麺屋のろしが子どもたちに全品無料で料理を振る舞う理由とは

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2019年04月22日 19:12  マイナビニュース

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COLORSホールディングスは4月20日、グループ会社のOCEANが運営する東京都・秋葉原のラーメン店「麺屋のろし」がゴールデンウィーク中に職場体験イベントを開催することに伴う報道関係者限定のプレイベントを実施した。

職場体験イベントは、ラーメンの湯切りや盛り付けなどを子どもたちが体験し、それを両親に食べてもらうことで日ごろの感謝をラーメンを通じて伝えるというもの。また、ラーメン作りを通じ、仕事の大変さや食べ物の大切さ、働くことの意義などを実感してもらうことを目的としている。

「麺屋のろし」は函館の人気ラーメン店「狼煙」から暖簾分けされる形で2014年3月21日に開業。以来、函館直送の食材でラーメンを提供している。そして同店では「子ども食堂」として、安心して子どもたちが食事を楽しめるよう、小学校6年生までは全品無料という取り組みを2017年9月より開始し、現在も毎日実施している。

この太っ腹な取り組みは、昨今の「子どもの貧困問題」に直面した同店の代表が「何とか子どもたちのために貢献できることをしたい」と始めたもの。現在は、貧困だけでなく、子どもたちが安心して健やかに成長できるよう、「共食から広がる楽しい居場所づくり」の場を提供できるように取り組みを続けている。

また、全国にこの取り組みを広げられるように協賛企業を募り、地域の子どもの成長を応援する社会貢献活動として2015年5月10日、千代田区との間に「子育て応援見守り隊に関する協定」を締結。これは地域の店舗などが「子育て応援見守り隊」として協力し、子どもたちの健全な育成とその家族が安心して暮らせる地域社会の実現を目指していくものだという。

同店の店長ナバセ ジャイルスさんは「採算の面では、考えなければならない課題が多くありますが、たくさんの皆さんの協賛により運営できています。最近では、子どもたちだけで来ることがあったり、親御さんが遅くなるときなどの居場所として利用していただくことがあったりと、地域に浸透してきたような印象です。僕自身、子どもの貧困問題を知ったときに衝撃を受けました。『共食』で子どもたちの成長を見守っていきたいと思います」と、子ども食堂の取り組みについて語った。

姉妹は使い慣れないトングや匙に四苦八苦したが、きちんと両親につけめんをプレゼント

この日のプレイベントでは、3歳と5歳の姉妹が両親に同店のつけめんを作った。店長が隣でサポートする中、姉妹は麺を冷やしてぎこちない手つきながらしっかりとザルで水切り。使い慣れないトングや匙に苦戦しながらも「煮卵食べたい!」など、リクエストに応えながら具材をトッピングし、愛情たっぷりに盛り付けて両親につけめんをプレゼント。家族みんなでつけめんを食べ、笑顔あふれる体験となった。

最後は家族みんなでつけめんを食べ、笑顔があふれた

この職業体験イベントは、2019年5月5日に東京・秋葉原の「麺屋のろし」で実施される予定。(宮崎新之)

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