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YouTube番組『ガチンコザホルモン 』は映像企画のエポックに? 書類審査からオーディション編までを振り返る

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2019年04月22日 23:11  リアルサウンド

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リアルサウンド

 『世界初! バンドフランチャイズ制導入記念 ガチンコザホルモン 〜コッテリの継承者たち〜』という番組が、マキシマム ザ ホルモン(以下、ホルモン)のオフィシャルYouTubeチャンネルで続いている。


(関連:マキシマム ザ ホルモンの“2号店メンバー”オーディションに輝夜月、てつや(東海オンエア)が登場!


 3月19日に第一回がアップされ、これを書いている4月19日現在で8回目まで配信ずみ。書類選考を通過した応募者たちがホルモンの4人&特別審査員の彦麻呂と面接を行う第二次審査が終わり、次回からは三次に進んだ21名で行く『ホルモン強化合宿』編に突入することが、8回目のラストで明かされた──。


 ……えーと、このテキストを読むような人は、この企画の詳細など、とうにご存知であろう、という前提の下にここまで書いたものの、「やっぱりちゃんとそのへんも解説した方がいいかも」という気がしてきた。なので、そこから触れ直します。


 2019年2月21日、ワーナー・ミュージック・ジャパンにて、『いい意味でも悪い意味でも驚愕的な発表(※一部の方にとって)』をする、ということで、ホルモンが記者会見を行う。


 発表されたのは以下。


(1)「音楽業界初! マキシマム ザ ホルモン、フランチャイズ制導入」。マキシマム ザ ホルモンの「2号店」を作る。「2号店」はホルモンの曲を自由に使っていい。


(2)その「2号店」はホルモンのバーターではなくフェスにも出られる。5月連休にさいたまスーパーアリーナで行われる『VIVA LA ROCK 2019』の出演をプロデューサーの鹿野淳に交渉して5月5日にブッキング済み、すでにワクをもらってある。


(3)この「2号店」のメンバーを一般公募する。期間限定とか臨時店とかではない。副業気分・バイト感覚での応募もあり。


 条件は以下。


「年齢4歳以上(オムツが必要ない歳)」
「性別不問」
「人種・種族不問」(亮君曰く「パーマン2号がサルなのと一緒」)
「いじめっこ・麻薬中毒者・犯罪者・詐欺師・動物虐待者は絶対ダメ」
「プロダクションへ所属している方は事前承諾を得ていること」
「ホルモンに見た目や特徴が似ている人NG! ダメ絶対!(男前&美人が4人並んだ「こういう感じが望ましい」という仮のアーティスト写真の提示あり)


 で、その上で、『VIVA LA ROCK』への出演が決まっているので、その日=5月5日のスケジュールが空いている人であることと、5月5日に『VIVA LA ROCK』に出ることが決まっているUVERworld、UNISON SQUARE GARDEN、SHISHAMOのメンバーはNG、ということもアナウンスされた。


 また、2号店ならではのメンバー・「第5のパート」も募集された。ホルモンの4人に即した担当楽器じゃなくてもいい、演奏じゃなくてダンサーとかでもいい、ということです。


 というわけで。その「2号店」メンバーを決めるオーディションのスタートから、『VIVA LA ROCK』出演時までの道のりを、ホルモンのYoutube公式チャンネルで配信することも、この記者会見で発表された。


 というところで終わるかと思ったら、さすがホルモン。爆弾も用意されていた。彼らの地元が八王子であるように、「2号店」にも出身地があるといいので、それを選びたい。で、その「2号店」の拠点に選ばれた土地では、本家のホルモンはむこう5年間ライブを行わない、という。


