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入園、入学、引越し、転校……。このような環境の変化は、子どもにとってストレスになりやすいと言われています。
そこで、この記事では今、親が心がけたい子どもの心ケアについて、子育て心理学でママをサポートしている佐藤めぐみさんにお話しいただきます。
新しい学年にステップアップした今の時期は、子どもたちが心に不安を抱えやすい時期です。
その子の性格により、新しいクラスを“ワクワクの場”と捉えられる子もいますが、全般的に、ナーバスになりがちなのがこの時期の特徴に思います。
もともと引っ込み思案の子だけでなく、普段は活発な子でも、初めの1〜2週間は、いつもの「らしさ」が隠れてしまうことも。
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家庭でのフォローアップが求められる時期ですので、しっかりとその気持ちを受け止めてあげたいですね。
では、子どもたちは不安になったとき、プレッシャーを感じたとき、パパやママにどのようなサインを発してくるのでしょうか?
これまでの傾向から、最もよく見られるのが、
・急に抱っこを求めてきたり、手をつないできたりする
・いつもは泣かないようなことで泣く、ぐずりが増える
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・「ママ、見て」「ママ、こっち」とママを求める回数が増える
ママからしたら、「あれ、赤ちゃん返り?」「前はもっと自立していたような……」と成長が逆行しているかのような感覚かもしれません。それがまさにそのサインと思いましょう。
新学年のような環境の変化は、どんな子でも、心になにかしらの不安を抱えることが多いので、親は子どもが発するサインを敏感にキャッチし、サポートしていきましょう。
●家庭でできるケア
保育園や幼稚園の新しいクラスで毎日刺激を受けている子どもたちにとって、お家の中はこれまで以上に、“なじみのある場所”と認知されます。
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その安全基地で、しっかりとエネルギーをチャージできると、次の日、新しい環境に気持ちが向かいやすくなるでしょう。
ママとパパは、自らの役割に沿って、子どもたちの心のエネルギータンクをチャージしてあげることがポイントになります。
万事順調なときにはママから離れて遊べる子も、不安になるとママのところに戻ってくる子が多いと思います。ママとくっつくことで、エネルギーをチャージするためだと筆者は思います。
子どもが親に求める距離感というのは、その時々で変化しますので、そのとき子どもが示す距離感をきちんと感じ取ってあげることは、とても大事なことではないでしょうか。
4月はその距離が縮まりやすい時期です。
「もうお兄ちゃんでしょ!」「お姉ちゃんなんだからしっかりしなさい」などとプッシュせずに、頭をなでたり、ほおずりしたり、ハグしたり、と距離を縮めることができるスキンシップを積極的に取っていきましょう。
甘えたい気持ちを充足するのは、スキンシップだけではありません。環境の変化で子どもの気持ちが揺れているときこそ、パパは思いきり、子ども目線で遊んであげるとよいでしょう。
その際は、パパ主導にならないように気をつけましょう。
新環境に置かれている子どもたちは、まだ慣れない環境の中、なかなか自分らしさが発揮できなかったり、もどかしい思いをしていたりします。
パパの遊びタイムに、自分のやりたいことをくみ取ってもらったり、欲求を満たしてもらえると、ここ最近くすぶっていた不完全燃焼感を解消でき、気持ちをリセットして戻ることができたりします。
新学年という独特の環境にいるこの時期は、パパとママが上手く連携を取り、バランスよく子どもを支えていきましょう。
【画像】
※ stockfour、 Tomsickova Tatyana、 Rido / Shutterstock
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