ホーム > mixiニュース > IT・インターネット > モバイル > ドコモ新料金プランはどれだけ安い? 現行プランと徹底比較

ドコモ新料金プランはどれだけ安い? 現行プランと徹底比較

0

2019年04月19日 16:42  ITmedia Mobile

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ITmedia Mobile

写真ドコモの新料金プラン「ギガホ」と「ギガライト
ドコモの新料金プラン「ギガホ」と「ギガライト

 NTTドコモの新料金プラン「ギガホ」と「ギガライト」が2019年6月1日から提供される。同社は現行プランよりも2〜4割安くなると説明するが、本当にそれだけ安くなるのか? また、現行プランでのみ組み合わせられる「月々サポート」や「docomo with」の割引を含めると、どちらがお得なのか? 幾つかのパターンで現行プランと比較してみた。料金は全て税別。



【その他の画像】



●新料金プランの特徴をおさらい



 まずは、新料金プランの特徴をおさらいする。



 2つのプランに共通するのは、ISP料金(spモード料金)がなくなり、音声定額はオプションとして選ぶ形になった。また、家族でパケットをシェアする仕組みもなくなった。つまりユーザーはベースのプランとしてギガホかギガライトだけを選ぶだけでよい。



 ギガホは、月額6980円で30GBのデータ通信が可能なプラン。30GBを超えても、下りと上りは最大1Mbpsで通信できる。ギガライトは、月額2980円〜5980円で7GBまで通信できる、段階制のプラン。いずれも、ファミリー割引のグループ回線が2回線だと500円を、3回線以上だと1000円を、回線ごとに毎月割り引く「みんなドコモ割」が適用される。



 また、新プランでは、dポイントクラブのステージとパケットパックの容量に応じて、毎月料金を割り引く「ずっとドコモ割プラス」は適用されない。代わりに、ステージに応じて誕生月に500〜3000のdポイントをプレゼントする「ずっとドコモ特典」が適用される。



●「何割」ではなく「何円」安くなるのかが重要



 ここから料金を比較していくが、ぞれぞれ「端末購入補助がない場合」「(現行プランで)月々サポートありの場合」「(現行プランで)docomo withありの場合」の3パターンで計算した。月々サポートは、「iPhone XR(64GB)」に適用される月額2275円を選んでいる。通話定額は利用せず、現行プランは「シンプルプラン」を選択。通話時間はいずれも0分としている(どちらも30秒あたり20円なので、通話をしても差額は変わらない)。また、ユニバーサルサービス料も同額なので加算していない。



 現行プランに適用される「ずっとドコモ割プラス」は、利用年数が15年以上、またはdポイント獲得数が6カ月で計1万ポイント以上の「プラチナ」の場合としている。新プラン向けのずっとドコモ特典は、年に1回付与なので、今回は計算していない。



 3回線で使う場合、新プランは現行プランよりも2割〜4割安くなるとドコモは説明するが、重要なのは「何割安くなるか」ではなく、「何円安くなるか」だと思う。というのも、新プランでは月々サポートやdocomo withが適用されないため、それらの割引額を、新プランで補えるのかが焦点だ。いくらプラン自体が安くなっても、従来の購入補助より差額が少なかったら、「端末購入補助のある前プランの方がよかった」と思うのは当然だ。そこで、以下のシミュレーションでは、月々サポートやdocomo withなしの場合、新プランの方がどれだけ安いかの差額も記している。



●1人で利用する場合



 1人で利用する場合、毎月のデータ容量が30GBと3GB未満の2パターンを検証する。



毎月のデータ容量が30GBの場合



 現行プランは「ウルトラデータLLパック」を、新プランではギガホを選択。現行プランは30GBのパケットパックが月額8000円と高く、ずっとドコモ割プラスを引いても8480円で、月額6980円のギガホの方が1500円(約18%)安い。



