アディダスが100%リサイクル可能なランニングシューズを発表、2021年春夏に一般発売へ

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2019年04月21日 19:51  Fashionsnap.com

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ランニングシューズ「フューチャークラフト.ループ(FUTURECRAFT.LOOP)」 Image by: アディダス
「アディダス(adidas)」は、100%リサイクル可能なランニングシューズ「フューチャークラフト.ループ(FUTURECRAFT.LOOP)」を発表した。一般発売は2021年春夏を予定。

 従来のシューズは混合した複合材料やコンポーネントの接着剤を使用しているため、リサイクルが困難とされている。アディダスが今回発表したフューチャークラフト.ループには単一素材および接着剤を使用せず、最初から再生できるように設計。各部位は100%再利用可能な熱可塑性ポリウレタンで作られており、スピードファクトリーの技術を用いて糸を紡ぎ、編み込み、成型し、BOOST™フォームに貼り付けるという製造プロセスで接着剤なしでの製造を実現させた。研究開発にはアジアやヨーロッパ、北米の主要な素材開発・製造・リサイクルのパートナーと共に取り組み、10年近くを費やしたという。
 最初の寿命を迎えたシューズはアディダスに返却すると、製品は洗浄後に分解され、新しいシューズの部品用の素材として溶かされる。生まれ変わったシューズは、アディダスのスポーツパフォーマンス基準を問題なくクリアするように設計。一般発売に向け、第一世代モデルは世界主要都市からの200人のクリエイターが参加する世界的なベータ版プログラムの一環として提供される。
 同ブランドは2015年に海洋環境保護に取り組むパーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ(Parley for the Oceans)と協業し、海洋プラスチック廃棄物や違法な深海刺し網から回収された糸とフィラメントで作られたアッパーを持つ世界初のランニングシューズを発表。また、2019年末までに浜辺や離島、沿岸地域から回収したプラスチック廃棄物をリサイクルして作られるPARLEY OCEAN PLASTIC™素材を使用した製品を1,100万足製造する計画を進めているほか、2024年までに全ての製品に100%リサイクルされたポリエステルを採用することを公約するなど、プラスチック廃棄物に対する取り組みを強化している。
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