 で、くじ引きの結果、「2号店」の地元として栃木県が選ばれたのだった。


 以上、その記者会見で発表されたことでした。では以下、『ガチンコザホルモン ~コッテリの継承者たち~ 』の0回〜7回まで放送された内容の要約です。


#00:応募されてきた書類や映像をメンバー4人で審査する回。一般人、一般人だけどYouTubeで有名な人、大森靖子プロデュースのアイドルグループZOCのメンバー、にゃんごすたー、元B-DASH・GONGON、有名YouTuber東海オンエアのてつやなどが応募して来たことが明かされた。


 さらに、ファンキー加藤やヤバイTシャツ屋さん・こやまたくやに「なんで応募してくんないの?」と電話。ファンキー加藤は「歌えねえよ!」、こやまたくやは「僕、応募したらマジに受かってしまうと思って。スケジュールを現実的に考えて、無理やと判断しました」とのことでした。


#01:約1000名の中から書類審査を勝ち抜いた約70名を呼び、オーディション開始。司会はやべきょうすけ、審査員はホルモンの4人と「『2号店』の味を評価する」ということで彦麻呂。が、彦麻呂、笑った応募者を会場から追い出したり、態度の悪い応募者と掴み合いのケンカになったりして、会場はものすごい空気になる。


#02:オーディション二回目。彦摩呂とモメた態度の悪い応募者でヌンチャクのファンだという彼は「俺以外は全員ザコ」などと言い放つ。ならばと「デスボイス測定器」を持ち込んで歌わせてみたところ全然ダメ。またつかみ合いになるも、そこで、「俺たちにも歌わせろ!」とSiM・MAH、coldrain・MASATO、ROTTENGRAFFTY・NOBUYAが乱入。さらに元ヌンチャクの向(向達郎)&クニ(岡田邦晴)が登場──。


#03:MAH、MASATO、NOBUYA、デスボイスの限りを尽くして測定器を壊す。そして向&クニは、歌うのかと思ったら亮君にエッチなDVDを差し入れしただけで帰って行く。態度の悪い男は、感激してふたりを追って出て行き、ここまでの一連のもめごとが、亮君の脚本による茶番だったことが、ここでようやく明かされる。


 で、参加者たちのパフォーマンスへ。YouTubeのデスボイス講座で名を馳せるTerra.など本格派が3人でデスボイスを聴かせたり、緊張で声が出ない者がいたり、自作の歌詞でPRする人がいたり、ただのキワモノが現れたり、体育教師がいたり──。


#04:被り物キャラ候補者である「九官鳥の九ちゃん」にかぶりものを脱ぐよう要請。有名人が出てくるかと思ったらただのおちょけた一般人だった。次、MAN WITH A MISSIONの偽物みたいな「じゃんけんたくちゃん」と名乗る男のオオカミマスクを脱がせると、中身はUVERworldのTAKUYA∞。「あかん言うたやん!」「18年の付き合いやん! 俺を『2号店』にしてくれ!」と押し問答の末、スタッフにイスごと担がれて運び出される。彦麻呂、「お神輿退場やあ!」。その後、ホルモンの曲をマッシュアップしてラップをのせるツワモノなども現れる。


#05 :次々と応募者登場。や、ホルモンのマンガ『アウトサイダー広告代理人』に出て来たDJ、DANGER DEER、ガチでビジネスプレゼンをするおじさんが「バンドによる社会貢献」を訴えたり(仕込みではない。彦麻呂、退屈で寝る)、オメでたい頭でなによりの赤飯が、本人であることを否定しながら「恋愛レボリューション21」を歌い踊ったりする。


#06:さらに審査。イケメン、腹話術師のほか、ホルモンファンのかわいい小学生「マキシマムザ竜君」(泣き始める。亮君もらい泣き)などが現れる。若い頃の亮君そっくりな、横須賀から原付で来たヨシムラタクマ22歳には、亮君から「2号店」とは別の提案がなされる。曰く、自分は30過ぎまで不摂生を続けて身体を壊して「20代の頃から気をつければよかった」と後悔している、その魂をきみに受け継いでほしい、と。そういうわけで彼は「生活習慣病にならないために、『2号店参加』に向けてダイエット生活を送る、というミッションが課せられる。