 一方、月々サポートを加味すると、現行プランは月額6205円になり、ギガホの6980円より安くなる。docomo withだと、ちょうど月額6980円でギガホと同額になった。悩ましいところだが、30GBを超えても1Mbpsで通信できるのはギガホのみなので、同額ならギガホに乗り換える方がよさそうだ。



毎月のデータ容量が3GB未満の場合



 現行プランは「ベーシックパック」を、新プランはギガライトを選択。3GB未満の通信料はほぼ同額だが、ベーシックパックは基本料金とISP料金が掛かるので、その分高くなる。ベーシックパックは月額4680円となり、3980円のギガライトの方が700円(約15%)安い。



 月々サポートを加味するとベーシックパックが逆転し、1575円安くなる。同様に、docomo withのケースもベーシックパックの方が安くなる。



 ちなみに、1GB未満だと、ベーシックパックは月額3980円、ギガライトは月額2980円となり、ギガライトの方が1000円(約25%)安い。ギガライトは容量が少ないほど割引率が上がる。



●家族3人が利用する場合



 続いて、家族3人が同じデータ容量を利用する場合を想定した。ここで重要なのが、新プランでは、パケットを分け合える「シェアパック」が使えないこと。これが、料金の差額にどんな影響を及ぼすのだろうか。3人分の合計金額と、1人あたりの金額も出した。



毎月のデータ容量が1人あたり約30GBの場合



 現行プランは「ウルトラシェアパック100」を選択。使えるデータ容量は100GBなので、厳密には1人あたり33GB強使える。新プランは30GBのギガホ一択だ。



 ウルトラシェアパック100だと、ずっとドコモ割プラス(プラチナ)として毎月2500円が割り引かれるが、ギガホは、みんなドコモ割が1000円×3人分適用されるので、ずっとドコモ割プラスを上回る3000円の割引を受けられる。さらに、シンプルプランの基本料金やspモード料金、シェアオプションの料金は現行プランにしか適用されない。1人あたりの料金はギガホが月額5980円で、ウルトラシェアパック100の9113円より3133円(約34%)安い。



 特筆すべきは、ウルトラシェアパック100にiPhone XR(64GB)の月々サポートやdocomo withの割引を加えた場合でも、ギガホの方が安くなること。現在適用されている月々サポートの額にもよるが、多くのケースで新プランの方が得になるのではないか。



 家族全員がヘビーユーザーなら、月々サポートが残っていても、すぐギガホに移るのが得策といえる。



毎月のデータ容量が1人あたり5GB未満の場合



 一方、毎月のデータ容量が1人あたり5GB未満の場合、新プランが安くなる差額は少なくなり、(機種にもよるが)月々サポートやdocomo withの方がお得になる。



 1人あたり5GB未満が該当するベーシックシェアパック(〜15GB÷3)とギガライト(〜5GB×3)の差額は1233円で約24%の値下げ。



 1人あたり3GBほどが該当するベーシックシェアパック(〜10GB÷3)とギガライト(〜3GB×3)の差額は1300円で約30%の値下げ。



 1人あたり1GB未満〜2GBほどが該当するベーシックシェアパック(〜5GB÷3)とギガライト(〜1GB×3)の差額は1500円で約43%の値下げ(※差額はいずれも1人あたり)。



 確かに値下げ幅だけを見ると、ドコモの公約通り2〜4割を実現しているが、金額にすると1000円台前半〜1500円なので、月々サポートやdocomo withの方がお得になるケースが大半だ。



家族のデータ容量がバラバラの場合



 ここまでは、家族のデータ容量が均等という前提で比較してきたが、むしろデータ容量はバラバラの方が多いだろう。例えば父親が20GBを、母親と子どもが5GBずつ使うケース。現行プランだと、「ウルトラシェアパック30」がぴったりと当てはまる。



 一方、新プランだと、(この例では)父親がギガホ、母親と子どもがギガライトを選ぶ形になるが、1人あたり1066円しか安くならない。ギガホの30GBを3人でシェアできず、ギガライトの通信料が加わってしまうためだ。しかも父親が20GBしか使わない場合、ギガホだと10GBが無駄になってしまう。



