたブタの肺組織の上に、接着剤を設置。下部から生理食塩水を注入していき、耐圧強度と追従性を見るというもの。限界に達すると、勢いよく生理食塩水が飛び出ることもあるため、防水であるこのレンズの出番というわけだ。本来海水や次亜塩素酸などの溶媒には非対応のはずだが、すぐに洗い流せるというメリットを生かせるともいえる。



 さびの暴露実験場ではどうだろう。さびの暴露実験場では、長年自然環境にさらしてさびを研究しており、環境の違いによるさびの影響を調べ、腐食データシートが作られている。博士いわく「近くに寄れず、高解像度のカメラでチェックするには難しい位置もある」とのこと。



 撮影は試験中の耐候性鋼の表面にした。耐候性鋼は、鉄の表面に緻密なさびを作ることでさびの進行を抑えるという性質を持つ。見た目はさび色だが無塗装でよく、またメンテナンスコストを下げられる。



 もうひとつ見てみよう。4月21日に開催されるNIMSの一般公開日に、「花火“奇跡の3秒”を生む元素の力」という特別講演が予定されている。その際のデモとして、水中で燃える花火の実験があり、そのリハーサルを撮影した。この実験はわりとメジャーなのだが、容器外からの写真や映像が多い。しかし、LAOWA 24mm F14 2×MACRO PROBEであれば、ダイレクトに撮影できるというわけだ(破損リスクについては当然ながら自己責任となる)。



 最後に意外な世界を見てみよう。答えは記事末にあるので、何かを予想してからチェックしてみてほしい。



 LAOWA 24mm F14 2×MACRO PROBEは、一般用途での出番はあるかといえば、あまりないだろう。想定されているのは昆虫や小動物の撮影なのだが、今回のように水にぬれそうな状況や、身近な物体がフィールドになるのは新鮮で、新しい趣味の道を開くかもしれない。筆者の場合であれば実験機器の奥の方や、容器内の直接撮影に使えそうであり、購入の検討に入っている。



 ただ率直に言って、年に数回の出番があるかないかなので、大変迷う。年間使用頻度で迷う人が多そうなのだが、LAOWA製品の代理店であるサイトロンジャパンによるとLAOWA 24mm F14 2×MACRO PROBEの初回入荷分はすべてさばけているそうだ。ユーザーによる作例は今後増えていくと思われるので、本稿で興味を持ったのであれば、写真共有サイトなどでもLAOWA 24mm F14 2×MACRO PROBEをチェックしてみるといいだろう。いろいろな世界が待っているハズだ。そのとき、ティンときたらダイブしてしまっていい。そんなレンズだ。



 なお、サイトロンジャパンは、LAOWA製レンズのレンタルサービスを行っているが、LAOWA 24mm F14 2×MACRO PROBEについてもレンタルを実施するかは未定とのこと。



 答え合わせ。いずれも「TENGA エッグ」内部。そのまま撮影したところ生々しすぎたので、外部から光を入れ、WBを調整してファンシーな感じにした。撮影前に光も透けるし、面白いんじゃないかなと思ったら、ホームランだった。


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