 そして、SPACIAL THANKSのMisakiや、YouTuber・リアルアキバボーイズのムラカミマサシや、ホルモンのMVに出ているダンサー・亀子のぶおや、ブレイクダンスの世界大会等でタイトルを総ナメにしている少年ダンサー・TSUKKI、ラーメンYouTuberで有名なSUSURUなど、錚々たるメンツが登場する。SUSURUには、脱サラしてラーメン屋起業を目指すおじさん応募者が持って来たラーメンを試食してもらい、その模様は彼のチャンネル 『SUSURU TV.』で後日紹介された。なお、試食した彦麻呂曰く「もっと濃いほうがええね。味の心霊現象や!」。


#07: ZOCのメンバー・香椎かてぃが登場し、緊張のあまりえずいたりしながらも、小学二年から“腹ペコ(マキシマム ザ ホルモンファンの総称)”であることを語り、「第5パートでやってみろって大森靖子ちゃんに言われた」と応募動機を明かす。で、「ZOCでは治安を担当している、ホルモンでも治安を担当したいんですけど、ガンを飛ばすぐらいしかできない」というわけで、やべきょうすけとガン飛ばし対決をするも、秒で敗れる。


 で、ここからリズム隊のオーディションに突入。12歳の女の子のスラップベース、18歳の女の子のスラップベース。ここから亮君&ナヲちゃんも演奏に参加、17歳男子のドラムと歌、「手数王」こと菅沼孝三にドラムを習っているという小6、14歳男子ドラマー、保育士さんベーシストなどなどとホルモンがセッション。みんなうまい! 彦麻呂、「二部、楽しい!」と叫ぶ。


 そのほか、メンバーも「見たことある!」と反応した、ストリートで演奏するさまがYouTubeで高再生回数を叩き出しているKyotaro&Rikuoのカツラギギョウタロウ 、2800万回再生を誇るプロドラマーむらたたむ、樽美酒研二メイクで「叩いてみた」動画が人気のヒカゲケイゴなど、YouTubeで有名な人も次々と登場する。にゃんごすたーも亮君&上ちゃんとセッション。


 最後に登場したドラマーは、某蜘蛛人間のコスプレで来てしまったので全身にモザイク入りっぱなし。上ちゃんの実弟、上原晃だった。腕は確かなれど、セッションを終えたところで、ナヲちゃんに「ごめん、帰ってくれる?」と言い放たれる。


 かくして、6時間以上に及んだオーディション二次審査が終了した。


 以上です。いかがでしょう。長いでしょう、いくらなんでも。だいぶかいつまんで書いたのに4,000字を越えてしまった。


 ともあれ。このようにホルモンが企画を立ち上げ、それを映像の番組に仕上げる、というのは今に始まったことではないが、「2号店」というアイディアの突飛さ、日清という大スポンサーと組んだことによって自由度が減るどころかむしろ上がっている点(ちゃんと毎回亮君以外のメンバーによるCMも入る)など、これまでのさまざまな映像企画の中でもエポックになるのではないかと思う、今回。


 ドキュメンタリーに亮君の仕込みによるフェイクドキュメンタリーが混じってくる構成の中で、そのフェイクドキュメンタリーを越えるくらい突拍子もないマジドキュメンタリーが勃発する瞬間が多々あるあたりに、特にワクワクする。


 ホルモンに限らずこういう作品を好きな者(私)からすると、大根仁が2009年に撮った『スチャダラパーの悪夢』や、企画構成制作すべて伊集院光による『伊集院光のばらえてぃーぷらす』『伊集院光のてれび』シリーズなどを思い出します。


 今後の展開も楽しみ。『VIVA LA ROCK』出演、というゴールは一応設定されているにせよ、「期間限定とか臨時店とかではない」と謳っているわけだし。(兵庫慎司)


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