 シェアパックのメリットは、家族のデータ容量にムラがあっても、うまく吸収できることにあった。しかも合計のデータ容量はベーシックシェアパックが〜5GB、〜10GB、〜15GB、〜30GB、ウルトラシェアパックが30GB、50GB、100GBと細かく分かれており、さまざまなパターンに対応できた。方々から指摘のあった「分かりにくい」面もあるが、新プランでは家族で柔軟なデータ運用がしにくくなることは否めない。



 家族3人ともライトユーザーで、データ容量にムラがある――例えば、父親が3GB、母親と子どもが1GBずつ使うケース。現行プランだと、ベーシックシェアパックで最も安い5GBまでの月額6500円で済む。新プランだとギガライトで父親が3GBまで、母親と子どもが2GBまで使えば、使うデータの総量は変わらない。しかしギガライトの差額は1167円(34%値下げ)にしかならず、docomo withの1500円を上回らない。



 3人ともdocomo withを契約しており、5GBまでのベーシックシェアパックなら、1人あたり月額1980円で済むが、これはドコモが「iPhone 6s」と「iPhone 7」をdocomo with対象にした際のプレスリリースでも試算していた。家族全員が30GBほどのヘビーユーザーではない場合、ドコモのiPhone 7はdocomo withで購入するのが得策だ。



●まとめ:新プランに乗り換えるべき人は?



 ここまでの試算の結果、端末購入補助が適用されているユーザーが新プランに乗り換えると、多くのケースで損になることが分かった。特に月々サポートが適用されている人は、適用が終わるまでは(一部を除き)新プランに乗り換えない方がいい。docomo withは機種変更をしなければ、ずっと1500円の割引が続くので悩ましいが、新プランが安くなる額が1500円未満だったら、乗り換えない方がいいだろう。



 さて、ここまでの試算では、実は重要なことが抜け落ちている。「新プランは端末の購入補助が一切ない」という前提に基づいているが、ドコモの吉澤和弘社長は、新プラン導入後も「端末購入補助が全くないことは考えられない」と述べており、夏モデル発表のタイミングで、新たな端末購入補助の発表を示唆している。その内容によっては、新プランがさらにお得になることは間違えない。



 新プランの提供開始時期は2019年6月1日からなので、まだ焦って乗り換えを決める必要はない。ただしdocomo withの新規受付は5月31日で終了するので、docomo withの方がお得と判断したら、この日までに申し込もう。新プランの予約受付は5月22日(水)にスタートするので、この付近に夏モデルが発表されるかもしれない。



 以上を踏まえた「まとめ」は以下の通り。



・1人で利用する場合だと、新プランが安くなる差額は1000円前後。月々サポートやdocomo withを加味すると、やや物足りない



・家族で利用する場合、全員が30GB程度利用するヘビーユーザーなら、新プランは約3000円安くなり、お得感が高い



・家族全員がライトユーザーだと、値下げ率が40%超えの場合もあるが、値下げ額は1000円〜1500円程度にとどまる



・1人がヘビーユーザー、他がライトユーザーなど、家族の通信量にムラがあると、値下げ幅はいまひとつ



・月々サポートの適用が終わっている人は、新プランの方がお得になる



・月々サポートが適用中で、値下げ幅が月サポの金額未満なら、月サポの適用が終わるまで新プランに乗り換えるべきではない



・新プランの値下げ幅が1500円未満なら、docomo withを継続すべき可能性が高い



・新プランに乗り換えるべきかの最終的な判断は、新たな端末購入補助が発表されてからの方がいい



 ドコモはWebサイトに「おてがる料金シミュレーション」を公開しており、毎月のデータ容量やオプションなどを入力していくと、新プランでの支払額を試算できる。ここで試算した金額と、現在の請求額を照合して、現時点で新プランに乗り換えるべきかを判断しておくといいだろう。


    あなたにおすすめ

    ランキングIT・インターネット

    前日のランキングへ

    ニュース設定