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お出かけシーズン到来。連休中に、家族で外出をするご家庭も多いでしょう。
そこで今回は、外出時、人混みの中にいる子どもの心理や家族のお出かけで気をつけたいことについて、心理学的な視点から佐藤めぐみさんにお話しいただきます。
パパやママにとってのお出かけと、小さい子にとってのお出かけは、求めるものや得るものが違ったりします。大人は外出時、以下のように感じることが多いのではないでしょうか。
・いい景色を見たい
・美味しいものを食べたい
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・話題のスポットに行ってみたい
そして、それらを「子どもたちにも経験させたい」と思ったりします。
しかし、肝心の子どもたちは、そんなパパやママの思いとは全く別の次元で楽しんでいることって多いですよね。
“テレビで見た話題のスポット”に行っても、やっていたのは足元に転がっていた石ころ集めとか、段差からの繰り返しジャンプとか、これじゃあいつもの公園と何も変わらない……?なんて感じたこともあるのではないでしょうか。
「子どもって大人とは視点が違うな」と感じることはしばしばですが、お出かけでもそのように感じさせる行動が多いはずです。
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それもそのはず。一度、お子さんの目の高さに合わせて、歩いてみてください。
人ごみであれば、見えるのは大人の足だけ。
渋滞であれば、窓から見える空だけ。
しかも、自由に身動きは取れないし、電車や飛行機の中であればお口にチャック……。
これでは飽きる気持ちも分かりますし、ぐずりたくもなります。特にお出かけに伴う移動は、子どもにとって苦痛なものになりかねないのです。
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「せっかくの連休だから、どこかに連れて行ってあげたい」
そんなとき、親はなんとなく遠くに行ったり、行ったことがない場所に行った方が、満足度が高いお出かけになる気がしてしまいます。
でも、これは親の心理であって、お子さんはもっともっと単純なことを望んでいるかもしれません。お出かけを計画する際に考慮したい心理的な側面を、ここで3つお伝えしたいと思います。
(1)目線の満足度を上げる
話題のスポットもいいですが、まずは「子どもの目線的に楽しい光景かどうか」を考えるのが一番だと思います。やむを得ず、人ごみを歩くときなどは、抱っこをしたり、肩車をしたりして、目線を上げてあげる工夫をしてみてください。
(2)心の疲労度を下げる
2〜3歳の子は、どこに行ったとしても、結局はパパやママと楽しい時間を過ごしたいというのがメインになるかと思います。
それなのに、渋滞や行列にイライラしたり、夫婦喧嘩をしていては、元も子もありませんので、家族全体が穏やかに過ごせる範囲にとどめるのが賢明です。
無理して話題のスポットに行っても、子どもの心にもたらす影響としてはマイナスになってしまいます。体が疲れる分にはOK、でも心の疲労に関しては、極力下げるに越したことはありません。
(3)親の主観を押しつけない
「有名な〇〇」「話題の〇〇」と聞くと、それを満喫しないと、わざわざ来た意味がないと大人は思ってしまいがち。
だから、「ここからの眺めが最高」と言われる場所で、子どもがどっかりと座り込んで、地面に転がる石を集めたりしていると、「そんなこと、近くの公園でできるのに」と思ってしまったりします。でも、大人と子どもは楽しみ方が違うもの。
大人の主観に合わせて、子どもを楽しませようとすると、結局イライラしたり、ぐずったりといいことはありませんので、「子どもに見せてあげたい」という大人的な理由はいったん横に置き、大人は大人の、子どもは子どもの楽しみ方をするのが賢明だと筆者は思います。
子どもからしたら、必ずしも“遠出=いいお出かけ”ではないということを覚えておきましょう。
家から歩いて行ける公園にお弁当持参でピクニックの方が、「最高!」だったりするのです。
せっかくの連休だからこそ、無理をしないというのが、子ども心にはおすすめですよ。
(2018年05月03日の記事を再掲載しています)
【参考・画像】
※ Monkey Business Images、 Anna Nahabed、nd3000 / Shutterstock
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