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“他人を思いやれる優しい子”に育てるための注意点「思いやり」をどう教えればいい?

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2019年04月23日 06:31  ウレぴあ総研

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ウレぴあ総研

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子どもに「優しい子になりなさい」と言って、優しい子に育ってくれたら誰も苦労はしませんよね。

【運動会】「競争・順位付け」どう思う? 負けた子どもへのベストな声かけ

「他人を思いやれる人に育ってほしい」。そんな風に思っていながら、無意識にかけている大人の言葉や姿勢が、そうではない子を育ててしまっていることがあります。

『発達障害に生まれて』のノンフィクションのモデルの立石美津子がお話しします。

■鍵盤ハーモニカに小さな穴

年に一度の幼稚園の音楽発表会、クラスの日頃の頑張りや成果を見せるイベントです。素晴らしい演奏をするためには、勝手な行動をとる子、足を引っ張る子どもは担任にとってもクラスメートにとっても困ります。

鍵盤ハーモニカの演奏で、ある子どもが何度注意しても自分のパートでないところで好き勝手に吹いてしまう状態でした。

その子だけ楽器を与えないとか、舞台に上げないなんてことは決して出来ません。

悩んで悩んで何とかならないかと考えた担任は、苦肉の策でホースに小さな穴を開けました。こうすれば空気として漏れてしまい、音が出ないようになるからです。

■「運動会を休んで」と言われ…

足の遅い子がいました。クラスの足を引っ張っていました。運動会でのクラス対抗リレー、その子が入ると絶対に優勝できないことが予想されました。

その子の親が他の保護者から「あなたの子がいると負けるから、運動会の当日は休んでくれない?」と言われていました。親子は運動会を欠席しました。

これを言ったママの子はいつも家で、「〇〇君は足が遅いから、〇〇君のせいでうちのクラスがいつも負ける!」と親に訴えていたようです。本来はそれを言ったわが子を諭すのが親の役割だったのですが、同調してしまったママでした。

鍵盤ハーモニカに穴を開けてしまった担任、運動会を盛り上げたいと考えた保護者の立場になると「わからないでもないな」と感じます。

けれども、幼いうちからこのような成果主義の中で育つと、どんな思考回路ができ、どんな大人に育っていくでしょうか。

■子どもに根付く“誤った価値観”が、子ども自身を苦しめる

このような姿勢を大人が見せていると、“生産性の低い人間を蹴落としてでも成果を上げることが大事”、“能力が劣る子は存在意義がない”という価値観が子どもに沁み付いてしまう気がしてなりません。

“クラスの出来栄えが一番”“わが子が一番”と思う親心はわかりますが、将来子ども自身を追い詰めることにもなりかねません。

どうしてかというと、これから先、自分だって事故に遭ったり病気になって弱者になる可能性もあるからです。自分が弱者になったとき「自分は価値のない人間、生きていても仕方がない人間」と自分を貶めるようにもなってしまうからです。

■どうすればよいのか

社会に出れば競争社会です。“みんなで手つなぎゴール”など悪しき平等主義の中で育つと、ちょっとした挫折でも心折れてしまう大人になってしまうかもしれません。

でも、勝ち負けがあっても、“負けることは悪”という考えは植え付けたくはありませんよね。

前記の話は極端な例だったかもしれませんが、実際、あったことなのです。

勝手に鍵盤ハーモニカをふく子に「あなたは観客席で待機していなさい」とも言えずに舞台に上げ、ホースに穴を空ける手段に出た先生に対して最善の対応策を思いつきません。

根本は「発表会はいいものを見せなくてならない」という前提で行われていることではないでしょうか。そこへ担任が追い込まれてしまったわけです。その考えを根っこから覆さないと問題解決にはならないと感じます。

少なくとも、子育ての中で自分より出来ない友達を例にして

「ほら、○○ちゃんはちゃんと出来ないからダメな子なのよ。だから舞台に上がれなかったのね」「あの子が参加すると優勝できなくて困るわね」と心では思っても、親が子どもの前で口に出さないことが大切です。

「○○ちゃんは上手にふけないけれども凄く頑張っているね」「足が遅くても最後まで走っていて、あの子は立派だね」と子どもには伝えた方がいいかもしれません。

■インクルーシブ教育とは

「優しい心を育てる」「みんな仲良く」の教育理念を掲げて園児募集をしながら、やっている保育は別物、“絵に描いた餅”にならないようにしてほしいです。

“インクルーシブ教育”という言葉があります。障害のある子どもを含むすべての子どもに対して、一人一人の教育的ニーズにあった適切な支援を通常学級で行う教育のことです。でも実際はそれをするのは人の心、とても難しいことです。

わが子に“思いやりのある優しい子に育ってほしい”と願っているのならば、クラスに障害のある子がいたり、運動能力や学力が低い子がいても「うちの子が足を引っ張られている、迷惑を被っているから、あの子を別のクラスに移動させてほしい」と排除するのではなく、共に学び、助けてやる姿勢を親として我が子に見せることが大切なのだと感じます。

皆さんは、どう思いますか?

このニュースに関するつぶやき

  • わが子に“思いやりのある優しい子に育ってほしい”と願っている親なんていなそう。
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  • 「誰かを非難し蹴落とすより、自分を鍛える事に熱心になればいい。」 口で言うのは簡単でも実行するのは難しい事この上なし(苦笑)
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